【エッセイ】外出自粛なのに、本が読めない話
外はいい天気でお出かけ日和だが、人類は今見えない敵と戦っているので、窓の外を眺め、空・風・木々の緑を感じるのみの毎日。
そんな時間だからこそ、読書に充てるにはもってこいだ。
手元には、購入して読んでいない本がいくつかある。
だが、それらの本を手に取って開いても、字を追うことも苦痛になり、読書にほど遠い気分なのである。
読書は好きなはずなのに、本を開くと別の思考が脳内に流れ込んで集中できない。
気づくとページは進んでいるのに、どんな内容だったかが、全く頭に入っていないのだ。
そうなると、本自体開くのを避けてしまう。
以前職場で「自分の頭に外付けHDDを接続したい」と、話していたことを思い出す。
自分の脳内の容量が小さく、新しい情報(文字)を受け付けなくなっているのかも知れない。
在宅で家族といれば、私には必要のないTVの情報も、否応なく耳に届いて、ちょっと気になることがあれば、結局見入ってしまう。
自分が集中できていないことに、いらだったりもする。
音楽をイヤホンで聴くのも、今はイライラしてしまう。
家で集中できそうな空間作りを、試してみるがなかなか難しい。
私の脳内は、ワガママになっているのかもしれない。
完全に在宅疲れだな…
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