マガジンのカバー画像

くにを的随想集

13
エッセイ的な記事をまとめました。 書きたいときに、書きたいことを、書く、と言うスタンスで不定期投稿します。
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

Dance Macabre : 死の舞踏

Dance Macabre : 死の舞踏 中世ヨーロッパで広がった思想の一つに “Dance Macabre” と言うものがあります。 「死者と生者の舞踏行列」などと訳されますが、高貴な者も下賤の者も、富める者も貧しいものも、「死」の前では平等だと言う考え方です。 共同墓地や教会などに、様々な人々、国王・教皇・騎士・市民(ブルジョア)・商人・農民・若者などが死へと誘われる様を描いた壁画や版画が飾られ、その前でキリスト教の説法が行われたようです。 ヨーロッパでは1348年

作品と商品

作品は自己満足 商品は顧客満足

記録を残すことの意味

記録を残すことの意味 阪神淡路大震災や、3.11などの災害は記憶が風化しないよう、記録として残す事が大切だと言われます。災害に限った話ではないと思うのですが、記録を残すことの意味について、少し考えてみます。 以前友人と 「仮に「「人類」が誕生した際に、その当時に生きていた人々が死なずに今まで生きていたとしたら、今と同じような世の中になっていただろうか?」 と言う話をしたことがあります。 二人とも結論としては No でした。 一人の人間が出来る事には限界があります。重