所感諸々。5

お金のない世界を考えてみた。

TVで前澤友作さんが、お金のない世界になれば、平和な世界になるでしょ?と言っていたのが、気になったから。

思いもしない、想像の遥か彼方をも超えた意見を聞くと、どんな世界を見つめているのだろうと同じ視点に近づいてみたくなる。
自分が蓄積してきた考えでは行き着かなかったところへ、一足飛びで到達しているような発想は、頭の中を心地よくかき回してくれる。

前澤さんの発言が物議を醸してしまうのは、いつも先の先を見て話しているからなのかな。
月へ行くことも、お金のない世界も、今すぐ実現できる事柄ではないけど。

月旅行は技術を持つところが着々と準備を始めている事柄だし、お金のない世界は今の時点で、紙幣までペーパーレスにしていこうとしているのだから、アタシが生きているうちには実現されなくても、いずれはそうなるのだろう。

何ちゃらPAYが乱立しちゃって、情弱のアタシは右往左往してますが、もうすでに『お金』はアナログ(硬貨と紙幣)と、デジタル(電子マネー)の両方が使われてる。完全にアナログが消える日が、来るんじゃないかしら。そう仕向けてる人たちがいるんだろうし。

アタシは、たまたま生まれた時からお金は硬貨と紙幣を使っていたから、それに信頼を置いているってだけで。
お金を銀行に預けるのだって、戦後に政府が資金を集めるためのキャンペーンのおかげで預金をするのが当たり前になって、そうしてただけで。
預けるのは利息がつくからと言う理由で始まったけど、今となったらそれ利回りないじゃんって感じなのに。

タンス預金じゃ泥棒に入られたら根こそぎ持ってかれちゃわないよう、防犯の目的でとか。
給料の振込先が必要とか。これも手渡しにしたら、ひったくられるとか、危険な目にあうことを回避するためとか。

でも、銀行から出たときに狙われる事件は減ってないよね。銀行から引き出させたいから、なりすまし詐欺が横行してて、そして一向に減らないよね。
これだけ書いてたら、日本、治安悪いよね。
行政が頑張ったからなのか、スラム化してるような街は減って、オリンピックとか万博とか見据えて、見た目を気にしてキレイに繕っているけど、反社会的と言われる人たち、暗躍してるよねぇ。

前澤さんは、お金がなくなった世界では、モノもサービスもみんな無料。

それはどんな労働も、みんな平等なんだってことなんじゃないかな。
職業に貴賎はないと考えているから。
いまの社会通念では、前澤さん自身は大金持ちなんだろうけど、自分が考えて行動した結果にお金がついて来ただけで、ただの副産物としか思っていないんだろう。
お金、現金を絶対的なチカラと思っていないのだろうな。

貨幣でモノを売り買いする前は、なんでも等価交換で生活していたわけで。
先日書いた『当たり前』のひとつの由来につながるけど、ひとつの集団で漁や収穫で得たものを分け前として分配していた時代もあったわけで。

集団で生きていると、当然仕事効率の良い者とそうでないものが現れる。
それは単純に男女差、大人と子供の差、若くてチカラのある人と、病人、老人、ハンデキャップのある人とに現れる差だろう。
そこに優劣を持ってくると、カーストとか士農工商とか身分の差とかに繋がっていくんだろうけど、そういうのを意識的に取っ払って、できる人ができない人の手助けをする、どんな労働も優劣のない、その人にしか出来ないものとして確立された世界にすると、前澤さんの言う平和な世界につながっていくのじゃないかしら。
反社会的な世界も、生まれにくくなると思うのよね。
人々の心がけ次第になってしまうけど、あのひと、このひと、どの人にも価値があるって通念がもっと顕在化してくれば、荒んだ気持ちにならないと思うのよ。

実現には、全世界でいっせーのせでお金のない世界にならないといけないとも言ってたけど、そうなったら本当に戦争のない世界になると思うんだよなぁ、アタシも。


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