所感諸々。12
使い古されているのか、また新たなブームなのか、最近よく、目に耳にするワード
『マインド』
マップとか、フルネスとか、コントロールとか、付きますね。
心とか、心がけとか、精神なんかに訳したり。
話しはそれますが、いま介護に美容を届けようということを勉強していたりします。
すでに、福祉ネイルとか、メイクセラピーとか、アロマでリラックスしてエステとか、介護現場でご活躍の先生方から、技術を学んでいます。
美しくすることは、清潔にするということももちろんですが、お洒落をしたときの高揚感や施術の際に人に触れられて安らぐ気持ちなどが、認知の力を復活させたり、少し粗暴になりがちな気持ちを落ち着かせたりする、エビデンスも取れていることだったりします。
今まで美容を仕事にしていたわけではないのだけど、趣味の範囲で、髪をいじったり爪をいじったりしてたので、授業はとても楽しい。
自分に施すことがしばらくなかったので、改めて習うと流行の移り変わりなんかがわかって、また楽しい。
で、ヘアセットの授業中に、昔は人気のある芸能人のヘアスタイルを、ネコも杓子もこぞって真似してたよねなんて話しをしてて。
聖子ちゃんカット、ワンレン、ソバージュ、安室ちゃんの三つ編みパーマ、などなど。
ふと近頃は、誰かの髪型みんな真似する現象を見ていない気になって。
きゃりーぱみゅぱみゅとか、りゅうちぇるのスタイルを真似する子はいるけど、完コピしてる人は見たことない。
今の若い子は、自分テイストを大事にしているように感じたのです。
アタシは、女子大生ブームには乗れず、コギャルブームのときには高校も卒業してて、どちらにも乗れなかった宙ぶらりんの世代。
働くようになって、仕事場で初めて高校卒業したてのコギャルと仲良くなって驚いたのは、そのマインド。
学校荒れてて、ヤンキーは身近で、鑑別所帰りの同級生とかもいて、尾崎をココロのテーマ曲として聴いていたりしたことはあるので、ヤンキーのマインドは理解してた。あ、高校はチーマー全盛期の頃だったな。
アタシが考える、ギャルのマインドとヤンキーのマインドの違いは、あまり上下関係に縛られていないところだろうか。
好きな人、心を許した人と集合体を築いているのは同じだけど、掟みたいなものは薄い感じ。
とにかく楽しんだもの勝ちじゃね?みたいなポップな感じが新鮮だった。
『SUNNY』という映画を観て、ドンピシャ世代じゃなかったにせよ、当時のことが思い出されてエモい感じになったのだけど、掟はないけど仲間を大事にするところは、ヤンキーもギャルも一本筋が通っていて、清々しいときがある。
スクールウォーズとかね。
で、マインド。
一本、筋を通す、けじめで、思いつくのは仁侠の世界だ。
その下部組織の暴走族やヤンキーに受け継がれ、チーマーやカラーギャングに繋がったのかわからないけど、BADHOPとか聴くと半グレの辺りにもまだ残っていたりするのかしら。
筋よりというよりしがらみになって、悩みが多くなってる感じもしたりするけど。
男が憧れる漢(オトコ)って印象は、消えつつある。
今のご時世だと、一歩間違えたらコンプラ!!って言われちゃうからなのか。
男臭さみたいなの、絶滅危惧種だなぁ。
筋肉育てるストイックさに、姿を変えたのだろうか。
目に見えて徒党を組む人が減ったから、ワンピースとか根強い人気を持つのかしらとか思ったりして。
一方、ギャルって早くからその存在が『商品』として価値をつけられているところがあるから、とにかくポップな印象。
ショップ店員から実業家に転身した人なんかも、たくさん居たね。やったもん勝ちマインドだから、アイデアの塊りな印象。
実際、周りにいたギャルたちの遊びに混ぜてもらうと、楽しかった。
お金をかけずに楽しむ方法をいくつも知ってた。
端からみたら、ただのバカ騒ぎにしか見られないこともあるけど、それが許される年齢にめいっぱい楽しむことは、後々いろんなパワーに変換されていくように思う。
少し暗い、うしろメタファーも含まれるような仁侠やヤンキーの世界も、ギャルの世界にも共通するのは、自分がなにを好んで、なにを強く信条として持っているのか、それが大事。ではなかったのかと思うのです。
なんだかんだで自分を安定させるのは、誰が何と言おうと自分が一番大好きなモノや事柄に、全身全霊で取り組んで行くこと。
それが、マインドとなってその人を作り上げていくのだと、近頃思うのです。
味のある人間になりたーい。