所感諸々。2
権威の崩壊。
継続はチカラなり、は否定しない。むしろ、賞賛に値する。続けることで得られる事柄は、蓄積され醸造されて、素晴らしいものに変化、メタモルフォーゼする。
じゃあ、なぜ腐るのか。
長く続く歴史があることは、そこに関わる人々の努力の上に成り立っている。
良いものを広めたい、教えてあげたいというのは世の常で、でもどうやらそこにいつの間にやら、競争ってもんが入り込んできた。
勝負ってものは、勝つことだけを目的にしたら、なんでもありになってくる。
反則も、八百長もはじめは怖々やっても、常勝の手段になれば、後のヤツまでコレもアリってなもんで、やり始める。
ミシュランなんざ、最古のタウン誌であって、かつ情報に信頼性があったから人々が広めて、歴史が積み上がったから権威が生まれた。
権威を有難いって思うのって、なんだろう。
みんなが良いって言ってるよー これは、良いものですよーと言いながら、『あくまで個人の感想です』を付け足しておく。
そんなら、個人が良いと思うものを尊重するのが一番で、他者のexperienceを自分も同じように感じれるなんてのは思いあがりじゃないか?
言い過ぎかな
サービスというものについては、広く同じように受けられるのが大前提で、全ての人が満足するように提供するには、その差異のない再現性が大事なのであるから、提供する側の努力は凄まじく、それが出来る素晴らしい才能の持ち主たちのおかげで、体験できるものだと思っている。
良いと感じた事柄をシェアしたいと思うのも、一緒にハッピーになりましょうという親切心からだし、同じ体験をすることで得られる絆もある。
でももっと自分の直感を信じていいし、自分だけのexperienceを大事にしていいと思う。
こっそりと隠し持っていてもいい。
食事の時に、大好物をとっておいて一番最後に楽しむように、誰もが秘密の宝箱を持っていていい。
そこが、いわゆる秘伝のとか、企業秘密のとか
ミステリアスな部分になって、人を惹きつけて止まないみたいになったら、楽しいよね。
そこ以外は、開け放していい。
流れていくよう、循環していくようにしないと。
何かにしがみついているから、流れが淀んで腐る。
きっと、そう。