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出前方式支援〜アウトリーチ事業

Jikkaのアウトリーチ事業とは

Jikkaのアウトリーチ事業は、2021年の6月よりスタートしました。
アウトリーチというと、路上や街に出て、対象と思われる人に声をかけ、お話をして、支援に繋げていくというイメージですが、Jikkaのアウトリーチ事業は、そうではありません。
すでにJikkaにたどり着いてこれから支援が始まろうとしている女性や子どもが対象です。
Jikkaでは、様々なパーソナルサポートを行なっていますが、その中でも当事者からの相談を待つのではなく、こちらから出向いていって、必要と思われる支援を行うのがアウトリーチ事業です。
いうなれば、ややおせっかい的に、近所のおばさん的に、出前方式で行っている支援の形です。

困窮多子家族への支援

初めの1年は、お子さんが4人、5人といらっしゃる多子家庭(シングルマザーの方も含む)への支援が主な活動でした。
母親にも、またお子さんの中にも障がいを持っている方がいて、様々な生活上の困難を抱えているというケースです。
公的な支援(サービス)も行われてはいますが、それだけでは足りないところ、公的制度の中ではできにくい支援などをしました。
具体的には、家計の管理を一緒にしたり、生活に必要な物品の買い物の相談や同行、学校や保育所で必要な物品を揃えたり、提出書類を一緒に作成したりです。
家計がひっ迫してしまったときは、食材や食事を届けることもありました。

若年層や単身女性への支援

最近は、10代後半の若年層から30歳代前半の単身女性への支援も増えています。
その方たちは、幼い頃から家庭の中で自分の居場所を見つけられず、もともと機能不全家庭であったり、親兄弟からの虐待の経験を持つ人も少なくありません。
そのようなことから、精神的に不安定であったり、人との付き合いに難しさを感じていたり、引きこもりがちであったりする傾向が見られます。
部屋に訪問して、体調の確認をし、通院同行などをしながら、生活上の不安や困りごとなどをお聞きします。時には希死念慮への対応が時間を問わず必要なこともありました。
育った家庭の中で身についてこなかった基本的生活習慣へのアプローチも必要になっています。
部屋の片付け、ゴミ出し、食生活を整えるための食事の提供などです。

今後の活動

現在は、3〜4人の方(子どもは含まず)を対象にし、ひと月に30回程度のアウトリーチを行なっています。
将来的には、その方たちの生活が安定して、公的な支援(サービス)が継続して行われるという方向が望ましいと思われます。
しかし今後も、新しい生活を始めて日の浅い方や、どのような支援がご自身として必要なのかが、まだ定まっていない方には、Jikkaとしてアウトリーチで介入をしながら、次のステップを探っていくことは必要と思われます。
アウトリーチ事業は、予算面では、Jikkaの持ち出しの多い事業ではありますが、体制を整えたり、支援内容の検討もしながら、今後も継続していく必要を感じています。(スタッフ I)

くにたち夢ファームJikkaはDVや虐待などの被害者、生活困窮者など女性支援を行うNPOです。
ウェブサイト:https://www.jikka-yume.com/
Twitter:https://twitter.com/kunitachi_jikka
Facebook:https://www.facebook.com/jikka.kunitachi

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