コミュニティを継続させる3つのコツ
コミュニティ作りについて学び実践するコミュゼミ。幹事のプロ、G2さんが主催しています。今回は5回目でした。テーマは、「コミュニティを続けるために必要なこと」です。
G2さんはいつも言います。
旗を掲げ、仲間を集い、事を成す
コミュニティ幹事としての基本行動ですね。「事を成す」といっても、コミュニティが続いていかなければ、単発・一時的なものに終わってしまいます。今回のテーマは、コミュニティに所属するメンバーが継続的に多発的に事を成していく上で、とても重要なものです。
興味深かったポイントを3つ紹介したいと思います。
1.成功体験の共有
コミュニティメンバーは、共通の興味関心の「旗」の元に集います。G2さんは、「旗のちょい出し」をメンバーに薦めます。事を成そうとしても、最初は勇気が出なくて、背中を押してほしいもの。考え込むよりは、小さくてもいいから行動に移す。ちょい出しを促していくことで、メンバーはステップアップを実感できるようになり、やがて成功体験へつながっていきます。
この体験を、コミュニティという安全・安心が醸成された場で共有していきます。いまのコミュラボでも、ちょい出しを繰り返して、「ベトナムコミュニティを作る」という自分の旗に向かって歩み出しているまっつんの動きなど、共有を受けています。自分にとって大きな刺激になりますし、それが、コミュラボというコミュニティに対する帰属意識の深化、結束力の向上、そして、同じ旗に向かって進んでいく同志=コミュニティメンバーという明確な輪郭になって立ち現れてきます。
2.新陳代謝
G2さんは大家ロバート・マッキーバーの言葉を引用しながら説明します。
コミュニティは、必ず老化する。老化とは、停滞、反動・退化、頽廃である。
停滞は、活動が緩慢すぎるか、厳格すぎることによって生じます。反動・退化は、新しいものを恐れて古いものの中に身を隠そうとして生じます。頽廃は、なぁなぁの関係性によって生じます。
こんな老化を食い止める方法が、新陳代謝です。コミュラボは、「期」制度をとっていて、私は1期生で、終われば卒業です。小学校も、1年生から始まって、6年生で卒業していきますね。こういう入れ替わりの仕組みをコミュニティに取り込むことで、老化を防止するということです。
対照的なのが、私が携わっている地域の自治会活動だったりします。住みよい町づくりという旗を掲げるものの、長年携わっている長老的な方が、結局何でも知っている状態になり、他のメンバーはお伺いを立てたり、序列関係ができてしまったりします。
3.幹事団の結成
幹事は、一人ではなくて複数メンバー、つまり幹事団として動くことがおすすめとのことです。一人体制では、その人のやる気が落ちてしまうと直ちにコミュニティの危機に直面しますが、複数体制では、そんなリスクを軽減することができます。
幹事団として共に動く仲間には、次の素養が備わっていることが大前提になります。
・旗(ゴール)を共有できる人
・参加者の気持ちに思いを馳せられる人
そして、ゴールの共有をひたすらやっていきます。仕掛けたあとに、コミュニティメンバーがどんな状態になったら満足なのか、ゴールを同じ解像度でお互いの頭に描けるように…
ポイントは、一緒に考えること。そうしないと、自分が幹事だという主役感を感じてもらえません。そうして、幹事団は、ゴールをめがけて同じスピードで進めていきます。
このように幹事団の歩調を合わせていくときに使う、「幹事シート」なるものをG2さんはお持ちのようで、共有頂けるというので楽しみです。こんな地に足ついたノウハウを伝授頂けるのも、コミュゼミならではですね。
次回はいよいよ最終回。あっという間です。