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5枚の写真で語るLomography Color Negative 400

5枚の作例でカメラやフィルムについての印象を語る「5枚の写真で語る」シリーズ、今回はロモグラフィーのカラーネガフィルム、Lomography Color Negative 400です。

先にまとめ

適正な露光だと、ほとんど画像補正をしなくても、ひじょうにバランスのいい、鮮やかな色が出ます。色かぶりはほとんどありません。

露光アンダーだと、明るいところは鮮やかな発色のまま、暗いところがイエローもしくはマゼンタに傾いた発色になり、アーティスティックな感じになります。

値段も安めなので、常用フィルムとしておすすめ。

作例の製作方法

以下の作例は、いずれもこのような方法で作っています。

カメラはOlympus 35RC、マニュアルでシャッタースピードと絞りを設定しています。現像はビックカメラにお願いしました。ふつうのC-41現像です。

そのあと、フィルムスキャナPlustek OpticFilm 8200Aiでスキャン。ネガの状態のままデータ化し、反転処理や色補正などはしていません。

スキャンした画像データをAffinity Photoで加工し、完成です。このときの加工は、自動レベル補正(R, G, B各色ごとに分布を正規化)してから反転処理、だけです。ガンマ補正などの色調調整はまったくやっていません。

バランスのいい発色

先の作例でも発色のバランスのよさはわかりますが、もう一枚、わかりやすい例を出します。アスファルトに落ちた紅葉です。

アスファルトのグレーに色かぶりがほとんどありません。それでいて、紅葉は鮮やかです。この色調が自動レベル補正だけで出るフィルムは初めてです。感動しました。

鮮やかな青

どの色も鮮やかですが、とくに、青の鮮やかさは印象的です。写真によっては青空が少々鮮やかすぎることもありますが、私は割と青が好きなので、この色調は許せます。

アーティスティックな表現

露光がアンダーだと、これまでの作例とは違った表情を見せます。暗部がイエローやマゼンタに傾くのですが、全体として見ると、バランスが崩れたような、アーティスティックな感じになります。

しかも、崩れ方にバラツキがあります。下の2枚はいずれも露光アンダーなのですが、上はイエローに、下はマゼンタに、それぞれ崩れています。

再びまとめ

ネガフィルムからのデータ化は、こだわりだすとキリがないので、なるべく手間をかけたくない…けれどもラボ任せにはしたくありません。

そんな私にとっては、Lomography Color Negative 400はすばらしいフィルムです。なんといっても色調が好みですし、値段が安く、入手が簡単なのもうれしい。

常用カラーネガフィルムに決定ですね。

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