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サッカーTR解体新書⑧ゲームモデル編 攻撃 前進 

序盤は本のように、中盤は奇術師のように、終盤は機械のように指しなさい。
                チェスの名言

この文はチェスの名言ですが、サッカーの攻撃と通じるものがあると個人的に考えています。

チェスの序盤、中盤、終盤はサッカーで言うところ、ビルドアップ、前進、フィニッシュです。

序盤のビルドアップは前回のゲームモデル編⑦ビルドアップで書きましたが、いくつかのビルドアップの形がありました。

このいくつかの形というのが、言い方を変えて本のように,教科書のようにというような。。。

ビルドアップは本のように。。。

まだ読んでいない方はこちらもどうぞ!

今回は組織的攻撃の前進を書きたいとおもいます。

前進

前進は奇術師のように。。。

皆さんは前進とはどのような攻撃だと思いますか?
ただ単に前に進むという意味ではありません。
前進とは?

各ラインで数的、位置的優位性を獲得して前進するしや集団かつ個人のアクション

優位性を獲得してボールを前進させるアクションです。

なぜ優位性を獲得しながらなのか?

序盤のビルドアップでも同じですが、次のフェーズが,容易になるようなもの、でなければならないということです。

次の局面フィニッシュゾーンでの攻撃が容易になるような前進が望ましいということです。

では,どのように優位性を作ればいいのか?


「数的優位を作れ」という指示は具体的ではない。具体的な指示とは「パスを受けて前方にスペースがあればドリブルをして前進しなさい。そうすると数的優位ができる」
           セサル•フラッタロラ

この文のように運ぶドリブルで侵入すれば数的優位はできます。

が、相手もそれほど簡単にドリブルで前進はさせてくれません。そこでパスを使い位置的優位性の獲得を目指します。

チェスの名言から、中盤では奇術師のように指す。

ということですが、奇術師のようにとは、どのようになのか?

個人的な見解ですが、前進時に位置的優位性を獲得するために相手守備に ”いつの間にかポジションをズラされた” あるいは “背後を取られた”  “スペースを作られた” という現象を起こすことが奇術師のようなと考えています。

その方法として、縦パス横パスをうまく使う事です。縦にパスを入れることで、相手守備を引っ張り出すことができます。

相手が来なければ、ボールを受けた選手は簡単に,前を向き前進できます。

横パスは相手守備の選手間を広げることができギャップを作る事ができます。

ギャップを作ることで一つ前のライン(背後)へのパスコースができます。

このように縦と横へのパスをうまく使うことによって相手守備の配置をズラすことができます。

この相手をズラすことによって、3人目の動き、コンビネーションプレーや相手をあるエリアに引きつけてサイドチェンジなど突破しやすい状態に相手を意図的に動かすことができます。 

そうすることで、 ”いつの間にかポジションをズラされた”  “背後を取られた”  “スペースを作られた”という現象を作ることができ、フィニッシュゾーンでの攻撃が容易になるような前進が可能になります。

今回は以上です!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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