教員の長時間労働はその分子どもに還元できているのか。
教員として長時間労働が子どもたちに還元できているのかという視点で考察します。
仮に全ての業務が子どもたちにとって、社会にとって必要なことならば、長時間労働もやむを得ないことだと思います。
それこそ、「教員を目指される方には、覚悟をもってなっていただ」くしかありません。でも、本当に全てが有益ならば、ぼくはその通りだと思います。
もちろん、そのときは給料面で改善した方がいいかもしれませんが、ひとまずお金の面は置いておきます。
今の時代に必要な経験や必要なスキルと、学校教育での教育活動が大きく乖離しているようにも感じます。
乖離する原因
今は組織だけでなく個人で働くことで収入を得ている方が増えました。でも、学校はどうしても組織としての動きが強いです。先生たち人数を考えても組織で動くしかないのかもしれません。
また、教員は大学卒業後、すぐに合格して先生になるかたと、臨時任用をしながら採用試験を受け続け、正規職員になる方、一般企業に就職後教員になる方といます。ほとんどは、前者2つなので、社会経験は少ないといえるでしょう。
故に、先生たちの価値観がアップデートされないという大きな問題点があるのです。
これらの乖離を埋めるためには、オンライン教育を進めていくことが1つです。自分のペースで学習し、隙間時間を見つけて自分の好きなことを探求するという方法が理想だと思います。
そのため、先生たちの経歴や経験は豊かなほうがいいでしょう。これは、多くの方に賛同いただけると思います。
考えられる方法は2つです。一般企業やフリーランスの方に授業をしてもらうか、教員が多用な経験を積むということです。
教員になっても授業のことだけでなくいろんなことにチャレンジしている先生のほうがいいと思いませんか?
長時間労働とお金と経験のはなしをします。
豊かな経験とはなんでしょうか。それは、その年代ではないと経験できないことです。それは、若いからできることや、経験を積んだから感じることだったり、お金や時間をかけて経験できることだったりします。
しかし、教員に限らず長時間労働、休日出勤をしている方々の経験はいかがでしょうか。
もちろん、仕事に精通した経験は得られるでしょう。しかし、何年も続けているとルーティンになっていることが大半だったりしませんか?
そして、多くの人が、得た収入のほとんどが生活費と貯金とちょっとした贅沢に消えているのではないでしょうか。
教員は絶対的に経験につぎこむべきです
教員は忙しさのせいで経験につぎ込むことがほとんどできません。本来、ぼくらは挑戦と失敗を繰り返して成長をしていくはずです。けれども、私たちは将来病気になったときのために、老後に働けなくなったときのためにと、体力も気力も溢れる20代、30代を仕事に費やしています。
もったいないとおもいませんか?
思い出してください。魅力的な先生は、いろいろな経験を話てくれませんでしたか??
挑戦をする時間も気力も奪ってしまい、子どもたちに学校教育の中だけの経験にとどまっていると強くおもいます。
教員こそ、豊かな経験を積み続ける必要があるのではないでしょうか。海外旅行や投資、スポーツ、読書、映画。これらは、もちろん働きながらでもできます。しかし、それらに没頭できるほどの時間や休暇をとるべきではないでしょうか。今、教員の働き方に豊かさはありません。もちろん、子どもの成長という面でのやりがいはありますが、子どもたちの視野を広げるような教育活動にはほど遠いのではないでしょうか。
なぜなら、先生たちの経験値が学校教育に特化しているからです。ある意味職人気質で、授業や指導を追求する姿勢はすばらしいのですが、、、。
ぼくたちの人生は、勉強かスポーツかという2択だけではありません。昔からしたら十分体験活動だったかもしれません。しかし、今現在のテクノロジーや働き方を考えると、学校教育の体験活動は時代とあっているのか今一度考えなければなりません。
やはり、長時間労働は業務の生産性だけでなく、子どもたちの視野を狭めているといっても過言ではないでしょう。
ぼくの持論はこうです。
小学校6年生までは、今までのような勉強は続けてもいいと考えます。しかし、学校行事は減らし、その分自分の好きなことについて探求したり、追求したりする時間を増やすべきです。
中学校からは、大学のように必須科目の教養と選択科目を用意してもよいとおもいます。実際に運動もスポーツも苦手な子は中学から増えてきます。その中で努力して成績上位になる子もたくさんいますが、勉強やスポーツに対してがんばろうとは思わない子もたくさんいます。
そうした、子どもたちにとって学校に来る理由が義務感だったり、親にいわれたからだったりするのは非常にもったいないと思います。
気の合う大切な友だちに会うため、という子もいると思いますが、ぼくはそれももったいないと思います。というのも、そうした友だちと気がねなく話すにとどまっているからです。せっかく友だちがいるのなら、自分たちの好きなことで何かを産み出す経験ができると思います。
子どもたちにアウトプットする場をつくるべきなのです。
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