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教員の長時間労働の正体ー知ってほしい業務量ー

ここ数日、教員の長時間労働、業務過多で賑わっていますね。長時間労働や給特法は確かに改善すべきところでしょうが、もしその長時間労働により、確実に子どもたちが豊かな人生を送ることに繋がっているのなら、話し合うべきベクトルも変わってくると思いませんか?

今日から複数に分けて、長時間労働について考えていきます。今回は、教員の長時間労働たる所以を確認します。

教員の業務内容は?

まず、教員の業務内容を確認します。もちろん、校種で違いますが、だいたいの部分を見ていきます。

1日単位では

授業、宿題管理、ノート管理、何かしらの会議か研修、校内行事の準備、授業準備、出席簿入力、メールチェック

1ヶ月単位では上記に加え

教材の購入、週案の作成、会計、各教室の点検、研修、各教室の施錠確認、校外学習の準備、身体測定の結果を記入

多忙期

運動会、学習発表会、入学式、卒業式、宿泊を伴う校外学習の準備、成績処理、ワックスがけ、テスト採点、家庭訪問(なくなりつつある)、保護者会、授業参観の準備、作品展の審査や作品の運搬(図工/読書感想文/書き初め/自由研究)、教育.進路相談

ざっとこんな感じです。なかでも、校内行事と会議、研修は多岐に渡り、実施回数も多いです。もちろん、分担はしています。そして、これらに加えて、部活動や、保護者への連絡、出張が入ってくるのです。

これらの業務を充てる時間は?

さて、子どもたちは15時くらいに下校です。15時半から16時まで会議や研修が入った場合、残りの一時間でこれらの処理ができるでしょうか。

現状は、先生方が、平日残業し、土日を使って学校運営に支障が来ないように努力しています。

長時間労働と業務過多の問題点1

以前にもお話ししましたが、人間の頭はそこまで優秀にできていません。多くのことを同時に行えばスピードが落ちてしまいます。マルチタスクといいますが、このマルチタスクをすると、生産性が落ちるだけではありません。IQも落ちストレスも感じているらしいです。

さらに、持ち帰りの仕事や休日の仕事も多大なストレスがかかってしまいます。

そして、睡眠時間も気になります。多くの人間は、8時間睡眠が必須です。それを下回った場合、無意識のうちに作業効率が下がってしまいます。でも、自分では気づかないので、その状態が普通と勘違いしてしまいます。

もし、6時間以下の場合、二日酔いと変わらないくらいの作業効率になってしまいます。

これらの業務をこなすのに、8時間の睡眠が確保できるでしょうか。

一番の問題は、自分では気づかないうちにということです。ゆでガエルの話ではありませんが、教員だけではなく、多くの会社員の方々が今の環境が自分をどれだけ蝕んでいるのか知らないのです。

続く

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