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#8 イマニミテイロ~2018年 冬の分水嶺 vol.2

当時の感情を優先したいので、基本的に記事は記憶を頼りに書いている。
ただ、あまりにも事実関係、特に時系列にズレが出ると話の辻褄が合わなくなるので、書いた後に時系列はサクッと調べる。
多少のズレはあるものの、ほぼ間違いはない。

この武道館に関する記事も同様に、サクッと時系列を調べたら、クニラの記憶と、あまりにもかけ離れていたので驚いた。

【2018年 疑惑の新春】
欅坂46の武道館3DAYS公演、平手友梨奈が怪我で欠場のため、ひらがなけやきの3DAYS公演に振り替えられたのだが、クニラの記憶では、公演ギリギリで振り替えられた記憶だった。

クニラの記憶の時系列では、
2018年1月1日    開催発表
2018年1月10日頃 先行チケット申し込み開始
2018年1月17日頃 抽選結果発表
2018年1月25日頃 振り替え発表
2018年1月30日  公演初日
こんな時系列の記憶でいた。
故に異例のチケット払い戻しが行われたと記憶していた。

だが、事実の時系列はこうだ。
2018年1月1日   開催発表
2018年1月8日   マネパカード先行申し込み開始
2018年1月13日  ひらがなへ振り替え発表
2018年1月14日 マネパ先行抽選結果発表
         当選者のキャンセル受付
2018年1月14日 ひらがなでの開催で
         先行チケット申し込み開始

驚愕だった。
年末から平手の個別握手会欠席の発表はされていたが、握手会事件以降、欠席は普通であったため、武道館欠場のフラグとは思っていなかったが、このスケジュールを見ると、元旦の開催発表時点で平手の欠場と、それに伴う振り替え公演は決まっていたのではないか?
そう思わすほど運営の手際が良い。

出来レース公演振り替えと、仮に想定したとして、では、何故、運営は欅坂46での開催発表からの「ひらがなけやき」振り替え公演としたのか。

考えられる事は「ひらがなけやき」をフューチャーするためだろう。
まずは欅坂で発表してインパクトを残し、その後の急な振り替えで「ひらがなけやき」の武道館3DAYSにストーリーを付与したのではないか。

先に書いた通り、武道館でライブを行うには、それなりの格式が問われる。

この時点で「ひらがなけやき」が武道館3DAYSを開催する事は無謀と思われても仕方がない。
アングルを組まずに、素で開催を発表したとしたら、欅坂と違い「まだ早い」と言う意見「何故?ひらがな?」と言う意見が圧倒的だったであろう。

故に「ひらがなけやき」が武道館公演を行うための必然性が必要となる。
それが代打公演と言う奇策だ。
もう1点、最悪、公演が失敗で終わった場合の保険も付与されている。代打公演では準備不足も仕方がないと言う。

クニラの仮説が正しかったとして、それならば、クニラの記憶違いのスケジュール組の方が、インパクトも必然性も保険も、よりダイレクトに付与出来るのではないかと思うが、それをしなかったのは、まだクリアしなくてはならない問題があったためだと考える。

それは、キャパと提携スポンサーの問題だ。

まずはキャパだが、武道館のキャパは約1万4千人。3DAYSとなると延べ4万2千人。
このまま「ひらがなけやき」名義でチケットを売り出した時に、果たしてチケットがハケるのか。
それならば、クニラの記憶違いスケジュールのように欅坂名義で売り出せばチケットはハケるし、売った後にギリギリで振り替えにすれば良いではないかと思う。

ただ、その場合、払い戻しをするのか否かの問題が出てくる。
直前でいきなりライブの主演をアンダーグループに代えるのは詐欺と言っても過言ではない。
そうであるのにチケットの払い戻しをしないとなると、世間的にバッシングを受ける可能性が高い。

では、チケットの払い戻しを受けるとして、もし、それが圧倒的に多かった場合、キャパが埋まらず、ライブ開催が直前でもあるので、招待券をばら蒔く等のリカバリーは厳しい。
当日券を売り出すと言う方法もあるが、それでキャパが満席になるレベルで売れるなら、そもそも誰もキャンセルなどしないだろう。

そこで、まず、欅坂名でマネパ会員限定先行で売り出し、すぐに振り替え公演を発表する。
そして当選者のキャンセル率を見る。
キャンセルが少なければ、そのままスケジュール通り進めれば良し。(結果、そうなった)

キャンセルが多ければ、公演数を減らすとか、最悪は開催中止と言う選択も可能だ。
力業を使うなら平手の怪我が治って(全治1ヶ月がポイント)開催を欅坂に戻すとか(欅坂の東京ドームでの手法)
「ひらがなけやき」開催に長濱ねるを投入(3日限りの復活的な)するとか、1ヶ月あれば、いくらでも考えられる。

また、マネパ先行にした事がミソで、マネパ先行に申し込むには、まずマネパカードの会員にならなければならないので、その後に「ひらがなけやき」にライブを振り替えようが、当選をキャンセルされようが、ライブを中止にしようが、その時点で、ある程度のマネパの販促、会員集めにはなっているので、マネパ的にも問題ないはずだ。

キャパ問題と提携スポンサー問題を解決する一石二鳥の策とスケジュール感。

振り替えを発表するスケジュールも早過ぎてはいけない。
「ひらがなけやき」にストーリーを付与できないし、平手の治癒(全治1ヶ月がポイント)を待つと言う選択肢が出てしまうからだ。
故にギリギリを見切っての発表スケジュール。
1つ想定が狂えば大惨事。
見事だ。

この当時のクニラだが、マネパ会員になり、マネパ先行で最終日の2月1日公演が当たり、振り替えが発表されて、相当がっかりしたが、払い戻しはせず(クレジット決済なので)ライブに行ったと言う、運営の絵図通りの行動であった。

まぁ、ここまで書いて、かなり穿った記事になってしまった。

この仮説で1つ訂正をするならば、ギリギリで「ひらがなけやき」にライブを振り替えたとしても、キャンセルする人は少なく、武道館のキャパは埋まってたであろう。

何故なら、欅坂ファンにとって、「ひらがなけやき」は、欅坂とイコールであったから。
どのライブでも、どの握手会でも、合同だったし、ひらがなのメンバーも楽曲も全て知っている。
欅坂のアンダーグループと言う認識はあるが、皮膚感ではアンダーとも思っていなかったし、同じグループではあるが、別グループでもあると言う感覚。(特に長濱ねるが抜けてから)

そして、ほぼ、欅坂のファンは「ひらがなけやき」のファンであり、逆もまた然別。
だから、欅坂から「ひらがなけやき」へライブが振り替えになったとて、残念ではあるけれど、それでライブに行かなくなるファンはいなかったと思う。

クニラの仮説が本当だったとしても、ショービジネスの世界で、アングルを組むのは当たり前であり、別に咎めようとも思わない。
それよりも運営には感謝している。
結果的に「ひらがなけやき」武道館3DAYSは大成功し、その後の飛躍にも繋がったのだから。

そして、このライブに参戦した事で、クニラの「おひさま」人生が始まるのだから。

次回、クニラにとっても「ひらがなけやき」にとっても運命の武道館ライブの当日を迎える。

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