#32 One choice~4回目のひな誕祭 エピソード0 vol.2
前回の記事ではチケット販売に対する不満を書いた。
前回記事「vol.1」
まぁ、読み返す程の記事でもない(笑)
今回はグッズ販売について書く。
とても長く、しかも、ただただ導線についての記事なので、読むにはつんどい記事である(笑)
〈グッズ販売について〉
まず、グッズについてのクニラのスタンスとして、基本的にはあまり買わない。
使うサイリウムも固定しているので、例えば推しメンサイリウム等の新しいアイテムが出ない限り、毎回は買わない。
余談だが、今では「キュン」「ドレミ」「藤嶌果歩」×2で固定している。
その前は「ひらがな」2本または1本。
これは昔からのファンだぞと言う表し(どうでもいいが)
余談の余談だが「キュン」のペンラは最強である。あの色を事前予約?できるペンラを何故スタンダードにしないのか。
なんでだろう?壊れやすいからなのかな?
クニラも2本買って、直ぐに1本壊れたもの。
クニラのような4本持ち(平場は3本)には、曲ごとの色変えは重労働なので、ワンタッチで変えられるのは助かる(自分勝手)
まぁ、良い。
要はグッズで買うのは、推しメンタオルとストラップぐらいなのだ。
なんなら推しメンタオルもデザインによっては買わない時もある。
ノーグッズでフィニッシュだ(知るか)
今回、そんなクニラが久しぶりに並んででも買いたいと思ったグッズ。
そう!ニックネーム推しメンタオルとメンバーデザインストラップだ。
昨年の3回目のひな誕祭のグッズ販売は、確か、事前に手元に届くという神掛かった段取りで販売が行われたと記憶している。
当然、今年もそうだろうと思っていたが、真逆の結果となった。
イベント制作会社が変わったとしか思えないのだが(現にそうなのかも)そもそものグッズ販売の運営方法もグダグダだったが、現場は最悪の段取りであった。
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その前に、まずグッズのラインアップの発表が遅かった。
でも、それは仕方がないと思っている。
ニックネームタオルはメンバーが自ら決めたニックネームであり、ストラップはメンバーデザインなのだから。
通常の推しメンタオルなど、デザインを決めて、名前はテンプレ入稿だろうから、校正も楽だ(それでも間違える)
今回はそれだけでも時間が掛かったろう。
「これ、く、くらげでいいんですよね?!」とか「サ、サリマ、何ですか?これ?」とか(笑)
漢字を間違えるのは言い訳も出来るが、ニックネームを間違えると笑えない。
ゆえに慎重に慎重を重ねたことだろう。
まぁ、メンバーがニックネームを決めるのが遅かったのかも知れないが。
まぁ、なんであれ、グッズ販売方法を発表してから、内容が発表された。
正直「間に合って良かった」という心境だったはず。
ゆえに時間指定会場受け取り、ましてや、開催前までに発送するなどは不可能であったのだろう。
今回の物販は、ひな誕祭開催日の1週間前に東京の平和島流通センターで先行販売が行われた。
クニラが浜スタを聖地にすることに反対する理由の1つがこれである。
勘違いしないでほしいのは、浜スタで物販が出来るスペースが確保出来きないからではない。
それが予め想定出来なかったからだと思っているからである。
東京ドームなどは、最初から場所が確保出来ないと分かっていたからこそ、事前発送という段取りを組んだのだ。
浜スタはどうなのだろうか。
たぶん最初の物販打ち合わせでは、浜スタの敷地内で物販をやる予定だったのではないか。
それが導線計画やなんらでNGになり、赤レンガ倉庫に変更。それだけだと当日パンクしかねないので、急遽、流通センターを確保しての先行販売と苦肉の策だったのだろう。
なんてったって、馬車道や関内は観光地だし、開催日は土・日なのだから。
アイドルイベントには、そこまでウェルカムではないはず。
おそらく来年も浜スタなら、事前発送になるだろう。
そして3月25日(土)26日(日)で先行販売。
これは地方組には厳しい対応。
せめてもの救いは羽田空港から直行という、意味不明なおもてなし(笑)
深夜2時の会議のノリで決めたのか?とすら思うが、まぁ、空いていたのが流通センターぐらいだったのだろう。
今回のグッズが今まで通りのグッズなら、クニラは行っていないと思うが、ニックネームタオルは、それだけ魅力的なグッズであることは確か。
やっぱり当日はそれを巻いて参加したいのはファン心情なのだ。
実を言えばクニラはイベントの物販系や特に導線計画等の仕事をしていことがある。
今の仕事でも導線計画等は最初から関わることもあったりする。
まぁ、それ専門ではないが、その事に責任を負う立場だったりもする。
ゆえにその目線で書く。
まずは、今回の物販計画は失敗だったのか、否かなのだが、あれだけ売れてたのだから失敗な訳がない。
では物販方法はどうだったか。
これも失敗とはいえない。
現にどの会場でも混乱はしたが、パンクはしていないから。
実はここが問題なのである。
あれを流通センター初日の現場運営に限定すれば、大失敗どころか、事故のレベルである。
「おひさま」はみんな優しいから、これで済んだと思ってもらいたい。
普通は暴動が起こる。
運営も物販実施会社も、1日にどの程度の来場者を想定していたのか。
ここからはクニラが詳細を調べずに根拠のない適当な数字を出して予想する。
そして、おそらくは、その程度の計画だったのだろうと思ってしまった。
浜スタのキャパを約3万として、両日で6万。
半分は被っているとして3万。
そのうち買いに来るのは、地方組や当日物販組を考えて5分の1として6千ぐらいか。
単純に2日で割ると1日に3千人の来場者数。
流通センターのキャパが2千として、半分は展示だったので1千。
実際の導線では入口からグッズ待ち溜りまで入れて5百ぐらいか。
1日に3千の来場者数を予想して、会場に5百の待機列。
レジ数とレジの処理時間が重要だが、30レジで1人5分で処理と考えた場合、1時間で捌ける人数は360人。
10時~20時までの10時間で3千6百人。
まぁ、こんな計画だろう。
クニラも数を当てて、何回か見積もりを下方修正した。
まるで大日本帝国の図上演習じゃないか(笑)
そして、なにより、プロは手を出さない整理券という禁断の券を用意したので、問題ないだろうという計画だったのだろう。
なぜプロは整理券を使わないのかは、後で書く。
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導線計画や運用に関しては、クニラは元プロといってもいい。
大昔は全国のドームや会場等での導線計画を立ててきたし、近年でも銀座のど真ん中に300人並べる導線計画を立てたこともある。
なんなら流通センターの導線計画も立てたこともある。
実際に会場がパンクした(導線計画の破綻)現場に当事者として何回か居合わせたこともある。
それはそれは惨めであり、敗戦した戦場そのものである。
そんなクニラから見れば、今回の流通センター初日は体をなしていない。
素人以下の運営であった。
先行販売当日のクニラは11時30に会場に到着。
まず、遅いのはクニラが高を括っていた訳ではない。仕事だったからだ。
こりゃ混雑のピークか?4時間待ちは覚悟して並んだ。
なにより当日は風雨で気温も低い。
最悪のコンディション。
それでもひな誕祭当日の物販に並ぶよりかは良い。
売りきれないことを祈って、無になって並んだ。
そして、1時間半後の1時頃。
ようやく会場入口までたどり着いたが、渡されたのは整理券だった。
クニラが並んでいる間に整理券対応に切り替えたらしい。
普通はここで暴動になります(笑)
なぜなら、並んでいる列は物販の列であり、整理券配布列ではないから。
もう面倒くさいので、導線計画の正解を書いておく。
導線計画で重要なことは3点しかない。
①導線の安全性。
②導線の公平性。
③導線の明確性。
この3点が保たれていない場合は、たとえそれが混乱していなくても、導線計画的には失敗ということであり、のちのち大クレームもありえる。
逆を言えば、この3点が保たれていれば何時間待たそうが、列が永遠(隣の駅とかまで)に延びようが、多少の混乱はあっても導線は維持出来るのだ。
①導線の安全性は説明するまでもない。
これは導線を作る場所だけではない。
天候や気温も重要である。
炎天下に3時間も待たせたら、バターン死の行進のよう状況になりかねない。
導線計画を作る際は、そこも考慮するのが基本だ。
列に並ぶ年齢層も重要なのは言わずもがな。
②導線の公平性とは、すなわち、その列の順番を守らすということである。
列は流動的に延びたり縮んだりする。
そのためには列に並ぶ前から徹底的に列ケツに流す誘導を案内しなければならない。
列とは関係なく、広範囲に案内係を配置することが重要である。
そして横入り防止である。
そのためには列頭と列ケツだけでなく、列横に多数を配置することだ。
途中で列を切らなければならない場合などは、その切れ目をピストンで動かすのだから最低でも2名は配置しなければならない。
③導線の明確性とは、この列はなんの列で、どういうルールで、どこに並ぶのかを分かりやすく案内することである。
そのためには列に対して徹底的な広報が必要となる。
また、待ち時間や売り切れ情報なども広報することは基本である。
要はこの列に並んだら何時間待つのか。
そして、目的の物は買えるのかを明確にすることで、列に並ぶことは各自の責任とするということだ。
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今回の物販、特に外周誘導に関しては、列ケツもなかったし、列横もいなかった。
列に対してまったく広報もされていない。
圧倒的に人数不足だ。
整理券対応に切り替える際など、列に対して徹底的に広報しなければならないのに、勝手に切り替えるなんてあり得ない。
①~③のどれも満たしていない大失敗の導線計画であった。
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最後に整理券について。
整理券とは禁断の券である。
整理券を撒く方法は1つしかない。
最初から撒くかor最後まで撒かないかである。
整理券を撒く条件は、限られた列しか作れない場所での導線計画で検討される。
その場合、徹底的に列の処理数と整理券の配布数と設定時間を計算しなければならなず、かなり難しいのだ。
特に物販では顕著だ。
成功すれば、これほどスムーズな物販はないが、失敗すると収集はつかず、事故になる。
ゆえに、普通は敬遠する。
なぜなら、先の①~③を確保する導線計画をたてればよいだけであり、それが出来る会場さえ押さえれば簡単だからである。
ってか、まずはそれありきで会場を探すものだ。
列が延びて、並ばせる場所がなく、途中から整理券を配ることは、1番やってはならない方法であり、危険きわまりない。
配られた整理券を見ると、ちゃんとした整理券だったので、そのような導線計画だったのだろう。
だから無能だというのだ。
整理券とはすなわち借金であり、また、客に権利を与えたこととなる。
例えば列に並んでいて、途中で入場規制や物販中止にしたとしても、それは事前に注意事項として記載されているので、混乱はあっても問題はない。
が、整理券を撒いた場合、もう、中止も入場規制も出来ない。
なぜなら主催者がこの時間に来れば入れますと権利を与えてしまったのだから。
特に物販での整理券対応はやりがちだが、実は1番難しいのだ。
まず、レジの処理数が時間毎の整理券の配布数を下回った場合、次の時間の整理券所持者が来場し、列は延びていく。
そして、この列は、ただの待ち列ではなく、権利を持った列なのだ。
今回もクニラの指定時間は16時30~17時だったのだが、案内されたのが17時ジャストだった。
これが10分過ぎていたら、クニラは責任者を呼んでいたと思う。
この整理券の処理を完璧にやるには、まず、列ケツと列頭で数を取らなければならない。
基本的に列頭と列ケツの役割は案内だけではない。数取りが重要なのだ。
そして時間毎、時には30分毎に、その数を記録して、列が延びているのか、減っているのかを確認し、延びているなら処理が追い付いていないので、レジの処理を早めるか(レジ数を増やす等)整理券の配布枚数を減らすのだ。
列が減っている場合は、次の時間の整理券を前倒しするのかの判断。
それはそれで徹底的な広報が必要になる。
なぜなら売り切れの問題もあるからだ。
これが時間毎にコントロール出来ないと、最悪、列が何本もでき、大混乱となる。
そして、永遠に解消しない物販列が会場に溢れ、責任者は取り囲まれて、釈明と謝罪を永遠に行う地獄を味わう。(クニラもこの立場になったことがあります。トラウマです)
今回も状況的には同じだったことを主催者は忘れてはならない。
そうならなかったのは、何度も書くが「おひさま」が優しいからだ。
グッズの売り切れが少なかったという要因もなくはないが、ずさんな物販であっても、ファンが我慢するのは、騒ぎを起こして日向坂メンバーを悲しませたくないという思いからなのだ。
主催者は、それを忘れないで欲しい。
つづく。