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#9 イマニミテイロ~2018年 冬の分水嶺 vol.3

2018年2月1日
ひらがなけやき日本武道館3DAYS最終日。
当日、小雨が降っていて、寒かった記憶がある。

九段下駅から武道館への道すがら、ずっと考えていた事をライブ当日まで引きずりながら歩いていた。
「ライブを干したろか」である。

【ライブを干す】
「干す」とは「その資格はあるが参加しない」と言う意味なのだが、要はチケットはあるがライブに行かないと言う意味で、何故、そんな事を考えながら歩いていたかと言うと、元々欅坂46の武道館3DAYSの予定だったのだが、平手の怪我で「ひらがなけやき」に振り替えが行われていたからであった。

振り替え発表から当日まで正直迷っていた。
坂組のライブに行くのは、欅共和国2017、全国ツアー幕張、そして今日で3回目。
ライブに2回行って、かなり欅坂熱が上がっている最中での「ひらがなけやき」への振り替えは、相当ガッカリした。
別に「ひらがなけやき」が嫌いではないが、それよりも欅坂が良かったと言う思いが強く、どうも「ひらがなけやき」武道館に気乗りがしない。
逆に最初から「ひらがなけやき」名義でのライブだったらどうだったか。
おそらくチケットを申し込んでなかったのではないか。
現に2017年12月に行われた全国Zeppツアーの「ひらがな全国ツアー2017 FINAL!」には行っていない。(チケット抽選にも申し込んでいない)

折角抽選に当たったチケットなので、当選キャンセルの受付が発表されても、キャンセルはしなかったが、ライブに行く行かないは、ライブ前日まで、かなり迷っていた。
ライブ当日になり、やっぱり行こうと、推しメンタオルとサイリウムを準備し、重い腰を上げて武道館へ向かった。

ただ、九段下に着くも小雨で寒かったので、面倒くささが出て、途中でやっぱり帰ろうかと考えながら歩いていたが、とうとうライブを干す決心がつかなぬまま武道館に到着。

【ライブを干さない】
会場周りはクニラが思っていた以上に活気があった。
初日、2日目とライブの評判は良かったと聞いていたし、この日は最終日と言う事もあって、ファンの期待値も上がっているからだろう。
いつ行ってもライブ会場でのこの感じは高揚感を煽られる。
知らず知らずにクニラの気持ちも高揚している。
気が付けば推しメンタオルを首に巻いていた。
推しは高本彩花。
欅坂の推しは○○、ひらがななら○○と言うファンは多い。
クニラも同様に欅坂なら今泉、ひらがなは高本を推しとしていた。

サイリウムも「ひらがな」使用だ。
未だによくライブ会場で見かけるが、違うグループのサイリウムを使っている方がいる。
それは失礼だと思っている。
まぁ、考え過ぎではあるが。

クニラは必ずそのグループのサイリウムを使う。
だから、この日も欅坂ではなく「ひらがな」のサイリウムを用意した。 

余談だが、サイリウムは新曲リリースやライブ毎に売り出される。
その度に購入していたが、キリがないので、最近ではどこでも使えるように、グループに関係のない市販のサイリウムを使っている。
ライブ観戦初期の頃、同じように市販のサイリウムを使う方を見かけ、なんでだろう?と思っていたが、きっとクニラと同じ理由だったのだろう。
サイリウム代が浮くので助かるし、持っていくサイリウムを選ばなくて済むので便利であるが、サイリウムのカラーが若干違うのが玉に瑕なのだが。
(だったら昔のサイリウムをそのまま使い続ければ良いと言う意見は正しい)

準備は出来た。
「ひらがなけやき」を全力で楽しもうと決意して、いざ!会場内へ!

日本武道館はどこからでも観戦し易いと言う評判の施設である。
アリーナ、1階席、2階席とあるが、アリーナが地下なので、見え方は、1階席が2階、2階席が3階と言う見え方になる。
例え上階の席でも、武道館の席は平面ではなく、縦の方向に席が設置されているので、ステージとの距離は意外と近い。
クニラの席は2階南側、ステージからは、かなり高い位置になるが、ド真ん中の場所である。
また、クニラの前は通路であったので、相当観易い良席だ。
まるで関係者席のようであった。
ライブは席の良し悪しでテンションが変わるもの。
これだけでクニラのテンションは爆アゲであった。
ライブを干そうと思っていたのが嘘のように。

【ライブの曲数】
欅坂の振り替えではあっても客は埋まる。
欅坂と「ひらがなけやき」はイコールだからだ。
故に欅坂の振り替えで「ひらがなけやき」のライブになっても、残念とは思ってもキャンセルするファンは少ない。
現に武道館は3日間とも満席だ。
(ただし当日券は売り出されていたと記憶する)
最初に欅坂のライブに行った時に、まず何に驚いたかと言えば、客がガッチンコで満席になっていた事であった。
これは他のアーティストのライブやスポーツでは割りと空席があると言う話でもあるのだが、それ以上にライブに遅れて来る客がほとんどいないため、ライブ開始時には満席状態である事に驚くのだ。
この日も開始15分前にはビッシリと客席は埋まっていた。
これだけ満席なら「ひらがなけやき」達もライブのやりがいがあるだろう。

ただ、もう1点、心配事がある。
絶対的に「ひらがなけやき」オリジナルの曲数が足りない。
そうなると欅坂の曲を借りる事となる。
別に悪くはないが、このライブに来てる客はほとんどがオリジナルを観てる。
当然だが、色々な意味でのクオリティーはオリジナルよりは下がる訳で、その場合のライブの盛り上がりは大丈夫なのかと言う心配である。
欅坂と比較してだが。

そのため、盛り上げ施策の一貫として、客も一緒に踊れるように、欅坂楽曲「手を繋いで帰ろうか」の振り付けを齊藤京子と高本彩花がレクチャーするVTRが事前にアップされていた。

当日の待ち時間にもそのVTRを流していたため、会場はそれに合わせてコールし始め、ライブ前から異様なテンションが出来上がっていた。
振り付けは、とても覚えられるレベルじゃない位、複雑な振り付けだったが、結果的にライブの盛り上げには効果大であった。

ライブが盛り上がるかどうかの心配など、今の日向坂ファンには想像が出来ないかもしれないだろが、あの当時の彼女達は、その程度のアイドルグループであったし、彼女達の未来なんて何も見えていなかった。
世間は勿論、ファンも、運営も、なにより彼女達もだ。

「ひらがなけやき」は、今まで単独でのライブキャパは幕張メッセのイベントホールが最大である。
武道館は桁が違う。
ましてや2期生は戦力になる前だ。
果たして1期生11人で武道館を討ち取れるか。

勝てば僅かだが次へ繋がる光が見え、負ければここで終わりの大勝負。
次回、いよいよ武道館ライブ完結編。


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