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#29 アンビバレント~2018年 暴走の秋  vol.2

とってもセクシー記事「アンビバレント~2018年暴走の秋 VOL1」の続きになりま~しゅ。

尚、この記事もクニラの妄想全開で書くのでご了承下さい。

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2018年3月7日に欅坂の6枚目シングル「ガラスを割れ!」がリリースされた。

この6枚目シングルから7枚目シングルまでが、平手センター交代論が1番熱を帯びていた時期だ。

「ガラスを割れ!」リリース後のプロモーションでも分かるとおり、主導権は「反平手派」が握っていた。
Mステ事件やその他諸々を含め、この曲は今泉佑唯と小林由依の所謂「ゆいちゃんず」がWセンターを務め、平手以外のセンターでもやれる事を世に問うていた。

そして、欅坂セカンドアニラで、ついに平手抜きのライブを決行し、一定の評価を勝ち得た。
(クニラのセクシー記事参照)

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「反平手派」運営は、セカンドアニラでの評価を勢いにして、Wセンターで7枚目シングルまで突き進むつもりでいたはずである。
おそらくは平手本人も望んでいたはずだ。

「平手派」運営の思惑としては、平手本人がそれを望む以上、無理強いは出来ない。
ましてや選抜制に移行出来ないのなら、ここでセンター交代も有りと思っていたに違いない。

仮にセンター交代で失敗したならば、次の8枚目は平手センターでリリースして「やっぱり平手」と言う評価を得ても良いし、最悪は平手を卒業させたって良い。それはそれで伝説の1ページになるのだから。

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我々は歴史の結末を知っている。
このセンター交代劇は成らなかった。
それどころか一瞬で潰えた。

結果、欅坂46は平手が脱退するまでの間、正式に平手以外のセンターは生まれなかった。
平手は坂道グループで唯一、ユニットも含めてセンター以外のポジションについていない絶対的センターのまま脱退した。

何故、運営は、ここまで平手のセンターに固執したのか?
中二病のスペシャリストである秋元康の歌詞を具現化する存在だったからなのか?

否である。

誰よりも平手センターを望んでいたのは誰か。
それは欅坂のメンバーなのだ。
そこに欅坂の闇と悲劇があるのだ。

平手はメンバー21人の絆と、そのための純血を望んでいた。
もちろん他のメンバーも同じである。
ただ、平手は自分が絶対的センターである事を望んでいた訳ではないのに対して、他のメンバー(1部を除き)は平手の絶対的センターを望んだのだ。
誰よりもメンバーが「平手派」だったのだ。

センター交代が潰えた理由は簡単である。
メンバー誰しもが、臨時ならまだしも、正式なセンターとしての今泉を認めなかったと言う事。
もっと言えば、センターが平手以外の誰であれ、平手以外の後ろでは踊れないと、センターを交代しての活動に反対したからだ。
極論を言えば、平手以外の他のメンバーは、欅坂の活動に対して、変革を望まない程、無気力だったとも言える。

結果、今泉はそのまま活動を休止し、その年の11月に正式に卒業した。

今泉推しのクニラからすれば、無念以外のなにものでもない。

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「反平手派」運営の野望は潰えて、「平手派」運営の勝利に終わり、両陣営ともに平手のセンター交代は無理だと言う結論に達した。

ただ、そもそも両陣営が目指していたものは欅坂46の選抜制への移行であって、平手のセンター交代の攻防は、方法論の違いだけである。

本来なら7枚目シングルでセンターを代えられていたならば、8枚目シングルからは、運営悲願の選抜制に移行できたはずである。

しかし、メンバーの反対(無気力と言っても良い)により、センター平手体制は崩れず、そのまま7枚目シングルまで突き進むのだが、運営は選抜制を諦めた訳ではない。

そのための施策として、6月に欅坂2期生(坂道合同オーディション)の募集を開始する。
発表は3月だった事を考えると、現実はクニラが書いている妄想物語の時間軸より3ヶ月早いと考えられる。

平手センター交代からの選抜制移行に失敗した運営が次の策として考えたのは、欅坂の人数を増やす事で、物理的に全員選抜が厳しい状態にする事だった。(もちろん卒業したメンバーの補充の意味もあるが)

ただ、こんな施策で平手が選抜制に納得するはずがないのだ。

平手は最後まで欅坂の絆の証である全員選抜を望んだし、結果、そうなった。
平手が望んだのは全員選抜でのセンター持ち回りである。
そのために、他のメンバーに対してその覚悟を強く期待した。

そのセンター持ち回りに関して、それをメンバーが望んでいない、否、それを無理だと思っている無気力さを知った時、平手の落胆は相当なものであっただろう。

平手と他メンバーの絆は切れてしまったのだ。

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世間と内部では温度差にズレがある。
内部では既に決着が着いた平手センター交代論だが、7月23日に冠番組「けやかけ」でフォーメーションが発表された際も、世間では6枚目から続くセンター交代論が未だ熱を帯びていた。

そして2018年8月15日に7枚目シングル「アンビバレント」がリリースされた。
初披露は「欅共和国2018年」の最終日。

クニラは前の記事で「アンビバレント」こそ欅坂46の最高傑作であると書いたが、この曲の凄さは、あれだけ世間では平手センター交代論が白熱していた中で、それを無視したようなゴリゴリの平手テイスト楽曲を発表したにも関わらず、平手センターに対しての一切の批判が止まったからだ。

本来なら、それは運営にもメンバーにも喜ばしい事であり、大成功とも言えるのだ。
平手1人を除いては。

平手とメンバーの絆は、すでに切れている。
おそらくは運営も信用していなかっただろう。
平手が信用したのは秋元康だけだっただろう。

なぜなら、この「アンビバレント」の歌詞は、この当時の平手の心情を見事に表現しているからだ。

そして、それに続く8枚目シングルは「黒い羊」

お分かりだろうか。
脱退した平手の気持ちが。

余談だが、欅坂46の映画「僕たちの嘘と真実」の最後の方のシーンで、監督がTAKAHIRO先生に、思わず「大人の責任って何ですか?」と言う質問をした。

監督はデビューがら平手を撮影していたため、壊れていく平手を見続けた事だろう。
その思いが半ば怒りとなり、ぶつけた質問だろう。
クニラはそのシーンが未だに忘れられない。

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話を戻すと、この「アンビバレント」リリースから平手は動き出す。

メンバーの目を覚ますためなのか、運営に対しての抵抗なのかは分からない。

最終的には東京ドームの「不協和音」から、平手の欅坂としてのエピローグ「角を曲がる」まで続くのだが、それは先の話。

なんであれ、平手は動き出すのだ。
それが暴走と言われようとも。

次回、「アンビバレント~2018年暴走の秋」完結編。

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