#13 ガラスを割れ~2018年 お隠れの春 Vol.3
このシリーズ「ガラスを割れ~2018年お隠れの春」は、欅坂46の2ndアニバーサリーライブについて書こうとしている。
前回シリーズの「イマニミテイロ~2018年冬の分水嶺」もそうだったが、ライブの記事を書くまでに、長々とライブのバックグラウンドやクニラの当時の心境(妄想?)等を書いている。
それは何故か?
それは当時を振り返ってのライブ感想を記事にしても、そのライブに対する熱がたりないからだ。
リアルタイムの熱には勝てない。
クニラがリアタイでライブを観た時の感情と、それから何年もの間、様々な考察を重ねた今のクニラが当時のライブを振り返った時の感情と、その2つの感情を自分の中で比べて、その感情のギャップを楽しみたいと思っている。
現在の思考を元に当時のライブを振り返ると、その時気付かなかったものが見えてきたりする。
故に、どうでもいい事を長々と書いている次第だ。
【反平手派の敗北】
さてー
本題に戻そう。
ショービジネスの世界において、我々と制作サイドの時間軸は違う。
例えば、新曲を発表するにしても、少なくとも3カ月前から準備しなくては間に合わないからだ。
そのため、表に出た事象や結果は、はるか前の事に起因する。
故にクニラが推測する記事を制作サイドが読んだ場合、ピントがズレているはずだ。
ただ、そんなの関係ない。
クニラにとって重要な事は、事象が表に出た時であり、それだけが全てだからだ。
年末からの休養、そのために武道館3DAYSライブも振替開催となってしまった平手友梨奈に対して、ファンサイドでは、次のシングルでのセンター交代を望む声が多くなってきた。
ここでクニラの旗色を明確にしておきたい。
この当時のクニラはセンター交代を望んでいた。
反平手派と言える。
理由は単純である。
次のセンターには、推しである今泉佑唯になってもらいたかったからだ。
また、センター交代と言う変革が、今後の欅坂の寿命を10年延ばすとも考えていた。
「ひらがなけやき」が日本武道館で飛躍したのが2018年1月30日~2月1日。
欅坂が6枚目シングルのフォーメーションを発表したのが、2018年2月5日。
冠番組である「欅って、書けない?」での発表となる。
3列目から順に発表され、最後にセンターの発表となる。
センターは平手友梨奈。
もちろんクニラはリアタイで番組を視聴していた。
因みに1枚目~5枚目まではスタジオ内で発表して、平手にセンターの意気込み等を聞いていたのだが、6枚目からは発表の模様は映さず、ナレーション処理での発表だったので、この時の平手の表情や心境は聞けていない。
その後も同様の発表が続くのだが、今、振り返れば意味深長ではある。
まぁ、当時は平手が休養中なので違和感はなかったが。
この発表を観たクニラの心境は「やっぱりな」だった。
自民党政権から民主党政権に移った時のドキドキ感を期待していたのだろう。
とにかく欅坂にも変革を望んでいたクニラはガッカリした。
とは言うものの、もう1人の復帰者である今泉佑唯がセンター横に配置され、しかも、小林由依、今泉佑唯の「ゆいちゃんず」がセンターを挟む形のフォーメーションは、それなりに満足をしていた。
明けて翌2月6日
正式に6枚目シングルのリリースを発表。
2月12日にシングルのタイトルと収録曲を発表。
そして2月14日には、限定でMVを公開し、楽曲が解禁された。
欅坂46 6枚目シングル「ガラスを割れ」
ストレートなロックナンバーではあるが、歌詞も雰囲気も如何にも平手テイストの作品に仕上がっている。
少なくとも長濱ねるテイストではない事は確かだ。
今泉佑唯のテイストでもない。
確実に平手をイメージして作られた曲である。
仮に運営が「平手派」と「反平手派」に別れていたとしたら、既に勝敗は決していたと言っても過言ではない。
平手のセンター交代など微塵も感じさせない100%平手のための楽曲であった。