#7 イマニミテイロ~2018年 冬の分水嶺 vol.1
日本武道館
《にほんぶどうかん》と読むより
《にっぽんぶどうかん》と読みたい。
新日本プロレスも《しんにっぽんぷろれす》と読んだ方がビッとする(各々だろ)
クニラの世代では、武道館でライブをやるって事は、一つのステータスであり、そのアーティストはワンランク上になったと言う感覚である。
今では東京ドームがその役割を果たしているが、それでも武道館公演が一つの区切りである事には変わりない。
そもそも、日本武道館は国営ではないが、元々の用途は武道をする場所であるため、その使用許可は厳格であった。
故に、キャパが埋まるから良しと言う分けではなく、アーティストにはそれなりの格式を必要とした。
と、書いたものの、まぁ、これは昔の話だ。
今では誰でも出来る。
インディーズアイドルだって武道館ライブをやる時代なのだから。
で、あったとしても、クニラには別格である思いは変わらない。
そんな武道館で欅坂46がライブを開催する、しかも3DAYSだ。
【2017年 安定の冬】
秋頃に長濱ねるが「ひらがなけやき」兼任から「漢字欅」専任となった。
余談だが、その当時のおそらくは大多数のファンの気持ちを記しておく。
「やったー」か「そりゃそうだ」であった。
そのくらい兼任には無理があったし、漢字内で1人だけ制服の色が違う長濱ねるに同情を禁じ得なかった。
長濱ねるの持ち腐れ、勿体ない、兼任は限界だろうと、誰しもが思っていた中での専任発表。
ファンは「ようやく」と安堵したし、これで欅坂も安泰だと思ったいた。
長濱が専任になった新生欅坂(と言っても変わらないが)は、10月には5枚目のシングル「風に吹かれても」をリリース。
そして年末には2年連続で紅白に出場。
魔曲「不協和音」を披露して、また一つ伝説を作った。
【2018年 不安定の新春】
そして、欅坂が得意の奇襲作戦で、元旦に武道館ライブ3DAYS開催を発表。
(正確には初日は「ひらがな」なので2DAYS)
開催日は2018年1月30日~2月1日。
欅坂の武道館公演に対して、世間では"満を持して"と言う評価である。
決して、まだ武道館は早いとは、誰も思っていなかった。
人気も実力も武道館に相応しいアイドル。
いよいよ武道館アイドルになる。
競馬の騎手ならダービージョッキーと言う称号と同じだ。
もちろん欅坂ファンにとっては、いよいよ天下取りと言う意気込だ。
しかしながら、この辺りから雲行きが怪しくなってくる。
今、振り返れば、その雲行きは、武道館ライブだけの事ではなく、欅坂46と言うグループ全体の雲行きが怪しくなっていたと気づく。
まさにこの年、2018年の初頭が、欅坂46にとっての分水嶺。
そして、クニラにとっても「おひさま」への分水嶺であった。
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