#38 ジョイフルラブ~2018年「がなくり」最終日
前回の記事で「ひらがなくりすます2018」は概ね書ききってしまったので、今回の最終日は印象に残ったエピソードだけ書きます。
本来は下記参照記事の後に直ぐにアップしたかったのだが、なんせナマケモノなので。
参照記事
「ジョイフルラブ~2018年 最後の冬 vol.1」
「ジョイフルラブ~2018年 最後の冬 vol.2」
「ジョイフルラブ~2018年 最後の冬 vol.3」
「ひらがなくりすます2018年」は3日間開催されたのだが、この内、初日と最終日に参戦しました。
なぜ中日は行かなかったかと言えば、単にチケットが当たらなかっただけです(笑)
面白い事に、初日と最終日は、日付としては中1日しか空いていないのだが、雰囲気が違う。
初日はセトリも演出も公開されていないので、会場には緊張感があり、少し落ち着かない感じがする。
その分、全てに対して驚きと感動があり、ライブの衝撃度は高い。
それに対して最終日の会場は、悪く言えば少しダレ気味である。
それはセトリは勿論、入場導線や物販に関してまで、大体の情報が流出しているため、会場全体に慣れがあるからなのだろう。
その分、ライブ本編への集中力が上がり、テンションが高く、ライブのお祭り感が高い。
Wアンコールを含む諸々のサプライズへのテンションでもある。
初日の緊張感と最終日のお祭り感、各々に良さがあるのだが、1日しか行けないのなら、初めてライブに行く人は最終日、ライブに慣れている人は初日がお薦めである。
ここからは「がなくり」で書き漏れた個人的なエピソードを書きます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【カエル騒動】
この「がなくり」物販での目玉商品となった「カエルのピクルス」
「カエルのピクルス」は「カエルのぬいぐるみ」であり、結構、昔からある物だ。
何故、「ひらがなけやき」のライブグッズとなっているのかと言えば、話は少し遡る。
昔からのファンなら有名な話であるが、一応、書いておく。
「ひらがなけやき」2期生が加入した年のクリスマスパーティーでの事。
2期生全9名でプレゼント交換会をしたらしいのだが、その際に、金村美玖(正確には金村の母らしい)からプレゼントされたと言うエピソードである。
「カエルのピクルス」は9色以上あるため、全員で輪になり9色のピクルスを回し、自分のところに来たピクルスがプレゼントされたとの事。
そして、プレゼントされたピクルスに各々が名前を付けて、ファンに紹介された。
今では丹生の「ぴょこにん」ぐらいしか生き残っていないが、当時のファンは誰がどの色のピクルスで、名前は何々と覚えたものだ(笑)
美穂は「ビタミン」宮田は「献血」とかね。
当初からメンバーの中ではピクルスに対する温度差があったが、この「がなくり」の頃は、メンバーもファンも全体的にピクルス熱が高く、握手会やライブでも、推しのピクルスを持参するファンも多々おり、運営も商売になると踏んで、今回限定のコラボ商品として売り出された。
商品内容は、ピクルスに「がなくり」のTシャツを着せたものである。
この限定商品が大ヒットした。
この限定商品欲しさにライブ初日のグッズ売場が長蛇の列。
どころか、導線作りの甘さがあり、列への割り込みが続出。
「こんな整列誰がさせるのか?」と購入希望者は嘆き合い、現場は大混乱だった。
また、転売ヤー等も参入したらしく、直ぐに売り切れてしまった。
クニラがライブに行くようになってから、グッズ売場での混雑は「日向坂デビューカウントダウン」のペンライト(小さいヤツ)と双璧である。
そもそもカエルのピクルスは普通に通販で買えるのだが、会場限定と言うプレミア感とオフィシャル感が、この混雑を招いたのだろう。
当時はまだ会場受け渡し制度もなかったのだ。
因みに、クニラも丹生推しだったので「ぴょこにん」は持っている。
普通に通販で買った。
その後、美穂に推し変したのだが、美穂の「ビタミン」は買っていない。
美穂は最初からピクルスに対しての熱がなかったから(笑)
この「カエルのピクルス」は2期生のキャラ付けや認知に大貢献したと思っている。
美玖母のファインプレーであった。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【リュックのエトセトラ】
先に、クニラも「ぴょこにん」は買ったと書いた。
正確には言えば「ぴょこにん」ではなく、ただの「オレンジ色のピクルス」なのだが、そんな物を何故、わざわざ買うのか。
それは、ライブに参戦する人が、何故、そのライブの最新のTシャツを着て参戦するのかと同じ答えになる。
最近ではあまり見ないが、中にはコスプレをしてくるファンもいる。
余談だが「ひなくり2021」でオードリーのコスプレをしている2人組がいたが、結構なクオリティだったけど、それは違うと思った(笑)
まぁ、メンバーに認知されたかったのだろうけど。
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話を戻す。
何故、推しと同じ物を持ちたがるのかと言えば、好きな人との共有感が得たいからなのだろう。
これは何もアイドルに限らずだ。
故にペアルック等がある訳だし。
離れていても一緒にいたい感覚。
同じ物を所持している、または着ている共有感を得たいが為の行為。
故に坂組のライブの最後は、メンバーもライブTシャツに着替えてくるのだ。
ファンのそれを満足させるために。
ただ、それだけではファンは満足しない。
もっとパーソナルな事やコアな事も共有したい。
香水やシャンプー等をアイドルが公表してる場合があるのも、そう言うニーズに対してのアンサーである。
クニラも実は「ソーシャルマナー3級」を取得している(笑)
上村推しではないのだけど、取得した理由は同じ感情だ。
推しと何かを共有したい。
それがファン心理であり、推しとしての矜持なのだ。
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この「がなくり」最終日、クニラの座席は武道館西側2階の1番後だった。
初日が西側2階の最前列だったので、丁度、その後方席となる。
同じライブを2回観る席としては、俯瞰でライブを観直す事の出来る最高の席である。
そんな席に満足しながら、ライブが始まるのを待っていたら、隣の席に女の子が座った。
独りで来た若い女の子。
坂組ライブでは別に珍しくもない。
ふと、その女の子が所持しているリュックが目に入った。
このリュック、見覚えがある。
黒色に赤色のワンポイントのロゴ。
マンハッタンポーテージと言われるリュック。
そう!松田好花と同じリュックだ。
何故、クニラが松田と同じだと分かったかと言えば、「がな推し」の企画「カバンの中身チェック」で御披露目されていたから。
この女の子の推しは、きっと松田なのだろう。
ただ、まだ推しタオルも出していないし、確定はしていない。
もしかしたら推しは富田かもしれない(カバンチェックで同じブランドだった)
いや、このブランド自体、メジャーな物だし、流行ってもいるのだから、普通に所持していてもおかしくはない。
「まさか偶然?」
元々、周りの席の人の推しに興味があるクニラ。
この日も周りの推しはチェック済みだ。
後は彼女だけ。
気になる。
いっその事、話しかけちゃおうか。
いや、それはダメだ。
「私ったらルール違反」となる。
中々、推しタオルを出さない彼女。
独りだから恥ずかしいのか?
そして、ライブが始まる直前、おもむろにリュックから推しタオルを出した。
そこに書いてあるメンバー名「松田好花」
当たった!
そうか、やっぱり松田推しだったか。。。
何故か異様にテンションが上がるクニラ。
と、同時に何とも嬉しい気持ちになったのを覚えている。
そうなれば、クニラの推しも彼女にアピールしたくなる(意味不明)
クニラは、首に巻いていた丹生推しメンタオルを手に持ち、さりげなく彼女に向けて、あくまでさりげなくだが、推しタオルを広げて彼女に見せてみたのだった。
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藤井唯花(仮)21才。
松田好花推しのクニラの隣に座った女の子である。
静岡県出身。
東京の大学に在学中のため、親元を離れて東京で独り暮らし。
上京してから、友達も、ましてや彼氏も出来なかった。
タイミングの問題?ううん、私の性格が引っ込み思案だから。
バイトは週3回のコンビニ。
あまり要領が良くないからオーナー店長のおじさんによく注意されムカついている。
将来、やりたい事も特にないし、もう静岡に帰ろうかなぁ、なんて。
そんな時にコンビニから流れてきた曲。
そう!「君は君らしく生きていく自由があるんだ、大人たちに支配されるな」と勇気をくれた欅坂46のサイレントマジョリティ。
それからと言うもの、毎週日曜日深夜のアイドル番組が私の唯一の癒しとなる。
推しは石森虹花。
そのうち、たまに出演する欅坂46のアンダーグループ「ひらがなけやき」の不遇が私の「今」とダブり、気がつけば欅坂46よりも「ひらがなけやき」の方を好きになっていた。
そして松田好花を推しと決めたあの日。
理由は私と同じ、名前に「花」が入っているから。
そして、番組で松田のリュックがマンハッタンポーテージである事が分かり、同じ物が欲しいと思ったの。
ただ、このリュック、値段も決して安くはない。
私のバイト代じゃ高い買物ね。
それでも好ちゃんと同じ物が欲しいと言う思いが上回り、この先、1日1食で過ごす覚悟で、えいや!と購入しちゃったわ。
そして、リュックが届いてから、何故か毎日が楽しい。
だって毎日好ちゃんと一緒に過ごしている気分なんだもの。
~~~~~~
えっ!?うそ?「ひらがな」が12月に武道館でライブやるんだぁ。
ああ、行きたい。。。
でも、チケットも高いし、グッズも必要だし。
うん、バイトを週4にして、2日に1食にすれば何とかなるよ。
よし!ライブに行こう!
神様、チケットが当たって下さい。
当たったら食事を3日に1食にしてもいい!
私!どうしても「ひらがなけやき」のライブが見たいの。。。
そして、好ちゃんと同じリュックを持って、好ちゃんを応援しに行きたいの。。。
~~~~~~
今日は、待ちに待った初めてのライブ観戦、なんだか緊張するなぁ。
でも、ホントに良かった。チケットが当たって。
でも、あれからお腹ペコペコ。
えっ、と、私の席は。。。あっ!ここだ!
わー、凄くステージが観やすくて良い席。
隣の人はどんな人だろう。。。
ライブって隣の人に挨拶とかってするのかなぁ。
分かんないけど、一応、お辞儀だけしておこう。
ん?何この人?
丹生ちゃんのタオルを私に見せてるの?
どういう意味?
怖い!
怖すぎる!
新手のナンパなの?
だったら止めて。
ああ、神様!
このキモい丹生ちゃん推し男が、話掛けてきませんように!
願いが叶うなら、4日に1食にしてもいい!
助けて!好ちゃん!
ーーーーーー
そんな状況で、大切なリュックと一緒にライブに来た彼女だったのかもしれない(笑)
クニラごときが、そんな大切な思いを踏みにじってはいけない。
そう思い、速やかにタオルを首に巻き直し、正面を向きなおしたクニラであった。
彼女は、丹生推しタオルをさりげなく広げて見せるクニラにペコッと頭を下げた後、2度とこちらを向く事はなかった。
それはライブが終わるまで(笑)
ーーーーーー
この彼女のバックボーンは、あくまでクニラの勝手な妄想なのだが(エピソードは実話よ)自分と同じように、推しへの熱烈な共有感を持っているファンを見かけると、その気持ちも凄く分かるし、単純に嬉しくなると言う話だ。
それが同じ推しメンであったとしても。
因みに、まだこの当時、松田好花は今ほど活躍はしていなく、松田本人も悩んでいた時代であったが、彼女のようにリュックまで買うファンがいた事が、松田にとって何よりの心の支えであったろうし、それが今の活躍に繋がっているのだと思う。
クニラは推し変をしてしまったが、彼女が未だに松田推しでいるのなら嬉しい。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
さて、ライブ本編(ここまで長いわ!とか言わない)
セトリはユニットパートとWアンコール以外は同じなので、ほぼ割愛します。
【セトリ】※カッコ内はセンター
~影ナレ~
井口、高瀬
1.OVERTURE
2.ハッピーオーラ(加藤)
3.ひらがなけやき(柿崎)
初日と違って、さすがにピンクで揃った。
■ダンストラック
3.僕たちは付き合ってる(全員)
■MC
■VTR(潮)
これは初日が丹生であったが、最終日は潮。
内容はほぼ同じだったのかな?
4.線香花火が消えるまで(金村、富田、松田)
隣の松田推しの彼女はラッキーだったね。
リアクションは見なかったが、きっとスワションしただろう。
サイリウムは緑。
5.三輪車に乗りたい(柿崎、美玲)
6.沈黙した恋人よ(りまちゃんちっく)
潮、加藤、齊藤、久美、高本のエースユニット。
しかも名曲。
ドームでやらないかなぁ。
サイリウムは青。
■VTR(美玲)
7.わずかな光(美玲)
8.未熟な怒り(小坂/2期生)
■パリピラップ(富田)
9.ノックをするな!(加藤、東村、高瀬、美穂、富田)
10.こんな整列を誰がさせるのか?(美玲/1期生)
■VTR(小坂)
11.君に話しておきたいこと(小坂)
12.100年待てば(全員)
13.JOYFUL LOVE(小坂)
これも初日と違って、綺麗な虹色となった。
クニラは赤色担当だったのだが、クニラの列に永遠と黄色を灯しているヤツがいた。
みーぱん推しだったのだろか。
クニラの左隣(右隣は松田推しの彼女ね)は独りで来ていた若者で、しかもクニラと同じコールマンだったのだが、頑なにサイリウムを赤にしないヤツを見て、彼も不思議に思ったのだろう、クニラと目が合ってお互いに首をかしげたのを覚えている。
■MC
■ダンストラック
14.期待してない自分(美玲)
15.半分の記憶(小坂/2期生)
■ソロダンス(1期生)
16.誰よりも高く跳べ!(1期生)
17.NO WAR in the future(齊藤)
18.ひらがなで恋したい(美玲)
~アンコール~
19.最前列へ(小坂/2期生)
20.永遠の白線(1期生)
■MC
この日も上村ひなの初登場。
21.車輪が軋むように君が泣く(全員)
~Wアンコール~
21.約束の卵(全員)
これだから最終日は嬉しい。
確か久美の長い感動的なMCがあった。
実はシングルデビューのサプライズがあるのでは?と噂になっていたのだが、それは無し。
もしかしたら、改名するかの決定時期だったのかも。
そして、最後はサイリウムを持っての約束の卵。
当時は緑よ。
今後、この曲をどうするのかが気になる。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「がなくり」最終日の記事を書いたが、クニラにとっても2018年最後のライブ参戦となった。
クニラがアップした記事の数でも分かるように、2018年は「欅坂」と「ひらがなけやき」のライブに行き倒した年でもある。
単独ライブは皆勤賞である。
2017年夏からライブに行き始めてから、クニラのライブ活動も2018年でピークに達したと思ったものだ。
そして迎える2019年はどうするかと思ったものだったが、蓋を開ければ、2019年は更にライブに行く事となる(笑)
ただ、今、思えば、2020年にコロナ禍となったため、2019年にライブに行き倒して良かったと思っている。
ーーーーーー
そして、2022年3月末、いよいよ東京ドームである。
この当時、まさか「約束の卵」が現実になるとは思わなかった、とは思ってはいない。
それは会場全体も同じだろう。
決して東京ドームは現実離れてした夢とは思っていなかった。
いつかはドームをやるだろうと。
ただ、「ひらがな」でドームをやるのか?
このまま「ひらがな」で活動を続けていくのか?
そんなフワフワした感じだった。
誰しもが、その事を口にしない気持ちの悪い状態での活動。
それは、いつか限界が来るのだろと感じていた。
それでも、それを忘れさせらる程の熱量が、彼女達のライブにはあったのだ。
それは、この「がなくり」だけではなく、ライブをやる度に。
ーーーーーー
コロナ明けからは、クニラも友達と一緒にライブに行く機会が多くなった。
もちろんドームもそうなのだが、2日のうち、1日は独りで行きたいと思っている。
何故なら、いつも独りで観に行っていたから。
その時の「ひらがな」「日向坂」メンバーと過ごした日々はクニラにとって、かけがえのない大切な思い出。
ドームで楽曲を聴きながら、記事にも書いてきた、いろいろな事を思い出したい。
もちろん、この「がなくり」の事も。
最近、少しドームブルーになっているクニラであった。
おわり。
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