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広島市でいちばん十二神祇神楽が盛んなのは安佐南区なんです!

國光神楽団は広島市安佐南区で、十二神祇神楽に取り組んでいます。
十二神祇神楽は、広島市・廿日市市・大竹市を中心に現在約30団体で継承されています。

実は、安佐南区は広島市でいちばん十二神祇神楽の団体数が多い地域なんです。

阿刀神楽団あとかぐらだん・阿刀神楽子ども保存会
岩谷神楽保存会いわやかぐらほぞんかい
大塚神楽団おおづかかぐらだん
上温井神楽保存会かみぬくいかぐらほぞんかい
國光神楽団くにみつかぐらだん
下向神楽団しもむかいかぐらだん
長楽寺神楽団ちょうらくじかぐらだん
西原上十二神祇神楽保存会にしはらかみじゅうにじんぎかぐらほぞんかい
西山本神楽保存会にしやまもとかぐらほぞんかい

現在、安佐南区内では以上の9団体が活動しています。とはいえ、國光神楽団のように年間を通じて活動している団体ばかりではなく、数年に一度の奉納神楽の時のみ活動する団体もあり、活動頻度は団体によりけりです。
このほかに、すでに十二神祇神楽が途絶えた集落も区内には沢山あります。例を挙げると、吉山、三城田、中畑、松宗、鯛之迫、下大町、上中調子、一ツ矢などの集落です。
今では神楽があったという痕跡すら残っていない地域もあります。

安佐南区内の神楽団が出演する神楽公演
上記以外に安佐南区内で石見神楽(後述)を継承する団体も出演します


十二神祇神楽とはなんなのか?

ここまで話してきた、「十二神祇神楽」とはなにか。

いまみなさんの頭で「神楽」を思い浮かべたときに、「鬼や大蛇や狐が出てきて、くるくる回るヤツ」が出てきたのではないでしょうか。
それは、島根県西部を源流とする「石見神楽」という神楽なのです!

石見神楽「土蜘蛛」 2018年撮影
上中調子神楽団さん(安佐南区)

※神楽分類については諸説あります。私は、一般に「芸北神楽」や「広島神楽」と称されるものも「石見神楽」に含めています。これにも私なりの見解があるのですが、長くなるのでまたの機会に…。

さて、十二神祇神楽。

簡単に言うと、広島市内で演じられている、「石見神楽じゃない」神楽です。
厳密にはちがいますが、まぁいいでしょう。

もっと詳しく話せば特徴とか沢山あるんですが、とりあえずは「じゃないやつ」という認識が分かりやすいかと…。
詳しい特徴などは今後少しずつ記事にしていきます!

今は、広島市内でも石見神楽の人気がとても高いですが、それは江戸時代後期以降に島根県から流入してきたもの。
ルーツを辿ると、広島に生まれた神楽ではないんです。

もともとは、安芸国(広島県西部)の全域で十二神祇神楽が舞われていたと考えられています。
(もちろん、現在の芸態とは異なる可能性があります)


十二神祇神楽「関の舞と関太夫」 2023年撮影
岩谷神楽保存会さん(安佐南区)



ということで、なんかまとまりきらなかったのですが、今回書きたかったのは、広島市の中で安佐南区は十二神祇神楽がいちばん盛んな地域ということ!

十二神祇神楽の説明や、神楽分類の話など、いろいろ書かなきゃいけないことを後回しにしてる気がしますが、まぁ気にせずいきましょう。笑

書きたいことは沢山あるんですが、何から書こうか迷ってます。
ぼちぼち更新していきますねー!

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