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鹿児島未来170人会議での質問へお応えします!パート1

先日、1月26日に鹿児島で開催された「鹿児島未来170人会議」では、プレゼンターとして参加させていただきました!

そこでは、「依存症のない世の中を創る」というプレゼンの内容に興味を持っていただいた方が、ワークショップへ参加しての会議が開催され様々なご意見ご感想いただきました!
そこでいただいた質問をまとめてみました!

まず今回は、一問一答形式でお応えしますね!
パート1の質問内容は、子供さんのゲーム依存に関する質問が多かったです!
そして、ここでいただいた質問をもとに、さらに詳しく踏み込んだ記事も随時アップしていきたいと思います。

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質問へ一問一答!
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今回は、当事者家族からの質問です。

質問1)依存症の初期段階で周囲が出来ることはありますか?
→依存症という病気がどういうものなのか、まずは「知る」ことがとても大事です。
そして、依存症と診断をすることは初期段階では難しいですし、素人が判断できる事ではないので、専門病院へ相談や受診することをおすすめします。

10代の子供の場合、例えばゲームを3〜4か月毎日やり続けるだけでも、危険な状態にまで進行する可能性があり、1年ほどで依存症の診断を受ける人が少なくありません。

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質問2)ゲーム依存症になった時、ゲームとの向き合い方は?
→ゲーム依存症の場合、いきなりゲームを断つことが難しい場合は、ゲーム時間を徐々に減らしていくように指導されます。
とはいえ、「ゲーム時間を減らすこと=治療」ではないので、専門病院で治療回復のプログラムを受けることも大切です。

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質問3)ゲーム依存症の、親の対応は?
→家では親も、スマホやインターネットなどゲームが出来る状況を、制限もしくはしないなど、回復に必要な環境を一緒に過ごす協力も大切です。
ただし、本人が納得していないのにゲームを取り上げる行為は、回復と真逆の方向へ向かいやすいので、必ず話し合い本人が納得する方法を一緒に考えることが大切です。(病院から指導を受けた場合は、その内容に準じて対応してください)
また、本人の今後について話し合ったり、気持ちを聞くなどのコミュニケーションを取ることで、本人の抱える課題や感情の共有をしましょう。
ゲームに依存した背景には、生き辛さや孤独を感じています。
この根本的な問題解決についても、今後、親として学び実践していくことが大切です。

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質問4)本人にゲームやスマホの時間を区切ってもらうようにしたいが、どうしたら良い?
→まずは本人と話し合ってください。依存症という病気があること。ゲームとの上手な付き合い付き合い方など。
その中で、「1日にする時間を決める」「やり続けず時間を区切ること」が大事だということを伝え、ルールを共有しましょう。
共有したルールが守れる工夫も一緒に考えましょう。
例えば、ゲームを始める時に、終わる時間を知らせるアラームを設定しよう!など、本人が行動・管理出来るよう工夫し声かけをしましょう。

ゲームを始めると、時間や感情のコントロールが効かない状態になっている場合は、早めに専門家への相談や専門病院の受診をおすすめします。

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質問5)依存症の予兆、どう受け止めたら良い?
→依存症は「嘘をつく」行為が特徴の一つとしてあげられます。
お酒飲んだことを隠す、パチンコしてることを隠す、ゲームを隠れてする、、、などなど。
依存した「もの」「こと」を実行するために、様々な嘘をつきます。
また、感情や時間のコントロールが効かなくなるのも特徴です。
依存した「もの」「こと」が生活の中で優先的になっていきます。

依存症は、進行性の病気です。
もうどうにもならない!というレベルまでなってしまってからの回復には時間もかかりますし、それまでに傷ついた心や関係のケアまで考えると、多くの代償を伴います。
本人はなかなかな気付けない病気ですから、出来るだけ早い段階で、周りにいる人が病気に気づき、治療・回復するために専門病院を受診することをおすすめします。

依存症はだれでもなりうる病気です。
決して特別な病気でもなければ、ダメな人間だとレッテルを貼られる病気でもありませんし、回復出来る病気です。
そして、回復により生き易さや価値観の変化など、とても良い方向へ向かうきっかけにもなり得る病気です。
自分達だけでどうにかしようとせず、前向きな解決方法として、是非専門家の力を借りて下さい。

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質問6)依存症になった本人と家族はどう関われば良い?(声かけの仕方とか、ダメって言って良いのかなど)
→依存症になると、日常生活のリズムや優先順位が変わります。
朝起きて夜寝る生活が狂い出し、昼夜逆転しやすい。
食事を食べる時間はバラツキ、食べることすら忘れて没頭する。
学校や仕事を休みだし、不登校や欠勤になる。
(学生の場合、不登校がきっかけになることも多い)
暴言や暴力行為など攻撃的になる。
自分の命よりも大事になってしまうのが依存症です。

このような状況での声かけは、確かに難しいです。
例えば、ゲームに没頭している時に否定的な言葉をいうと、攻撃的な態度で反抗します。
かと言って、そのままほっとくといつまでもやり続ける。
一体どうしたら良いの、、、っと、家族も疲れ果ててしまいますよね。

ただ、本人も今の状況を良いことだとは思っていないはずです。
ただ、依存しているものと引き離されることも恐怖に思っているはずです。
そこを理解した上で、例えば「上手に付き合う方法を習いに行こう!」
などと、前向きな取り組みを提案し専門病院へ相談に行くことをおすすめします。

本人は病院へ行きたがらないでしょう。でも、そのままではどんどん進行して悪化していくだけです。
「あなたのことが大切だから」という心から大切に思う気持ちを伝え、説得しましょう。

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今回は、子供がゲーム依存だという実際に悩みを抱えている方の参加もあり、切実な相談も結構いただきました。
ここで、専門の病院への相談を!”っと毎回言っていますが、日本には依存症をしっかり理解して、治療回復できるプログラムがある病院は少ないのが現状ではあります。

様々な理由を持ってして、予防の必要性を感じてもらえると嬉しいです。

次回は、依存症とはどういう病気なのか?症状は?と言った質問にお答えしていきますね。


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