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問いかけとは相手をもっと知りたいと思うところから始まるアート

働く女性のスキルアップセミナー~自分らしく新しいリーダーシップをめざして~というシリーズ講座の中で「ファシリテーション」を今年も担当させていただきました。
本シリーズは、管理職やリーダーに対して漠然とした不安を抱いている女性が多い中で、強く引っ張るリーダーシップの在り方とは違うアプローチで、自分らしいキャリアやリーダーシップを考えていただくことを目指す講座です。特に、主催のご担当者様が、リーダーシップにはファシリテーションが必須!と、重要視してくださっているので、大変心強く背中を押していただいております。

私が担当するファシリテーションのパートでは、会議進行という狭義概念から視野を広げて、リーダーシップのマインドセットも含めてファシリテーションを幅広く捉えていただくこと。そして、そのファシリテーションの技術を活用しながら支援型リーダーシップをどのように発揮できるかを考えていただきます。
昨年度は、ファシリテーションの全体像をお伝えしましたが、今年は『問いかけ』に焦点を絞った企画となりました。
レクチャーだけでなく、実際に参加者自身で「問い」を考えていただき、その問いで対話するという一連の流れを体験していただきます。オンラインであっても体験学習は省けません。
終了後、主催者の方から、実は「問い」の講座は過去にもやったことがあるがちょっと難しかったとのこと。でも今回は問いの事例も沢山あってとても分かり易く、演習も実践的に出来たと言って頂き、プログラムデザインを悩んだ甲斐がありました。本日、早速アンケート結果も共有していただき、問いの組み立てや、会議のプログラムデザインなど、参加者の皆さんにとっても有意義な時間だったことが分かって、ほっとしております。

米国の心理学者で、MITスローン経営学大学院元教授のエドガー・シャイン氏は、問いかけるとは、「その人のことを理解したいという純粋な気持ちを持って関係を築いていくための流儀」なのだ、と言っています。流儀と訳されているところが、Artな感じというか、芸術的なイメージを想起させてくれますが、まさに問いはArtだと私も思っています。

今回の参加者の皆さんにも、問いかけるという行為は単に質問を考えることではなく、「相手をもっと知りたいと思うこと」なんだ、ということが伝わっていることを願っています。

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