問題意識 1000年後 人
明日からのA-yoga Movement Coachの養成初日に向けて、東京に向かっています。
今週末は京都の施設では、A-yogaのヨガインストラクター養成講習もスタート。
それぞれの持ち場で、それぞれの対象者に合わせた未来の動作教育指導者を育てていくスタートです。
A-yogaヨガインストラクター養成は、身体科学の学習をこれまで専門で学んだ事がない人を対象にしています。そして基本となる動作パターンを軸に養成が進んでいきます(事前の解剖学動画学習も入ります)
そしてA-yoga Movement Coachは、受講資格に医療/運動の資格保持者である事があります。基本的な体の知識を持っている人に、動作学の考え方、マクロに人を見て、感覚をその入り口とした動作指導を一緒に学びます。
その初日が明日。
基本としての養成でカバーする内容はテキストにしてありますが、毎回受講者の様子を見ながら講習の進度ややり方を変えています。
今回はどんな流れになるのか、色々なパターンを考えますが、最終的には朝起きた時に浮かぶ内容とテーマでスタートする事が多いです。
A-yogaが伝えたいことは何か?
常にそれは自問自答します。
その伝えたいことを形にするとどうなるのか?
方法はたくさんあるけど、伝えたいこと、問題提起は絞られる。
新しく発刊したThe Yogisでエッセイを担当させていただいているが、そのテーマは「ヨガとスポーツ」
アスレティックトレーナーとして、スポーツ現場のど真ん中にいた私が、なぜヨガを学び始めたのか?(学ぶと言っても決まった師匠がいるわけではありませんが)
その出会いも自分が持っていた「問題意識」があったからだと感じている。
怪我や手術からの回復が早いアスリートと遅いアスリート
常にパフォーマンスが安定している(大崩れしない)アスリートと、波があるアスリート
成果を上げる人とあげるのに苦労する人
こう言ったアスリート達をみていて、なにがその違いを生むのか?を考えていた。
誰もが才能があってそこにいるのに、活躍できない人がいるのはなぜか?
それをアスレティックトレーナーとしてサポートするために、私にできることは何か?
その一つがヨガにヒントがあって、そのヨガとはいったい人間にとって、人間の動きにとってどう言うものをもたらすのか?を考えてきた25年くらい。
西洋的なウェイトトレーニングやマシントレーニングと、自重で呼吸をベースとしたヨガの違いは何か?
強い人が最高のアスリートでもない
速い人が最高のアスリートでもない
柔らかい人が最高のアスリートでもない
それが意味するのは何か?
この2つの運動の方法がもたらす動きの獲得における違いはなんなのか?
感覚から生まれてくる動作の違い
そこにずっと着目をして今に至る。
明日は初日
先に話したような抽象的な世界と、それが何であるかと言う具体的な世界が入り混じる日。
2023年、世の中が動き出し、さまざまな「何これ?」が現れている。
他人の行動はどうすることもできないけど、そこに感じた自分の違和感は大事にしたいし、自分が物事を考える時は、「問題は何か?」そして「その問題の先にどのような世界を自分は作りたいのか」を考えることだと思う。
糸井重里さんと安宅和人さんの昔の対談で、「100年先をイメージするのではなく、1000年先をイメージすると、見えるもの感じるものが全く変わってくる。」みたいな糸井さんの言葉があった。
人間の体が、人間の心が、人間が動くと言う事が、1000年後にはどのような意味を持つのか。
その頃には私はもちろんどっかの惑星に行っていると思うから、地球人がどうなっているかを確認する事はできないけど、少なくとも自分の体で快適である人でいっぱいな世界であって欲しいと思う。
そのために、そこに向かう智慧と遺伝子を残すために、また明日も頑張ろう