学びとは自分のバイアスを確認する作業~の、今年前半の展望
2024年も幕を開け、あっという間に日が過ぎていきます。
新年早々、能登半島、北陸、東北地域での地震がありました。私の周りでも被災された方やご家族が被災をされた方などのお話が聞こえてきます。
この冬の寒い時期での被災、避難生活は本当に身も心も引き裂かれるような時間になっているのではないか、、、と、想像でしかありませんが、心より早く安静の日々が戻ることをお祈りいたしております。
元旦の最初の地震が起きたとき、私は東海道新幹線に乗車して、米原を過ぎるあたりを通っていました。地震速報のアラームが車内のあちこちでなり、新幹線が減速して完全に停車をしたあと、停電であることがアナウンスされました。30分ほどで電車は走り出しましたが、その時点での被害の大きさは、マグニチュードを知らせるニュースだけでした。
そして2日の羽田空港での事故。
多くの方が助かったと同時に、失われた命もあった。
いつなにがあるかわからない、そう言葉では理解しているけれども、その時にならないとその言葉は実感にはならないのだろうな、、、と思った年始でした。
You live your life once.
あなたの人生は一度限り
それを自分の中にどう実感として持ちつつ日々を過ごせるか、、、。
同時に、2024年をより実のある時間、社会に貢献できる自分でありたいと強く心に思いました。
2024年の展望(らしきもの)、の前にバイアスについて
と、新年があけて、個人的には相変わらずのバタバタ感ですが、それでも以前のような切羽詰まった時間に追われる感じがない気がしています。
それは自分が向かうべき方向が明確だからなのか、自分の中にあるメッセージがはっきりとしてきたからなのか、今はまだわかりません。
ただここまで多くを学んできて、さらに最近よく感じるのは、「学びとは、自分のバイアスを知ること、確認する作業である」ということ。
バイアス(Bias)とは、様々な表現があるとは思いますが、「自分が持つ偏り、傾向、いわゆる偏見や凝り固まった決めつけみたいなものも含まれます。」
よくあるのは、
「男とは~だ」
「女性であれば~するべきだ」
「あなたのような人が~するべきではない」
「私なんか、、、」
金髪のピアスの人を見ると「社会に反抗して生きている人」
ブランドもので身を整えた若い人を見ると「親の金で楽して生きている人」
仕事などで言えば、
「瞑想をすることがヨガである」(逆を言えば、瞑想をしなければヨガとは言えない)
「毎朝鍛錬をすることがヨギーのあり方」(逆を言えば、毎朝鍛錬しなければヨギーではない)
「トレーナーは、解剖学を学ぶべきだ」(逆を言えば、解剖学を学んでいない人はトレーナーとは認めない)
などなど、小さなもの(個人の志向)から大きなもの(人権問題など)まで様々なところにバイアスが存在する。
バイアスがいけないわけではない。
大事なのは、「自分がどういうバイアスを持って物事を見て、考えているのか」を理解すること。
学び続ければ続けるほど、自分が知っていることはほんの一部であり、自分が正しいと思っていたことの外には、他の正しさがあることを知る。
そしてそのどちらも正しいことを知る。
ただ自分がどれを自分の軸にして生きていきたいのか、、、それを決めるのは自分。
今年も様々なセミナーを受講したり、または主催したり、または自分が講義を行ったりする機会をいただいています。なぜそれを続けるのか、、、は、「自分自身が学び続けることで、より多くの人を理解したい。自分とは異なるバイアスを持っている人の考えを知って、自分自身の人としての理解を深めていきたい。」そしてそれを「多くの人と共有できたらいいな」という思い、それだけ。
今年もセミナー三昧
今週末には、福岡で開催されるポリヴェーガル理論関連のセミナーを受講します。そしてそれを主催している鍼灸師の鍋山さんを2月末から3回に分けて京都にお呼びします。
陰陽五行という側面から、人ということを理解する。
それによって人の見方や捉え方、人への理解が変わってくる。
会場開催の定員は15名で、あと枠は2名。
録画視聴での参加も可能です。
2月23日午前の部(第一話)は、単発で受講いただけますが、第2話以降の受講は、第一話の受講が必須となります。
今回は、「和合神経癒学 心身編」を理解するうえで必要な内容を、追加講習(おまけ、自由参加)として一コマ約2時間x3コマ分=計6時間を鍋山さんのご厚意で追加していただいています(通常は1コマ16,500円で受講しているものです)。ぜひこの機会をご利用ください。
会場参加はあと2名。
録画参加はまだまだ大丈夫です。が、2月23日以降のお申し込みは受け付けません。
私個人のセミナーのスタートは、
来週の月曜日の「未来の体育共創サミット2024」の講義からとなります。
「現代社会の健康問題から考える 未来の体育の在り方」
がテーマ。
ここ数日は、この資料の作成に頭を使っていますが、色々な角度があり過ぎて、5パターンくらい考えながら、きっと最後の最後でまとまるのだと思います。一緒に未来の体育にワクワクする時間にしたいと思います。オンラインですので興味のある方はぜひ!(申し込むとたくさんのセミナーを聴講できます)
その週末は仙台でのセミナー2日間。
そして2月4日(日)の午後には
ヨガジェネさんのヨガ動作学(オンライン)
マクロな見方、感覚をベースとした動きの考え方など、概念的な部分を一緒に共有しながら、今皆さんが行っていることに新しい視点、自分のバイアスへの気づきの時間になればいいなと思います。
トレーナーの未来へ向けて
そして京都のパーソナルトレーニングジムを主宰する、若手トレーナーの岡君からの依頼で、珍しいテーマでお話をします。主宰の岡君を皮切りに、6名のちょっとだけ先にこの業界に入ったトレーナーたちが講師となるこの企画。私は6名のトレーナーの先頭をきるらしいです。責任重大、、、冷汗💦
■テーマ:
『運動指導者の30年後の未来を創出する』~専門家として生き残る為に必要な学びと成長~
■会場: Improve KYOTO
■目的:
①運動指導者として、生涯に渡り、生計を立てていけるようになる為の“思考“を身につける
②時代の変化に柔軟に対応し、社会に貢献し、必要とされるビジネスマンとして成長する
■対象: 運動指導者(トレーナー・治療家・理学療法士その他) (定員10名)
そこで私は“有限な時間を無限の価値に変えるマインドセット”というテーマで、皆さんの中にある物をともに探しながら1日を進めていく予定です。
10名の方としっかりと向き合って、1日が終わったときには、参加された皆さんが自分のこれからに期待を持って旅立っていくのを見届けたいと思います。単発でも参加できますので、ぜひ!(全部受講することをお勧めしますけど。私の動作学相棒 川尻隆さんも講師で登場)
2月の初旬には、もう一つ大学院時代の指導教授からの依頼で、スポーツ指導者向けのセミナーでの講演がある予定です。指導者として多くの人の力になっている人たちと、一緒に考える時間が過ごせることは本当にうれしいです。私も皆さんの姿勢から多くを学ばせていただきたいと思っています。
2024年養成講習について
2024年に私が担当するA-Yoga Movement coach養成講習は、5月から東京、8月から京都の2か所となっています。
東京はすでに枠が少なくなっているようです。
興味のある方は、以下のリンクをご覧になってください。
A-Yogaについての説明は、こちらのサイト。(私の担当養成コースは、ムーブメントコーチと書かれているものです)
2024年のMovement Coachの申し込みは以下のリンクです。
と、書きたいことはたくさんあれど(予測とか、自由エネルギー原理と運動とか、バイアスもそうだし、自己受容とか言語化とか、哲学的、心理学的、言語学的に運動を考えること、、、ほんと色々なことがつながっていく、それを皆さんと共有したいけど、1日80時間くらいもらえないですかね?
Vata(ヴァータ:アーユルベーダのドーシャの一つで風の要素を含む)の高い今の時代。勢いで流されることなく、あわただしさに巻き込まれ過ぎないように、少しだけ自分の落ち着ける時間を丁寧にとりながら、2024年も進んでいきたいと思います!
今年は去年ちょっとおとなしくしていた分、一気に動き出します!