女性であることと職業人として生きることは相容れないのか?
あっという間に9月が過ぎていき。
9月は10日くらいしか存在しないのではないか?と思うくらい短かった、、、
大好きな空港のカフェで一息。
この時間が本当に幸せ!
先週末はPerform Better Japan Summitでした。
プレコンファレンスを入れて3日間。
13名の講師達がメッセージを伝える。
人を包括的に、全人的にサポートする上での大切な知識と情報がたくさん詰まっていた時間。
わたしもしっかりと講義に参加し、メモメモとりながら、今の自分の現状の振り返りをしていました。
今回は本当に新しい受講者、若い人たちがたくさん参加していました!本当に素敵なことです。
わたしは若い頃から公式に無礼な人間だったので、笑、年配者でも最低限の礼儀は心がけていましたが、恐縮するとか、こんな私には声かけられない、、、みたいな感覚が皆無だったので、興味があれば突進していましたが、多くの人が年齢が上の方には声かけづらいって思うもんなのか、、、と感じた時間でもありました。
A-yogaのみんなが私をテキトーに扱ってくれるのでホッとしましたけど、笑
今年のサミットの間中、何かの違和感が私の中にあったのですが、帰りの新幹線でそれがなんだったのか、に気がつきました。
「女性が圧倒的に少ない」ということ。
元々男性が多いこの業界ですが、専門学校/大学レベルでいくと、男女比はほぼ一緒か、もしかしたら女性の方が多かったりします。
でも現場レベルに行くと、段々と女性の存在が少なくなっていく。
その現状を考えて、これまでもいくつかの「女性トレーナー」対象の活動は存在してきましたが、なかなかそれが大きな変化には至ってはこなかった。
去年くらいから、平井晴子さんが女性/子育てママ世代として、仲間達と活動を始めていますが、それもみんなでサポートしていくことが大事だと感じています。
平井晴子さんのwomen in sportsのインスタとウェブサイト
他にも、女性アスリートをサポートすると言った活動など色々な活動をされている方がいると思います。
コロナ禍の学生スポーツ/部活動をサポートするために、元ラグビー日本代表の廣瀬俊明さんらが中心となってスタートした「スポーツを止めるな」
その中のプロジェクトとして、水泳の伊藤華英さんが「女性アスリートと生理」という側面でさまざまな情報発信と活動をしています。
アスリートの側から生まれてくる活動と同じように、トレーナー側からも生まれてくるものはあるけど、そもそもその活動をする主体のトレーナー達の現状における満足度はどうなのか、、、と考える。
トレーナーの勉強を何年もして、現場で活動することを夢見ていた、けど、現実は結婚、出産、子育て、介護など、思い通りにはならない。
一部の人だけが現場で活動を続けられて、わたしにはその能力もリソース(手伝ってくれる家族や理解してくれる職場)もない、、、
そんな風に思っている人が多いように感じる会話やコメントがある。
その現実は誰が作り出したのか?
誰が作り出しているのか?
そこに目を向けてみることは重要。
女性として生まれてきたからには、男性にはない出産という機会が存在する。
20代で子供なんていらないって言っていても、30代でその気持ちが変わることもあれば、子供は授かりづらいと言われていてもきてくれることもある。もちろん望んでいて治療もしたりすることもあるだろう。
どういう経過であれ、子供を産み育てるという課題は、女性として生まれてきた限り、無視することは難しい。
結婚は男性もするけど、日本において社会通念的に女性と男性の結婚におけるインパクトは異なる。
そう言った諸々を考えた時に、どう自分の人生をデザインするのか?
子育てをする多くの仲間、スタッフ、病院でフルタイムで働く妹や4人の子育てをする義理の妹を見ていて思うことは沢山ある。
時々しか合わない子供達を見ていて思うこともある。
彼らが成長するその時間は二度と戻らないし、彼らとべったりいられるのも期限がある。
その期限があることを心に、その期限をどう過ごすことがベストなのかを考えることも大事なのではないか?と。
一度現場を離れたら戻りづらいとよく聞く。
それはどの現場を言っているのか?
あなたの現場と誰かの現場は異なるはず。なぜ一般的な話としてしまうのか?
そして専門性を持った職業人として、子供の成長の期限の間、学びを止めないために、学べる機会をどう提供するか、もこれからの重要なキーになるのでは、、、と。
いくつかの大きなセミナーイベントをやって思ったのは、なぜ託児所がないのか、、、ということ。
この時代になっても子育てをする女性は学ばなくていい、、、というメッセージなのか?
それとも現場に直接いないから、学びから遠ざかるから、そもそも需要がないのか?
安全や保証と言ったさまざまなリスクが主催する側にはあることは十分に理解できる。
このなんちゃらハラスメント満載で、責任論が先に来るリスクヘッジが必要なこの時代だけど、もっと女性も自分の人生が重要と感じるなら、提案し行動し、その実現のために一緒に動くことなのでは、、、と。
話は戻るが、究極の解決法の一つが、女性がもっと早い段階で自分の人生の可能性と、自分の存在意義を真剣に考えることではないかと思う。
そこが見えないままで時間が過ぎ、環境が変わるから、みんな途端にフリーズするのではないか、、、と。
あなたはなぜその仕事をしたいと思うのか?
その仕事をするあなたの先にある未来はどんな景色なのか?
そのあなたの人生はどんな人生で、そのあなたの人生を共に歩む人たちはあなたのその姿から、どんな幸せを得るのだろうか?
今の40代、50代が感じてきた女性としての職業人としての閉塞感を、これからの世代が味わう理由はない。
変えることができるその現状を変えられていない、その事実を真正面から見据え、私にできることはなんだろうか、、、と思うこの数日。
私自身はスポーツ現場は離れたけど、トレーナーとして活動するすべての現場の女性が輝かしい日々を送れるように、そんな未来を考えたい。
それが30年くらいこのスポーツ/トレーナー/ヘルスケアの世界で生かしてもらった私の最後のフェーズでできる一つなのかな、、、と思う。
女性のためではなく、社会のために
それを思い進みたい。
トップの写真はPerform Better Japanの石田学社長よりいただきました!ありがとうございます!