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学びの角度、学びのレイヤー
師走
本当に走っていくように日々が過ぎていきます。
久しぶりのnote。
書きたいことは浮かべど、先に手を付けないと困るものが目の前にありすぎて、なかなかゆっくりとnoteを書く時間もなく、、、。と、同時にもしかしたら本当に書きたいという衝動に駆られていなかったのかもしれないなぁ、、、とも思います。
今日は頭にあることをあまり編集しすぎずそのまま書きますので、ローラーコースターにお付き合いください(いつものことか、、、)
昨日は、A-Yogaグループの冬のセミナーシリーズの一コマで、A-Yogaの概念を使った対話時間を3時間過ごしました。21名のみんなとオンラインで、グループになって「A-Yogaの概念について考え」「概念の中のキーワードとホットワードを書き出し」それについてグループで話し合い。そしてそこから「問いをたてる」というワークを行いました。
21人なりの情報の切り取り方があり、21人なりの、または3人のグループなりの物事の解釈がある。
「情報とは非常に自由である、、、」ということも感じた時間でした。
同時に、学びを学ぶ、学びから学ぶことの難しさも感じた時間でした。
ちょうど先日、ある若手のパーソナルトレーナーと話をしていて、「ある先輩から、トレーナーに必要なのは技術だと言われた。だけどある先輩からは人間性・在り方だと言われた。」という話をしていました。
「技術が先か、あり方(思い)が先か、、、、」
そこに一つの答えはないと思うけど、なぜ技術を磨くのか、、、といえば、そこに「思い」があるからなのではないかな、、、と思うと、技術を磨くうえでも「自分は何者なのか、自分は何を大事と思っているのか、その自分はなぜこれをやろうと思うのか、それをやった先にある世界はどんな世界なのか」を知っておくことは大事なのではないかな、、、と。
そんな「学び」や「自分の役割の創造」について考える機会を多くいただく今日この頃。
先日、お知り合いの社長さんとそこスタッフさんとランチをしました。
「邦子さんに会わせたい人がいるから。」という、絶妙なお誘い言葉にのって、Sunday Lunchへ。(日曜日に優雅にランチタイムを楽しむなんて久しぶりかもしれないなぁ)
同じ健康産業、運動での介入をしているその彼。
中堅どころになり多くの後輩たちの成長のために自分が何をどうできるのか、、、と試行錯誤しながら成果を上げ続けている様子がうかがえました。
会話を通して、一つの悩みは「セミナーや研修を設定しても、自発的に参加する人が少ない、、、」ということ。
そしてもう一つの悩みが「技術を学ぶ系のセミナーには集まることもあるけど、そうでないもの(基礎的なものや原理原則的なもの)にはあまり人が集まらない」というような感じを受けました。
A-Yogaグループでも年間計画的にセミナーを企画しますが、「明日からすぐ使える」的なものと、「基礎、原理原則を知る」的なものでは、やはり「明日からすぐ」「やり方」のものの興味が高い傾向はあります。
A-Yogaの養成の時もそうですが、まずは「学びについて学ぶ」ということをみんなと前提を揃えるために共有をします。
「学びとはなにか?」
「誰のための学びなのか?」
「学びに必要な要素・環境は?」
以下は、A-Yoga概念のテキストからですが、我々がなぜ学ぶのか?と考えた時に、「問いをたてる」ということが一つとして考えられると思います。
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人の心と身体を援助する人間として、自分とは違う誰かを導く人として、「その人のなぜ?」に答えを一緒に見つけていく上で、「問いをたてる」ことが必要。
「この人が右膝の痛みなく歩けるようになるには、何をすればいいのだろうか?」
この問いをたてたとしたら、この答えを見つけるために、
歩き方のメカニズム
歩きに関係する関節や筋肉の構造
歩きを継続するために必要な呼吸
歩きと関係する目(視覚や前庭)
外を歩くときに必要な靴の情報
歩行のリズムと心拍の関係
適切な歩行を阻害する要素
両ひざではなくなぜ右ひざだけが痛いのかの疑問を解く情報
パッと考えただけでも上のようなことが必要になるかも、、、と考えつく。
つまりは、これのどこを私はわかっていて、どこはまだ不足しているから学ぼう、、、という選択肢がみえてくる。
一方で、「膝の痛みを取る~トレーニング」「ひざ痛のための~メソッド」というものも存在するし、学びの力点をそこにおいて、そこで止まってしまう人もいる(で、多様なケースへの対応ができず、~のための、、、を探し続け、セミナー難民になる、または、学んでもできない自分に自己嫌悪する、そんな様子はよく見られる。)
同時に学びとは、自分の疑問から生まれてくることによってより主体的になる。からこそ、自ら学びに手を伸ばす、ということが大事だな、、、と思う。以前は時々「会社が受講料を出してくれる」という受講者がいて、その本人が意欲的に立候補して受講していない限り、学びの姿勢はかなり低い様子を見かけた(今は、社員研修的な受講者は受け入れないので、皆さん自ら自腹で受講される人なので、そういう人は見なくなったけど)。「他の人の学びの邪魔になるから、やる気ないなら来なくていいよ、、、。」って言ったこともある。
そんなことからも学びへの意識を持てるためには、様々な前提を考えることも大事なんだろうな、、、と思う。先日の福岡で開催されたポリヴェーガル理論の津田真人さんと和合癒学の鍋山孝治さんとのイベントでも感じたのが、「自己の心理的安全性がどれだけ担保されているのか」が、「学びを変える」ということ。
日々の生活に追われ、経済的に不安定で、精神的にも不安が多い中で、人の学びはなかなか促進しない。つまりは相手の心理的安全性をまずは整えることも学びにおいては重要。
心理的安全性が欠いているということは、パニックゾーンになりえる、、、。楽で自分の枠の中にとどまっているコンフォートゾーンでは学びが少ないし、安全性とちょっとした違和感を超えて、危険や超絶な不安と感じるパニックゾーンに行ってしまうと、学びは起こりづらくなる。ラーニングゾーンに入るためには、ちょっとだけ違和感・不慣れな感じに出会うことが大切。
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で、学びの角度、、、として考えると、
常に
抽象(学問・原理原則)と具体(実践)が両立していくことが大事ではないか、、、と。
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個人的にHow toが嫌いと公言していますが、How toは一つのケースとして知ることは大事だと思います。ある標準として起点として考えることもできると思います。が、How toは具体と抽象の理解を深めることで、いずれ自ら作り出すことができると思っている。特にパーソナルトレーナーやパーソナルなセッションをする上で、誰かのHow toはたいして役に立たない。参考にはなるけど、でも目の前にいる人は、その人だけの個別性を持っているから、How toに合致することは少ないから。原理原則を理解しながら、自ら「問いをたて」その人に合った具体的な導きの答えを自ら考えられることが重要だと思う。
本当の意味で卓越した人たちを観察すると、彼らは常に何度も何度も原理原則的なものを違う角度から学び続けている。そのたびに自分のこれまでの解釈、視点を振り返り、今の自分にはそれがどう見えているのか、どうとらえているのかを見直し続けている、そんなことを感じる。
「いまさら解剖学?」ではなく、「今も解剖学」が大事なのだろうな、、、と。
そしてその学びの源泉は、やはり「自分を知る」ことにあるのではないか、、、と思う。
べただけど、一般的に言われるVision、Mission、Valuesは一つのものの見方の整理には使えると思うし、たとえこの枠組みでなくとも、「私が作り出したい状態」は考えることが大事だと思う。
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これらについて考えて設定するけど、「実現しない」と言っている人は、その実現に向けた目標設定のための具体的なアクションが設定されていないから。
先日も、A-Yoga Movement Coachの養成生に1月までの課題を出してもらった。その中で、目標に向けた課題と共に、具体的かつ実現度合いの評価の方法が明確だったのは1名だけだった。
「~のために、~をします」
それだけでは実現度合いを評価することができないから、
確実に両者が「これはできたね」と言える設定が大事。
そのあたりがあいまいなまま学び続ける人が多い気がする今日このごろ。(ただ目標の設定だけをして満足して終わるケース)
ま、なんにせよ、最後はあなたが「世界をどう見ているのか」「世界をどう感じているのか」が大きなキーになるとは思うけど。
「すべての人にすべての可能性があり、その答えはその人の中にある」
そう信じて、これからも進んでいこう。
なんかだらだら頭の中にあったことを徒然なるままに書いたけど、、、
何か考えるヒントになったらうれしいです。
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これから年末まで、スタッフ一人一人と個別ミーティングなどもあるから、彼らの未来の力になれるように、私も進んでいきたいと思う。