95%の見えないものを信じる世界
手を挙げた先に何があるのか?
小さな赤いてんとう虫を見つけた時
小さな黄色いてんとう虫を見つけた時
ずっと探していたお花を見つけた時
ふと目線の先に友達を見つけた時
なにか懐かしいものを見つけた時
同じ手を挙げるでも、状況/情景が変わればきっとその挙げた手、そしてその手を挙げる先にあるものを見る目線、手を挙げる体は変わっているはず。
そんな当たり前なようで、当たり前でないことを忘れてしまう日々よりも、その当たり前を全身で感じれる日々を過ごした先にはどんな人生が広がっているのだろうか、、、
そんなことをチャレンジした、心が震える時間を過ごした2日間が終わった。
実質は9月10日からこのプロジェクトはスタートしていて、2ヶ月のフィナーレが道後温泉という地で終えた。
「ボディケアツーリズム」と題したこのプロジェクト。
動きを計測し、3Dで体を計測し、その人の動きの特徴に合わせたエクササイズを処方し、その経過を追いかけ、最終計測をした、その最後に温泉街、浴衣、なにかが変わったかもしれない私と仲間が歩き、語らい、笑う、そんな時間を過ごした。
5%の見えるものと、95%の見えないけどこの世に存在するなにかを融合させると何が生まれるのか。旅の最後に浮かんだ私の中の言葉。
1日目の夜、大和屋本店の能舞台をお借りして、梅川壱ノ介さんの指導の元、「朧月夜」の楽曲で演舞をした。
2ヶ月のエクササイズ実施期間があったとはいえ、2時間という短い時間で、すり足、お辞儀、立ち座りを含めた踊りを覚えていく、その姿は場が作り出した力を感じた。
「菜の花畑」「入日」
「そよ風」「朧月」
目には見えない何かを感じ、その情景が目の前にあるかのように踊る。
人が妄想する脳があるからこその仕業。
ないのに菜の花の黄色が見え
ないのに微風を感じ
ないのに朧月夜の光を浴びる自分を感じる
我々はつい、見えるものにとらわれがちで、見えないものに不安を感じる。
文字は見えるものの一つで、文字化をするのも不安を消すためにあるのかも、、、と思ったりもする。文字を文字として受け取ってしまう、きっとこれも我々に枠組みを作ってしまう要因な気がする。
でも目に見える形のある文字ですらも、実は文字の形以外の何かの存在を含んでいる。
青
アオ
碧
あお
AO
ブルー
蒼
そんなことを思った旅の終わり。
旅とは、形のない何かを感じる時間で
動きとは、形のない心が見える時間な気がした道後温泉での2日間でした。
また旅の詳細はワコールさんのウェブサイトでレポートがあがると思いますが、今回のプロジェクトには、道後温泉の皆様はもちろん、ワコールさん(ワコール人間科学研究開発センター)、美しい佇まいプロジェクトでもご一緒させていただいている企業様、梅川壱ノ介さんと様々な関係者が共に考え、進んできたもので、そこに私を含めA-yogaチームが関わらせていただけたことに心より感謝申し上げます。
「美しい佇まい」から人の心と体の可能性を知る
一歩ずつ形にしながら、そこに「動き」というキーワードを常に絡めながら、個人、地域、そして世界の幸せに貢献できるといいなと思います。
まだまだ課題は山積みだけど、確実にみんなが見ている世界のシフトは起きていると感じる。
見えているものが全てではない
「を」を呼んだ文字が前にあり、「を」に繋がる何かがある。
妄想力
それこそが我々人間の持つ能力の一つ。
見えないものを感じよう
だから私は生きている
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