見出し画像

【音楽メモ】Toccatinaもヤバい好き

こないだ、そうだったんだ、と謎がとけた音楽。トッカティーナ(Toccatina)。ニコライ・カプースチンの曲です。

ニコライ・カプースチン

ニコライ・ギルシェヴィチ・カプースチン(英語: Nikolai Girshevich Kapustin、ロシア語: Никола́й Ги́ршевич Капу́стин、1937年11月22日 - 2020年7月2日)は、ウクライナ出身のロシアの作曲家、ピアニスト、ミュージシャン。

Wikipedia 「ニコライ・カプースチン」

トッカティーナはカプースチンの作曲した「8つの演奏会用エチュード Op.40」(1984年作曲)の中の1曲。

まずは、角野隼斗さんの演奏しているトッカティーナから

角野隼斗さんのToccatina

正確な打鍵で、心を揺さぶりながら一気に駆け抜ける演奏です。短いのに心を鷲掴みにされました。
何度リピートして聴いたか分からない…。

2023年年頭の角野さんのツアー「Reimagine」でも演奏されたこの曲。
「8つの演奏会用エチュード Op.40」の間にバッハの「インヴェンション」を挟みながら8曲すべてを演奏していましたが、バッハからカプースチンへのつなぎが感動的に秀逸でした。
古典のバッハ、角野隼斗アレンジバッハ、そこからのカプースチン、そして古典への回帰。
こういうアレンジを聴かせてくれるところが角野さんだなぁ、と思います。
アレンジめっちゃかっこいいし、毎回アレンジ変わるような気がするので、このときにしか聴けない音だと感動したツアーでした。

話をトッカティーナに戻して。
角野さんの演奏も素晴らしいけど、楽曲自体も面白くて、だからこそこのアレンジが出来るんだろうな、というこの「トッカティーナ」。
こちらは、Mouse on the keys のToccatina。

Mouse on the keys のToccatina

ヤバい。
ヤバい面白い。

実は私がトッカティーナに出会ったのはこちらが先で、これがピアノの練習曲だなんて全く知らなかった。
入りのパーカッションがすでにかっこいい。
あとのグルーヴ感も半端ない。

ここ2~3年、クラシックメインの日々だったので、Mouse on the keys の音楽から離れていました。
で、角野隼斗さんのトッカティーナを聴きまくっていた時に、
この曲前から知っている気がする。辻井伸行さんも弾いているけど、辻井さんのではなくて・・・。あれ?誰の演奏だっけ? 
と、ずーっともやもやしてました。

そして先日、Mouse on the keys を久々に車で聴いて、あー!!っと。

この2つが同じ「Toccatina」だと気づいた時の驚愕。

トッカティーナ、振り幅すごい。
曲もすごい。アレンジする人もすごい。

しはらくは、両方のトッカティーナを交互にエンドレスで聴いていました。
うーん。どちらも最高!

最後に、作曲者カプースチンによるトッカティーナ。

カプースチンによるToccatina


こういう音楽がYouTubeで聴き放題の現代って素敵。

カプースチンのこちらの演奏は、角野さんの弾くトッカティーナより、なんだかリズムが一定で、練習曲だという感じがしました。とても端切れがよかった。

でも、これ、練習曲?
って思うのは私だけではないと思う。
ハイレベルの方々の練習曲なんでしょうか。

ということで、Toccatinaに驚いたというお話です。
今日も最後までありがとうございました。