スーパカブ70の旅
カブとの出会い
学生時代はバイク便でアルバイトするほどバイクが好きでした。当時の社用車はどの会社もVT250でしたが、私は好んでスズキのバーディー50を選び主に市内を配達していました。
大阪市内の配達なら信号が多くスピートは不要なので小柄なバーディーは小回り抜群。見た目もカブと同じなので(今では一発アウトですが)当時はどこに停めても怒られなかったし、歩道を走っても何故か捕まらなかった(笑)
就職後にバイクを降りて長らく車の生活が続きます。もう乗ることはないだろうと思ってた2年前のある日 、学生時代のバイク仲間から「カブ70cc 3万円で乗らないか~?」と甘い誘惑にのせられて即決。晴れてスーパーカブデビューしたのであります。誘惑とかいいながら友人にはほんと感謝ですよ。
メンテナンスは近所のカブ専門店にお任せしたお陰でエンジンの調子すごく良くなりました。ただスピートには興味ないので時速50Kmのトコトコ感が気持ち良いんですね。
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一体バイクの何が楽しいの?
まぁ、よく聞かれるこの質問。この回答を言語化するのが難しくを永らく導き出せていなかったのですが、前日Twitterでドンピシャの回答を見つけました。
まさにコレコレ
自転車で坂を下る感覚が 永遠に続く乗り物 なのです。皆さんも自転車で坂を下りるのって嫌いじゃないでしょ??
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カブと撮った写真たち(和歌山の海岸線)
カブと旅したスナップ写真をマガジンで連載していきます。
一回目は「和歌山」です。下道で約2時間かかるんですけど大阪在住の私には日帰りにピッタリなコース。 海・山・川が混在しているので写真を撮りながらツーリング出来る和歌山は何度行っても飽きません。
今回は海岸線にクローズアップした写真をまとめました。ガイドブックにないローカルな情報も交えて紹介出来ればと思います。
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みさき公園を海沿いに
まずは一番お気に入りの道から。ここは和歌山への入り口となる みさき公園の西側から深日港に繋がる海沿いの道。
距離にして1600mほどであっという間に終わるんだけど、いつも時速20kmでトロトロ走りながら海風を味わいます。
車の通りも少ないのでバイクよりも歩きが一番気持ち良いかも~なんて書いたら元も子もないか(笑)
大阪市内の海と違って透き通ってますね、夏には磯遊びしてる家族や釣り人は通年いらっしゃいますね。
魚のイラストが秀逸な釣具屋さんと深日港のリフレクション
ここから続くゴールデンコースは→加太→磯ノ浦→雑賀埼と続きます。距離にして30km程度ですが撮り所満載!フィルムなら10本消費コースですよ(笑)
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加太
加太へ向かう途中の大川漁港、小さく のどかな港です。釣り客も沢山いらっしゃいますね、経験上釣り客が多い港はなぜか写真的にも良い場所が多いです。
遠くに薄く見えるのは淡路島か・・・
まだ加太に着かんのかい?と突っ込まれそうですね。私のカブツーリングは写真撮りながらの寄り道ばかりで一向に前へ進みません(笑)
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いよいよ加太です。加太といえば淡島神社や山盛りのしらす丼、そして友ヶ島が有名ですが、そちらはガイドブックにお任せして今回はシュールな場所に行ってきました。
山の上にある普通の公園なんですけど、野生動物と恐竜が混在するシュールな風景を味わえます。
カブがあんなに小さく見える・・恐竜もリアルな原寸大でしょうか?小さい子見たら泣くで(笑)
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淡島神社の先は行き止まり
※ 現在このエリアはの台風21号の被害で立ち入り禁止です。復旧した時は是非お立ち寄り下さい。
淡島神社の先は行き止まりになってるのですが数台の駐車スペースと喫茶店がありました。歩いて先を進むと人がいない磯に出れてほんと気持ち良い場所なんです。
この先はまだ左奥へと進んで行けますが、潮が満ちると足場が無くなって帰って来れなくなるのでオススメしません(笑)
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磯ノ浦
関西では有名なサーフィンスポットです。電車でのアクセスも良いですし広い駐車場(バイクは無料)と綺麗な公衆トイレ、そしてカフェも数件あるのでのんびりくつろげます。
サラサラの砂浜で靴を脱いで足を開放してあげてください~
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雑賀埼
旅の最後は和歌山のアマルフィと呼ばれる雑賀埼です。山肌に白壁の家が立ち並び、家と家の間には葉脈のように坂と階段が張り巡ります。
港から住宅街に入る道は幅が狭く車はおろかバイクも通れません。地元の方でさえ坂の下にカブや自転車を駐車していました。
では私もカブを降りて坂の道を歩きます。
郵便屋さんや宅急便の方は大変だろうな
この細い坂を登って来ました。
坂を登りきり 左を向くとには灯台が小さく見えますね、ここから歩くと少し遠いのでもう一度坂を下りてバイクで行くことにしましょう。
わわっ、別の道で坂を下りたら洒落たカフェ発見~でも時間ないので寄れなかった・・
バイクで5分、あっという間に灯台に着きました、景色いいのかな~
ばばーん!ご馳走様~と言いたくなる良い景色でした。
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世界で一番 海に近い市場
雑賀崎に来て声をあげて驚いたのは、漁港でやってる魚の直売市です。だって普通じゃないんですよ!
午後3時が近づくとカゴやケースを持った買い物客がちらほらと
この日は海から十隻ほどの漁船が戻ってきました。港に着くとお客さんが続々と集まります。
漁師さんは忙しく生簀から魚を発泡スチロールのケースに移し、奥さんが値札を貼って販売開始!値段は1ケース100円~500円とか高くても1000円。ちなみに上のアジ15匹位入ったケースが300円。下のケースはタチウオ7匹入って500円ですよ!!
私の田舎は明石市で「魚の棚」という有名な市場があります。こちらも昼網といってお昼に帰ってきた漁船からすぐセリに掛けられた魚が30分後に市場でピチピチと並びます。ただ、仲買→小売と挟みますのでお値段はそれなりにするのです。
雑賀崎の市場は値段もさることながら、漁船から直接買える。つまり海から2メートル(笑) きっと「世界で一番 海に近い市場」でしょう。小さい子供を連れていったらすごく喜ぶだろうなぁ。
というわけで、バイクで魚を持ち帰るのは大変かもしれないので、お車でお立ち寄りの際は是非!!10~5月は午後3時、5~10月は午前8時の開催です。
詳しくはこちら
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一応ランチ情報も~雑賀崎からバイクで15分ほど紀三井寺駅の近く
「和魚 㐂八(きはち)」
雑賀崎の新鮮な魚を使ったランチは刺身、揚げ物。個鍋が付いて1200円〜刺身だけでなく鍋用の魚もキラキラの新鮮です。
極めつけは白ごはんが宝石のように輝いて恐ろしく旨いので気絶しないよう心して食べて下さい(笑) 予約必須ですよ!
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最後に
バイクから離れて20年、もう乗らないと思っていたけど縁があったカブ70との出会い。歳を取った今の私にはスピート、サイズ、維持費、どれを取っても丁度良いバイクなのかもしれません。
これからもゆっくりとしたスピードで 小さな旅を重ねようと思います。
最後まで読んで下さってありがとうございました。