現役ナースは今日もゆく〜「華麗なる転身」となるはずだった話〜その五
これは以前「憧れの会社員」として働いていた時の話です。
前回のお話はこちら。
この記事を書いている人:本職は看護師。副業を”看護師夜勤バイト”から”ライター””プログラマー”にチェンジしたく「プログラミング」「ライティング」を学び始める。やがてはフリーランスで生きたい。
一時期、訳あって臨床研究支援の会社で働いていたことがあります。
最近「リモートワーク、いいな」などと無礼な考えが頭を過ることがありました。
なので、当時のことを振り返り、戒めの意味を持ってここに記しておこうと思います。
祝!!医療機関での仕事を任された(初)!!
なんとか一通りの仕事がデキるようになると、いよいよ実務に入ります。
仕事のイメージとしては「CRC」のような感じ。
CRCとは、Clinical Research Coordinatorの略で、治験コーディネーターとも呼ばれています。 医療機関において、治験責任医師・分担医師の指示のもとに、医学的判断を伴わない業務や、治験に係わる事務的業務、業務を行うチーム内の調整等、治験業務全般をサポートします。|日本SMO協会
ざっくりいうと、、
「医療機関へ直接出向いて、臨床試験のデータを選んだり、その試験が正しく行われているのかをチェックする」のが仕事です。
久しぶりの「病院」、、ですが、これまでは”内側”から見ることしかありませんでした。
初めて”外部業者”としての訪問。
ここでいう、”外部業者’というのは、例えばこんな感じです。
病院勤務の方は目にしたことがあるかもしれません。
医局(医師の”休憩所”兼”勉強どころ”兼”物置”みたいな部屋が各病院には設けられています)の前にずらりと並ぶ、「彼&彼女達」です。
ちょっと説明しますね。
主に医局の周囲で繰り広げられる風景です。
昼休みや就業時刻近くなると製薬会社や医療材料の営業さんがずらりと並び、医師の「出待ち」をします。
ターゲットの医師を捕まえて、薬や新商品の採用に関する口利き等々をお願いするわけです。
そこに並んでいる方達が「外部業者」です。
看護師の立場から言わせていただくと、業者のアポを繋いだりする雑務が発生したりして、正直「チッ」となる、あの人達です。
ですが、、、
今は自分が”あっち側”なんです、、。
これまでは業者さんのこと、本音を言ってしまうと、
出入り口のところに立っていたり
患者さんと同じ導線にいたり
「〇〇先生いますか」なんて忙しい時に声かけてきたり
ちょっとウザいなあと思ってたんですよね。
しかし、、何度も言いますが、
今は自分がその立場で病院訪問しなくてはならないのです。
病院で感じていた想いが次々と頭をよぎります、、、。
いつ声をかけたらウザくないか、
どこに立ってたらデキるだけ邪魔じゃないか、
さて誰に声をかけようか、、、
病院についたはいいものの、そんなことをグルグル考えて考えて考えて、、、時間だけがどんどん過ぎていきます。
結局、入ることすらできなかったために、玄関前で担当者と直接お会いすることとなりました。
ついに研修の成果を発揮!! ところが、、
幸い、担当の方が穏やかな方だったので、気持ちも和らいで落ち着いて業務に入ることができたのです、、が。
ちょっとしたデータの不具合があり、担当医に確認しなければならないことが発生しました。
担当医に確認するなんて、病院看護師なら考えもせずに”電話して終わり”です。
ですが、今はそれができない”外部業者”です。
結局は、”次回訪問までに訂正を依頼する”しかないのですが、それをどうやって伝えようか、、、?
医師の立場からすると、「臨床試験のデータ抽出なんて、めんどくさい」のです。(それゆえ、外部業者に”委託”となるのですが)
しかも”病院ナース”と”外部業者”に対する扱いの違い、、嫌と言うほど目にしてきています。
そして、これまでみてきたいろんな医師のだるそうな顔が、うかんでは消えていく、、、。
情けない話、文章力の無さも手伝って、たかだか依頼文一枚書くだけの作業に悪戦苦闘、、、。
なんとか、ギリ「気分を害さないレベル」であろう文章を絞り出し、”依頼文”は完成しました。
、、、想定外の事態へ最低限の対応をし、トボトボと帰路へ。
〜本日の教訓〜
知らぬが仏
知れば災い
知らぬが花
これまでお会いしてきた全ての業者さん、、ゴメンなさい、、。
これから企業ナースになるかも知れない人達、
業者さんには優しく、笑顔で迎えてね
よろしくお願いします。
(つづく)
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