京都ライター塾で学ぶ!②
記事はすべてインタビュー記事
第2回の講義は「インタビュー原稿の書き方」でした。
正直、実際にインタビューして記事を書くって上級ライターの領域であって、初級者の自分には無関係だと思っていたのですが、これはとんでもない勘違いでした。
書くことで収入を得る商業ライターであるならば、すべての記事がインタビュー記事だというお話に目からウロコ。他人に話を聞いて書くか、自分に話を聞いて書くか、いずれにしても、すべての記事がインタビュー記事だったのです。
自分に話を聞いて書く。独りよがりな記事にしないためにも、一歩引いて客観的に書くということが大切ですよね。
客観的に書く、なんていうとフツウですが、「自分に話を聞いて書く」だとなんだかワンランク上がったように感じます。さすが江角さん、ステキな表現だなぁと感心してしまいました。
インタビュー記事を書くために必要なこと
インタビュー原稿を書くために必要なのは、文章が上手いことや、表現が美しいことではありません。(不要ということではないですが…)
誰かの伝えたいこと(他人でも、自分でも!)、誰かの知りたいことを言語化してわかりやすく伝えること、なのです。
そのためには、「素材」が大切だと江角さんは言います。素材とは、聞いたこと、現場で見たことだけに限らず、現場で自分が感じたことも含まれます。
現場で自分がキャッチしたこと、これも素材なんだ!客観的な記事を書くには、主観的な思いや受け取り方はなるべく排除すべきだと考えていましたが、必ずしもそうではないようです。
素材を集めて、そして、そこから見えてくることを加える、そこには書き手の自分らしさがあっても良いのです。
締めの言葉も大切です。お店の紹介記事だったとして、締めが「ぜひお店に行ってみてください」では、何のひねりもないですよね。自分らしい締めの言葉は、記事に個性を添えます。
そして、もっと大切なのは、原稿を書く前に、
どんな人が読むのか?
この記事を通して何を伝えたいのか
読んだ後読者にどうなってもらいたいのか?
ここを明確にしておくこと。
そういったことを考えて書いていたつもりではありますが、曖昧なまま書いていた時もあったなとハッとさせられました。軸がしっかりしていないと、読者には伝わらないのだ!
上達するためには
なんとなく書き方がわかったような気がしてきましたが、聞くだけでインタビュー記事の腕前が上がるのであれば苦労はないです。
理想の原稿を書くためには、
こんなふうに書きたい!という理想の記事を見つける→原稿を分解→分解した原稿のマネをして記事を書く
というステップが有効とのこと。
もちろん、最終的には自分らしい文章を書けるようになることが必要ですが、最初はそんなものわかりません。マネをするにはも技術が必要で、最初はマネからスタートで十分だそうです。
書道だって見本を写すところから始まります。
記事の分解…?これについても、実際に江角さんが書いた記事を読みながら紐解いていただき、とてもわかりやすかったです。
自分はどんな記事に惹かれるのか、あまり考えたことがなかったので、何かを読む時は常に意識していきたいと思いました。
最後に
ライターにとって、一歩引いて客観的な姿勢で、伝えたいことと読者の知りたいことのバランスを大切に書くことが大切ですが、そこに、その人らしさを添えることで個性が出ます。
個性とは、記事を書くに当たっての目の付け所であり、つまりは、普段の人格や言動が表れるということ。日常の在り方が大切なのです。
そうなのか…!!
ライター、奥深すぎました。
第2回目の講義はここまでになります。