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裏堀江系

 楽しかったですねぇ。
 サーキットイベントはやっぱり面白いです。
 今回のイベントは全体的な空気もとても良い感じでした。
 最初から最後まで、出演者もお客さんも「皆でこのイベントを盛り上げていくぞ」という気概が垣間見えて、全員でイベントを作り上げているような空気だったのです。
 お互いに能動的に動いていてイベントとして理想的な空間だったように思います。
 良いサーキットイベントでしたね。
 さて、今回も出演者毎の感想を書くのですが、流石に全組は観られていません。
 観た方々の感想を書いておきます。
 また、今回はできるだけまだ観たことのないバンドを観るようにしていました。
 いつも通り主観的、かつ、独断的な感想です。
 悪しからず。


①Giallo

 元はと言えば、Gialloのボーカルギターさんの一言によって今回のイベントが開催されるに至ったと言っても過言ではない、のかもしれません。
 倉坂さんも何度か言及している一言です。
「倉坂さんはリスクを取った方が良いですね」
 まさにその場にいたのですが、「なるほど確かに」と僕も僕自身のことに置き換えて考えさせられました。
 彼と話したことのある人は分かると思います。
 話がとにかく上手いんですよね。
 納得させられるというか。
 そして、ライブの内容はというと、当然の如く良いのです。
 僕の好きなUKロックな空気を醸し出しつつ、2人だけという編成にも関わらず爆音を出しまくっていました。
 リフが格好良いんですよね〜。

②craft rhytm temple

 まさかの4年振りのライブということでしたが、とてもそうは見えない演奏でした。
 お洒落な雰囲気がありながらも、メンバー全員がめちゃくちゃ上手いのです。
 ベースをウネウネ鳴らしながら歌いますし、ギターはひたすら細かいフレーズをタイトなリズムで弾きますし、ドラムは綺麗なリズムで軽快なビートを叩いていて、聴いていて気持ちが良かったです。
 実は現FootRock&BEERSがclub jungleという名前だった頃に対バンしたことがあるんですよね。
 僕がまだ20歳くらいの頃でしたかね。

③Comical Fighters

 今回で最も衝撃を受けたバンドかもしれません。
 バンドを論ずる際に他のバンドの名前を挙げるのは好きじゃないのですが、個人的にNUMBER GIRLを思い出すサウンドなんですよ。
 ベースが太く、かつ、抜けが良くて、ドラムは高音が強く、スネアにやたらとリバーブがかかっていて、リードギターの存在感が強くて、ボーカルは叫んでいる、まさにそうなんです。
 最初はふむふむと聴いていたのですが、徐々にこれは良いぞ、と彼らの魅力が分かってくる訳です。
 タムがフロアタムだけというのも潔くて良いですし、曲中にパチパチキャンディを舐めてパチパチ鳴らしてるのも面白いですし、これは何かムーブメントを作り出せそうな空気を感じました。
 下北沢やサブカルチャーとも親和性が高そうです。

④遠征エロー

 倉坂さんから何度か名前を聞いていたのですが、今回初めて観ることができました。
 ドラムがいなくて同期音源を使いつつライブをしていると聞いていたので「あれ、ドラムおるやん」が最初の感想でした(笑)
 若さ溢れる勢いがありながらもポップな曲を楽しそうに演奏しているのを観て僕も初心を思い出せました。
 初期衝動と言うのでしょうか、そういった精神性がバンドには必要ですからね。
 彼女たちのライブからはまさにそれを感じました。

⑤ザ・みゅ〜

 正直なところ、個人的には今回のイベントで一番良かったなぁと思っています。
 単純にザ・みゅ〜の曲が好きなだけかもしれませんが。
 結局、バンドなんて好きな曲をちゃんと演奏してくれるだけで良いんですよね。
 まぁ、それが難しいのですけども。
 その難しいことをバッチリやり切っているから余計に良く見えたのかもしれません。
 ちゃんと音楽をやっている、というか。
 ザ・みゅ〜の音楽性が本当に好きなんですよね。
 程良く力が抜けていて、それでいてめちゃくちゃポップでキャッチーという最高に僕の好みに刺さっております。
 ののこちゃんの声が良いのはもう何回も言うてるので割愛しますけども、ちゃみこちゃんのギターの音が良過ぎましたね。
 音色のチョイスが完璧でした。
 TELEVISIONのTシャツを着ているのも最高です。
 またしっかりと対バンしたいです。

⑥QLIP

 いやはや、最初から最後まで観てくれた方がほとんどで本当に嬉しかったです。
 ありがとうございます。
 いつになく楽しくなってしまいました。
 こんなに楽しくライブをできたのも、観てくれた皆さんと、サユリンゴスターさん、奥田春佳さん、そして倉坂さんのおかげです。
 メンバーの都合上、元々は出演しないつもりでしたからね。
 そう、一度は断ったのですが、倉坂さんに「QLIPが出ないのはおかしい」(意訳)的なことをおっしゃって頂いて、「ならば何とかするか……」と思い直し、なんとか今回の形で出演することができました。
 出演してみたらめちゃくちゃ楽しくて本当に出られて良かったなと思います。
 良いメンバーが揃いましたし。
 スタジオでも笑いあり、笑いあり、笑いありで演奏だけでなく、雰囲気も良かったのです。
 その雰囲気も相まって格好良い音が鳴らせていたのではないかと思います!

⑦YOWLL

 お恥ずかしながら初めて観ました。
 音デケェ!!!
 やっぱり音がデカいのは正義ですよ!
 力こそパワーなんです。
 デカけりゃデカいほど良いんです。
 それでいて皆めちゃくちゃ上手いという。
 パワー系に見えてリズム感がタイト過ぎるんですよね。
 いわゆる縦のラインがバチバチに合っていて綺麗に音圧が出ているのです。
 ただ単にdBが大きいだけではないということです。
 音楽的にも厚みがあるからこその音圧なのです。
 だからこそオルタナティブなサウンドでも自然と踊れてしまうという訳です。
 これはバンドマンが憧れるバンドですね。
 格好良かったです。
 閃光ライオットに憧れていた身としては森氏はレジェンドのような存在なのですが、楽屋で少し話せて良かったです。
 すずやんさんの話の入り方によって、何故か話題はスキンケアについてでしたが……。
 というか、すずやんさんっていつ見てもイケメン過ぎる。

⑦The denkibran

 あの日、あの瞬間、The denkibranは、倉坂さんはまさにロックスターだったのではないでしょうか!?
 少なくとも僕にはそう見えました。
 フロアはパンパンで、お客さんがステージからの一音一音を待ち望んでいるあの感じ、まさにロックスターでしょう。
 格好良かったですねぇ。
 一人でリスクを取って大規模なサーキットイベントを組んで、バンドもお客さんも良い感じに集まって、最後はあのライブ……!
 格好良いとしか言いようがありません。
 お客さんもバンドマンも良い空気で終われたのではないかと思います。
 この時代にわざわざバンドをやるなんて非効率で馬鹿なことかもしれないけれど、そんなことをやるやつらがこうやって集まれば年齢も関係なく、仲間になれる(要約)。
 こんな内容のMCをしていましたが、本当にその通りやと思います。
 良い言葉だなと思いました。
 フロアも沸いていましたしね。
 良いライブ、良いサーキットイベントでした……!
 倉坂さんに改めて拍手を!

 という訳で、いつもの面々で結局5時半くらいまで残っていました。
 楽しい一日でした。
 こういう日があと何回あるのでしょうか……。
 MCで倉坂さんの年齢を聞いて、改めて凄いなと思ったのと、果たして自分は何歳までやり続けられるのか、と思ったりもしました。
 できるだけ長く、楽しくやっていけたら良いですよね。
 で、今月の次のライブは現時点であるかないか分からないという状況なので、もしあればまたお知らせします。


セットリスト

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