自分のがんを子供たちに伝えなかった後悔
がん告知後、息子たちには病名を伝えないと夫婦で決めた。
2週間入院し変わったことは冷蔵庫に自己注射用の薬品がおかれただけだと思っていた。
後から気付くと僕自身の行動が大きく変わっていた。子供たちとの触れ合いを常に意識するようになっていた。何も知らされていない息子たちにとっては突然変わった僕の行動が恐怖となった。そして、僕を避けるようになった。
父としての生き方も早い段階から伝えるようにしていた。いつまで一緒にいられるか判らないという焦りから、時にはかなり厳しい口調にもなった。これも距離を作ることになった。
10年経って長男が二十歳になったときに病名を伝えた。長男は知らなかったようで「今さら言うな」と言われた。それから2年経ち、次男も二十歳になり居酒屋でひょんなきっかけで伝えることになった。彼は知っていた。ネットで父親の名前を検索したら見つけたそうだ。その時、3男も知っているのではと言われ、翌日3男に伝えた。彼は知らなかった。末っ子には直接伝えてはいないが新聞記事なったときに家族のLINEグループに流したため知ることになった。もしかしたら知っていたかもしれない。次男は知ったにもかかわらず僕や妻に確認しなかった。
次男にがんと知って変化はあったか聞いたことがある。がんと知って変化はなかったが、新聞を読むまではあまり好きじゃなかった。きっと他の兄弟も一緒だろうと言われた。
秘密にしていた10年間、新聞に掲載されるまでと18年間を取り戻したいとずっと悔やむだろう。
僕は子供には主時期に伝えたほうがいいと考える。
伝え方は工夫する必要があるが。
この記事が誰かの役になることを願う。
しあわせです❤感謝