見出し画像

さの町場 まちやど実践ワークショップ

 何年かぶりの秋を感じさせるこの頃ですが、朝晩めっきり冷え込んできていますので、体調を崩さないようにしてくださいね~!

 さて、今回のテーマですが、以前から「まちやど実践ワークショップ」についてnoteで書かせていただいていましたが、「なんやねん、これ!」(大阪地方の方言で、「なんですか、これは?」という意味ですw)というお声は特にはいただいていませんが、今回、大人の事情もあり、誠に勝手ながらまちやど実践ワークショップをテーマにお話をさせていただきますw

「まちやど」とは?

 「まちやど」という言葉はご存知でしょうか?ご存知の方は手を挙げていただけますか?・・・って言っても見えませんので、知っている方はスルーしていただき、知らない方はこちら↓ をご覧ください!

「まちやど」とは、まちを一つの宿と見立て宿泊施設と地域の日常をネットワークさせ、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上していく事業です。街の中にすでにある資源や街の事業者をつなぎ合わせ、そこにある日常を最大のコンテンツとすることで、利用者には世界に二つとない地域固有の宿泊体験を提供し、街の住人や事業者には新たな活躍の場や、事業機会を提供することを目的とします。このような仕組みは、日本の本来のツーリズム、特に近代以前の形に近いものと考えます。宿場町では、泊まる場所、食べる場所、お風呂に入る場所、など様々な要素が集まって構成され、街道沿いに連続していました。まちやどを通して、かつての多様な宿泊体験を現代に呼び戻していきます。(日本まちやど協会HPより引用。下記のイラストをクリックしていただきますとHPへ移行します。)

画像4

 また、以前にもnoteでまちやどのことを書かせていただいていますので、そちら↓ をご覧くださ~い!

GoToキャンペーン

 いま、「GoToキャンペーン」なるものが巷をにぎわしていますが、その効果が疑問視されているところもあります。

  こちらのサイトでは一定の効果があるという見解を示していますが、果たしてそうでしょうか? 確かにコロナ禍の影響で、冷え込んだ経済を国税を入れてキャンペーンをすることはそれなりの効果があるとは思いますが、一方でその弊害も発生しています。

 安売りして数で勝負するとなると、他の方々も言ってますが、質の維持が保てないということです。それなりの価格で提供しているサービスはそれなりの費用をかけているわけですから、その金額になっているわけで、ビジネスとは本来はそういうものです。それを国税を入れて無理やり安い価格で提供するとなると、今まで来なかった客層が訪れ、そういった客層が利用していた価格では当たり前のサービス、つまり「安い・早い」などのサービスを求めていても、そういうサービスを提供しているのではなく、「伝統」や「高級感」、「特別感」などを価値を提供してきて、それなりの値段になって、今日まで培い、そして守り続けてきたブランドまで壊してしまうってこともあるわけです。

さて

 話がまちやど実践ワークショップからそれましたので、本題に戻しま~す! 

 「さの町場 まちやど実践ワークショップ」とは、泉佐野市の中心市街地付近にあるさの町場エリア内の遊休不動産を活用して、まちやど事業を生み出すため、3日間のフィールドワークやワークショップ、レクチャーを組み合わせて、対象となる遊休不動産及びその周辺エリアと融合した新たなビジネス提案を行い、その提案を不動産オーナーに向けてプレゼンテーションし、その内容が不動産オーナーに気に入ってもらえれば、その遊休旧不動産を借りる権利を得ることができ、その後に不動産オーナーとの調整や、提案されたプロジェクトをブラッシュアップし、事業を開始していくことをお手伝いするワークショップです。

 ただ、他でされているスクールとは違って、夜を徹して身をそぐほどまで追い込んでプランを練り上げていくといったようなやり方ではなく、決められた時間内に効率的に集中して行うといった方法で行います!

第1回さの町場まちやど実践ワークショップ

 前回の、泉佐野市が主催して開催しました「第1回 さの町場まちやど実践ワークショップ」ですが、22名のご参加をいただき、2チーム3物件の遊休不動産を題材にして3日間のワークショップを行いました!

画像8

画像1

 この3日間のワークショップで最初は粗削りなプランも、3日も経つと内容が研ぎ澄まされていき、不動産オーナーに向けて素晴らしいプレゼンテーションへと磨き上げていきました!

画像2

画像3

 プレゼンテーションでは、2チームとも最初は緊張しながらでしたが、最後には観覧者にも熱気が伝わるほどアツい思いがほとばしっていました!

 このプレゼンテーション後に、コロナ禍の影響も受けながら、モチベーションも途切れずに、2チームとも物件をお借りしてプロジェクトが進めることになりました! そのことも以前にnoteでご紹介させていただいていますので、そちらもご覧くださいね!

第2回さの町場まちやど実践ワークショップ

  前回はテーマを決めて始めたワークショップではなく、遊休不動産の活用ありきで開催した感もありましたが、今回のまちやど実践ワークショップはテーマをもって開催します。

 そのテーマとは、ずばり「大将軍湯」です。

 この大将軍湯ですが、昭和~平成にかけて、地域の銭湯として利用されていた元公衆浴場で、国の登録有形文化財にもなっているこの銭湯をどうリノベーションして復活させるかということと、その周辺にある遊休不動産がこの大将軍湯をどう生かせるかといったということです。

 現在、大将軍湯は泉佐野市の公共不動産ですが、2年前にこの地域を襲った台風の影響でかなり被害を受けてます。その保存については泉佐野市が文化庁へ申請して保存に係る経費の補助は受けられるそうですが、その後の活用についてはまだ決まっておらず、周辺の人たちから早く復活を願う声が日に日に大きくなっています。

 公共不動産をみなさんの自由なアイデアで行政を動かせてみませんか? そのチャンスを今回のまちやど実践ワークショップでつかめるかもしれません!

 他の行政では、やはり行政の建前があり、公共不動産を活用するにも大きなハードルがありますが、なんせ“あの”泉佐野ですから、いいビジネスプランであれば柔軟な対応はしていただけると考えてま~す!

今回の講師陣紹介

 では今回の講師陣をご紹介させていただいています!

 まずは、我がバリュー・リノベーションズ・さの(VRS)のアドバイザーで、各地でのまち再生事業を手掛けてこられた嶋田洋平さん(株式会社らいおん建築事務所 代表取締役)です。

③嶋田写真2

株式会社みかんぐみ勤務を経て、2008年らいおん建築事務所を設立。建築設計やリノベーションに加え、全国の様々な都市地域でエリア再生事業やリノベーションまちづくりを行っている。

 続いて、前回に引き続き、宮崎晃吉(みやざき みつよし)さん(株式会社HAGI STUDIO代表取締役)です。

②宮崎晃吉

 1982年群馬県前橋市生まれ。建築家、株式会社HAGI STUDIO代表取締役。2008年東京藝術大学大学院修士課程修了後、磯崎新アトリエ勤務。2011年より独立し建築設計やプロデュースを行うかたわら、2013年より、自社事業として東京・谷中を中心エリアとした築古のアパートや住宅をリノベーションした飲食、宿泊事業を展開。

 そして今回新たに講師としてお招きするのは、自他ともに認める「銭湯好き」女子の瀬川翠(せがわ みどり)さん(株式会社Studio Tokyo West代表取締役)です!

①瀬川翠

平成元年東京都生まれ。大学生でシェアコミュニティ「アンモナイツ」を結成、自ら一軒家を改修しシェアハウスの運営を開始。2018 年より親子も一
緒に暮らせる2棟目のシェアハウスも立ち上げる。現在は活動をまちに拡げ、吉祥寺〜西荻窪エリアで多拠点近接ネットワーク型のまちなかシェアリングエコノミーを運営。日本女子大学住居学科卒業、横浜国立大学大学院Y-GSA 修了、同学博士課程単位取得退学。木造密集市街地、次世代都市居住を研究。2014 年にStudio Tokyo West 設立。「銭湯再生計画」「草加駅前広場計画」をはじめ、多くのエリアマネジメントや事業計画に携わりながら新たな建築家の職能を探求。リノベーションスクールでは最年少ユニットマスター。獨協大学経済学部非常勤講師。

アフターコロナに向け

 先ほど、GoToキャンペーンの項でお話しましたが、薄利多売から地域経済が発展を望むのは現実的に非常に厳しい状況ですので、アフターコロナに向け、地域の価値を適正な価格に引き上げていく必要があります。

 その地域の価値を作り上げるのは、地域が持っている歴史文化、そして地域の資源なのです。

 よくまちづくりで成功しない地域のお話を聞くと、「うちには●●がない」「うちにはお金がない」「うちは交通の利便性が悪い」など、”ないない”づくしの言葉が、もっともらしく言い伝えられていますが、果たしてそうでしょうか? そう言っておられる方々自身が、地域の魅力や財産を見落としているのではないでしょうか? こうしたお話は下で紹介させていただいています本をお読みいただけるとよくわかっていただけると思います。

 この「さの町場 まちやど実践ワークショップ」を通じて、地域の魅力を再認識し、そして歴史文化景観といった他の地域にはない財産を残しながら、魅力あるまちにつなげていきたいと考えていますので、このnoteをご覧いただき、少しでも共感していただいた方々は、まちやど実践ワークショップにご参加ください!

 みなさんのお力とその発想力で泉佐野の中心市街地エリア周辺の歴史情緒ある街並みを活かしたビジネスプランを立てて、まちを動かしてみませんか!

 お申し込みはこちら↓ からお願いします!

 皆さんのご参加、お待ちしてます! 

 また長くなっちゃいましたが、今日はこの辺で! See You Again!👋







いいなと思ったら応援しよう!

VRSのnote
サポートしていただけると、モチベーションをもってnoteに取り組めます!(笑)