つばさ通りに春が訪れる
あっ、どもっ!一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)です。
1週間のご無沙汰しております。
大阪では桜の花も散り、つつじの季節へと移り変わろうとしています。
早いもので、今週末からゴールデンウィーク突入しますね。
コロナ禍の中で、なかなか海外旅行がいけない時期がもう3年も続いていますが、この時期だからこそ、国内の魅力も知る機会でいいのではと思ったりもします。
海外に出かける時に、自分たちが暮らす国やまちのことを紹介もできるようになりたいと思いませんか?
自分たちが暮らすまちの良さを分かって、他の地域の良さを取り入れる、それがまちの発展につながるのかなと思ったりする今日この頃です。
今回のnoteは、法人化したVRSの前身である、バリュー・リノベーションズ・さの(非法人)の活動成果ではありますが、その成果がまちに現れている紹介をさせていただきます。
▼つばさ通り商店街
つばさ通り商店街は、アーケードを設置する工事費を国からの融資を受けるため、本通り商店街と上善寺前商店街の2商店街が事業協同組合を平成8年に設立したのですが、関西国際空港が開港間もない頃でもあり、泉佐野市では空港関連のイベントを「つばさのまち」と言う名称を使っていたこともあり、この2商店街を総称して「つばさ通り商店街」と名付けたそうです。
平成8年頃と言えば、まだまだこの界隈の商店街も活気があり、商店街の中は、お店が開いている時間帯は自動車進入禁止だったのでした。
そこから時代の流れで、この付近の若い世代は他の地域に移り住み、残された人の多くは高齢化となっていき、1軒、また1軒と店をたたんでいくのでした。
10年近く前まで、つばさ通り商店街とお隣の春日通り商店街共同で、夏の時期に「ナイトバザール」というイベントも開催し、その時だけは賑わっていたのが懐かしいくらいでした。
つばさ通り商店街の中にあった人気の洋菓子屋さんが、3年前に移転してからは、つばさ通り商店街はさらに閑古鳥がなく商店街となってしまったのでした。
▼つばさ通りリノベーション実践塾
バリュー・リノベーションズ・さの(非法人)の2021年度の事業計画では、オペレーションに人手がいる事業は排除し、自立化していけるための事業を実施する優先順位を高くしていたのですが、「さの町場 まちやど実践ワークショップ」の開催は、基本的に前段階の作業が多い割には、その実績につながりにくいと痛感したため、かなり優先順位が低く、当初は実施する予定はありませんでした。
しかしながら、行政がVRSの活動を他から聞きつけ、古民家再生の必要性を理解していただき、重点施策として「古民家等活用型活動拠点整備補助金制度」を創設していただきました。
が
制度は創ったものの、利用者のニーズを把握せず、机上の論理で見切り発車したため、問合せは多かった割に応募が当初の予定していた件数の1/3程度しか集まらず、しかも要件を満たさない提案もあり、結局のところ、さらに半分しか採択されない状況でした💦
市長の肝いりで始めた事業でこの結果だったため、担当課は当然のごとく、お叱りを受けました・・・
そのため、再度補助金の募集をしたのですが、期間を変更しただけで、VRSが提言したにも関わらず、応募が少なかった本質を理解していなかったため、このまま募集しても無駄だと思い、やむを得ず、当初予定していなかった「さの町場 まちやど実践ワークショップ」をVRS主導ですることで検討することにしました。
このお話を、当時、VRSのアドバイザーだった嶋田洋平氏に相談したところ、「うーん」と唸り、「商店街はもっと先にしようと考えていたんですけど、市長肝いりの事業だったのなら仕方がないですね、やりましょう!」と仰っていただき、商店街にクローズアップした「まちやど実践ワークショップ」を開催することになりました。
嶋田さんからは、「『まちやど』という言葉には違和感がありますので、『つばさ通りリノベーション実践塾』にしてください。」と指示されたので、そのネーミングで開催することとなりました。
▼リノベーション実践塾から誕生したプロジェクト
この「つばさ通りリノベーション実践塾」の開催に当たり、前回までの「さの町場 まちやど実践ワークショップ」とは違い、SNSなどでPRはするだけで、参加者が来るのを待つという、待ちの姿勢だったのを、この「つばさ通りリノベーション実践塾」では、興味のある人に直接声をかけ、参加を促すという積極的な姿勢で参加者を募りました。
結果は、人数的なところに大きな変化はなかったのですが、参加される人のモチベーションが違っていました。
もちろん、ユニットマスターで参加していただいた、荒木牧人さん(株式会社80%代表取締役)と杉浦希未子さん(株式会社tasuki代表取締役)の指導もよかったのだと思います。
みんなの熱意もあり、2物件中、見事1物件が事業化につながりました。
1物件は不動産オーナーの意向により実現できなかったので、前回のまちやど実践ワークショップとは異なり、実現する手前まではいっていたということになります。
▼あれから半年・・・
リノベーション実践塾から半年が経とうとしていますが、誕生したプロジェクトも、起業するときに襲ってくる不安にも悩まされていたそうですが、なんとか4月2日にオープンしました。
この物件を動かせたことから、この両隣も一気に開店し、今までシャッターが閉まっていた商店街も、一気ににぎやかになりました。
どうでしょうか?
一気ににぎやかになったでしょう。もちろん出店される方と、貸してくれる不動産オーナーの方がおられて初めて、まちがにぎやかになるので、VRSとしては、そのお手伝いをさせていただいただけにすぎません。
ただ、その出店者の方の笑顔を見ていると、関わらせていただいたことをVRSとして誇りに感じています。
それ以外にも、VRSの事務所のある界隈も様相が変わってきました。
こちらも一気に改装工事をされているのです!
コロナ禍の影響で閉店することはよく聞いても、コロナが収束していない時期に、一気に2店舗が改装工事することってすごくないですか?
VRSの活動だけでここまで実績をあげたとは言えませんが、VRSの活動があったことも起因して、駅前のにぎやかな光景に貢献できたのかなと自意識過剰に感じてますw
▼そして
VRSの活動は、遊休不動産の解消だけではありません。
人づくりにも力を入れています。
先日、つむぎやに出店されていましたCOCORONさんが、つむぎや近くでオープンすることになり、店舗開店清祓にお邪魔してきました。
こういうところにお呼ばれする機会があまりないため、ぎこちなく榊を祀ってしまいましたが、厳かに執り行われました。
本オープンは4月27日だそうで、この日はプレオープンで関係者と、近くにおられる方だけをお招きしたそうです。
相変わらず、ボリューミーなハンバーガーで、久々に食べさせていただきましたが、満足感が心が満たされました~
お店もコンパクトにまとまっていながらも、おしゃれな雰囲気が印象的でした。
本オープンしたらぜひ行ってみてくださいね~
▼つばさ通りに春が訪れる
いま行政からのお仕事で、「佐野まちライブラリー」の運営をお手伝いさせていただいており、運営スタッフを募集しているのですが、その応募された方から、印象に残るフレーズがありましたので、ご紹介させていただきます。
こんな素敵なコメントをいただきました。
※佐野まちライブラリーの運営スタッフの記事は下記のリンク先よりご覧ください。
人にはそれぞれの可能性を秘めていて、その可能性を見つけられずに、また活かしきれずに、埋没してしまっている方って、本当に多いと思います。
VRSに関わっていただいた全ての方の可能性を引き出せたわけではありませんが、VRSの活動を通じて可能性を引き出すお手伝いをさせていただいたことが、この春に一気に5軒の店がオープンすることにつながったのだと実感しています。
VRSの活動第2章としまして、「まちを動かす」ことから、「まちで暮らす」にシフトを置き、活動される方々の、個々に持っている秘めたパワーを発揮できるまちづくりへとつなげていけるよう、頑張ります💪
引き続き、応援の程、よろしくお願いします<(_ _)>
P.S.つばさ通り商店街がにぎわうのはいいですが、この界隈でお買い物しすぎて、満腹になっちゃいましたwww