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【#一日一題 木曜更新】 グレるにも要忍耐、要胆力
山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字以内で書き、週に1度木曜日に更新します。ほらいつか岡山在住ライターとして一日一題から依頼が来るかもしれないし……し…?
よくあるじゃないですかー
育児中、何かとカリカリしちゃうママさん(敢えてのママさんです)に「汚れたって死にはしないんだから、休みましょうね」って声をかけるやつ。つまりはね、家事なんかしなくてもいいの、体を休める方が先なんだからという優しい言葉。
そうだよなあ。ホコリじゃ死なないし、洗濯物が取り込んだままになっていても、ちょっと邪魔なくらいで、特段困ることはないし。あ、履くパンツがないの?その山から探してねー、みたいな。
赤ん坊を抱えていた頃、そうだそうだその通りだと思っていたけど、ぐーんと振り切れて家事を知らんふりするのは至難の業だった。やらないのは簡単だけど、何より散らかっている部屋では休めない性格。潔癖症でも片付け魔でもないけれど、目に入る場所に洗濯物の山が放置されていると、どうにもリラックスできない。
幼児育児が終わった今、「子どもの世話で家事ができなーい」という、そんな忙しい状態は皆無だけど、たまにストライキを起こしたくなることがあるの。人間だもの。
んで、数日前。みょうに頭にきたことがあり、食器洗いも乾いた洗濯物も放置して、座り込みを開始した。なんにもしねーぞ!と、鼻息荒くソファに座ったけれど、ほんの数時間でそんな状況がアホらしくなった。現在、諸事情につき普段よりずいぶんと家人の人数が少ないので、座り込みをしたところで、ストライキの相手はたったひとり。そしてそのひとりが朝から夕方まで不在なんだから、私は家事なんてやらんぞバンザイの気持ちよりも、汚い部屋でみょうにイキッた自分と夕方まで戦う羽目になる。
そうなると怒りの矛先は、いつのまにか自分自身に。「自分に怒る」なんてこんなに疲れることはないので、怒りを解くために目の前に放置された洗濯物を片付け、流しも片してピカピカにしてしまう。
ああもう。
主婦としてグレるのも、簡単じゃない。
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