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【#一日一題 木曜更新】じゃないほうを探す

山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。

お久しぶりの更新。一日一題をフェイドアウトなんてさせないわよ、とマインドBに怒られました。継続はだいじ。

夏の終わりから二週間ほど寝込んでいたら、総理大臣が変わって金木犀が匂っていました。と、思ったらあっという間に解散となりわずか八日の内閣。総選挙で政権交代ともなれば、わずか八日の総理大臣。ふむ。

寝床で数独にはまり、起き上がってからも空き時間についスマホでポチポチしてしまう。理詰めで白い81マスを埋める面白さ。2でも3でもいいよというユルさが絶対にないルールなので、すぱっとクリアできるとこの上なく気持ちがよい。

数字の並びを観察しながら「このマスにこの数字が入る理由」を考えるわけですが、これがなんというか、「じゃない方を探す」とでもいいますか。「6じゃない、2じゃない、あああこっちにも2が入る、じゃあここは5だ」とか「ここに3、ここにも3、じゃあここは3じゃない」「ここに7?ちがう。7はひとつあるじゃん。あるわけないし」なんて。「このマスにこの数字が入る理由」、これが積極的というより消去法の要素が強い。ゲーム中の理詰め思考に頼っている私は性格がきつくなっています。きっと。

そして本日、このいやな感じの消去法を使いました。

グレーの板に囲まれたブースに入り、目の前に張り出された候補者の名前をじっと見る。「じゃない、じゃない、じゃない、じゃあこっちか」と、消去法で候補者名と党名をマスの中に書く。

実はここ何年も、「あなたに託したい」と積極的な投票をした記憶がありません。あと何年、こんなつまらない投票をするのだろう。「この人じゃいやなんだよ」という嫌悪と違和感を頼りにするほかない自分をつまらないと思いつつも、せめてもの意思表示とマスの中いっぱいに鉛筆を走らせました。

それでも行かない選択肢はない。この人いやだわあと確認する作業はきっと必要なんです。いずれ必ずくる投票の機会、そのときは前向きな自分でありますように。

10月27日は衆議院議員総選挙。
go!vote!

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