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魚ならまかせとけ!岡山の中心でスーパーマーケット「新鮮市場きむら」への愛を叫ぶ

「子どもと犬は、不味いもんは食べないのよ」とは、私の母の弁。
ずいぶん乱暴な言葉。なんて思った若い頃の私。今は声を大にして言う。いやもう叫んじゃう。本当に、子どもは不味いものは食べません。

その証拠に、瀬戸内へ転居してから子どもたちが肉派から魚派へ転向した話と、それはスーパーきむらのおかげだという話を。

前居住地は東京都の西の果て。北海道出身の私は、近所のスーパーの魚の品揃えに不満を抱きつつ、とりあえず無難な塩鮭や鯵の開き、そして旬がわからなくなるほど毎日並んでいる丸鯵やブリの切り身なんかを調理していました。
家族は「まあ、こんなもんよね魚は」と、フツーに美味しいという感想。
焼く、煮る、揚げる、蒸す、フツーに美味しい。フツー。
でもやはり、魚よりわかりやすく肉派。肉料理の食卓の方が食いつきがよく、おかずのおかわりを欲しがるのはやっぱり肉の時でした。

さて、そんな一家が一昨年に瀬戸内の町へ転居しました。
台所を預かる私は近所のスーパーをしらみつぶしに訪問。
知らない土地のスーパー、楽しすぎる…。
日替わりであちらこちらへ出かけ、そしてある日、満を持して遭遇したスーパーきむら

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なんかよさそう。
「市場」という言葉に弱い私です。

スーパーきむら 
本社は香川県高松市。
2017年にガイアの夜明けの中でも紹介されたようです。


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キャベツが安い!
こちらは出入口の外に並んでいた特売品。

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小粒だけど、安い…!大パック298円てあーた。
子どものおやつにはじゅうぶんです。

そしてそして野菜売り場を抜けて現れた、魚売り場。
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倉庫のような広~い売り場。大漁旗が勇ましい。店員さんに「写真撮っていいですか」と聞いたらニコニコと快諾。ありがとうございます!
1枚どころじゃなく、バッシャバシャ撮る怪しい主婦。

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なにもうこの品揃え…!
関東の海のない町暮らしだった私には、珍しい魚がたくさん。「げた」ってなんだ?と思ったら「舌平目」のことでした。

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こちらは貝コーナー。ここ2列、全てが貝!もうシーズンは終わりましたが、瀬戸内は牡蠣も安い!

奥にある詰所のような場所で、店員さんが特売品以外の丸魚を三枚や二枚に捌いてくれます。ハリイカのようなごつくてギョっとする紋甲イカ系も、中の骨を抜いてもらえるんです。

しばらくウロウロしていたら、プロっぽい風貌の方もちらほら。「オリーブはまち 1尾 8000円」みたいな大きな魚を丸ごと購入していきました。お店で出すのかしら。
ある日、カワハギを購入した私に「煮るんか?」と話しかけてきた男性。「唐揚げにします」と答えたら、「カワハギにはニンニク醤油が合うで」とボソッと行って去っていく。格好いい…。はい!早速やりましたよ。息子が大好きな魚料理となりました。

余談ですが私のカワハギメモリーは美味しんぼの山岡さんでしたが、スーパーきむらで「ニンニク醤油の男性」に上書きされました。

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生きてるエビカニも!
先日、息子が旅番組の伊勢エビ料理を見て「ぼく、伊勢えび食べたことないんだけど?」と。なんだその圧。「そんなのスーパーに売ってないからなあ」と迂闊に答えたら「スーパーきむらにあったよ!」と応戦されました。瀬戸内暮らしの主婦の方、伊勢エビをねだられたら要注意です。

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そして本日、私は巨大丸鯵を購入。三枚に開いてもらいました。「中骨はいる?」と尋ねてくれる気遣いが嬉しいのです。大きさ比較にレゴ。伝わるでしょうか。

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普通のスーパーと同様、パック売りもあります。西日本に来て驚いたのは、関東なら投げ売り同然で売られている魚卵や白子が、それなりの値段を付けられていること。ブリの卵なんてこちらでは高級品。東京のOKストアでは、パックにみちみち入って100円かそこらだったはず。需要が違うんでしょうね。

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私の大好きな「本日のアラ」コーナー
はまちやまぐろのカマをですね、塩水に1日漬けて、取り出してから半日冷蔵庫で乾かして焼くとそれはもう至福。家族からのリクエストが一番多い魚料理がカマ焼きです。

先日、食卓でふと私が「魚はこっち(瀬戸内近辺)の方が美味しいよね」とつぶやいたら、「そう思う!」と満場一致。(家族4人しかいませんが)
「前は鶏肉がいちばん好きだったけど、最近、魚料理の方が嬉しいのよね~」と娘。

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買った丸鯵は、ごま醤油和えでどんぶりになりました。
土曜の昼間にこんな食事が手軽に家でいただけるなんて、本当にありがたい環境。ありがとうスーパーきむら!お魚嫌いは、もう全員スーパーきむらへ行けばいいと思うのです。

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おまけ情報。今回は魚売り場にフューチャーしましたが、他の品揃えもなかなか。季節がくると麺の種類も増え、今の時期になるとこんな素麺が並んでいます。素麺製造時にできる端っこ。歯ごたえが楽しい麺です。香川県の石川製麺という会社のものです。

以下は揖保乃糸のHPからの引用。そうか…!素麺は製造時期が決まっているのか…!だからこの端っこ素麺は、この時期にしか出回らないのですね。
(※私の住む地域では、の話。産地ではわかりません)

「揖保乃糸」は例年、10月から4月(最盛期は12月から2月)にかけた、限られた時期に製造します。生産は、まず小麦粉に食塩水を加え、よくこねて「めん生地」をつくることから始まります。 この「めん生地」を丁寧に引き延ばし、一本のそうめんに仕上げます。播州地方におよそ600年前から続く、伝統的な手延べ製法です。

素麺にも旬があると知った、4〇歳の春…。

ありがとう!スーパーきむら!


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くにとみゆき(牡蠣ミユキ)
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