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セルフプロデュースに必須の2つの概念とは~自分を営業するセルフプロデュースセミナー①
何かの事業やビジネスをやるということは、「自分をプロデュースする」必要に迫られる、ということでもあります。
ところがこれが案外難しくて、どうやっていいか分からない。
あるいは、やっているつもりだけれどうまくいかないとか、やっているつもりでできていない!という人も多いわけです。
そこで今回からは、セルフプロデュースということに焦点を当てて、そこで大切なことや、具体的なやり方をご紹介していきたいと思います。
■プロデュースとは、自分の知名度を高めること
まずしっかりと意識しておいていただきたいことがあります。
それは、『プロデュースというのは、自分を知っている人を増やす=自分の知名度を高めるための行為である』ということです。
ここからお話することは、どれも知名度を高めるために行うことですが、その過程で必ず『人から批判される』ということを経験するのではないかと思います。
プロデュースするというのは、自分を目立たせる行為です。
目立つ=誰かから批判される機会も増える、ということでもあります。
ですから、批判を恐れて、誰かから「何やあいつ!」とか言われるのはイヤだなあ、「人に攻撃されるのは嫌だ!」……と思っているのであれば、プロデュースということ自体、しないほうが良いでしょう。
例えばビジネスの世界でも、プロデュースをしなくても売れている人はたくさんいますからね。
でも、自分を活かして、前面に打ち立てていきたい、と思うのであれば、ぜひ自分をプロデュースしていっていただきたいと思います。
■プロデュースをしてもしなくても、批判されるのは一緒
プロデュースするということは、自分を売っていく、前面に打ち立てて行く、目立っていくということ。
そして、目立てば目立つほど、人から批判されることが増える、と思いがちです。
ところが実は、どんなふうに目立つことをしても、またあるいは目立つことを何もしなくても、「こいつ嫌いだ!」と言う人は、必ずいるんです!
それも恐ろしいことに、「目立つから嫌いだ」と言われる確率と、「目立たないけど、気に食わない」と言われる確率とは、ほとんど同じ。
あなたがどのようにしようが、同じくらいの人が、あなたのことを批判するようにできているんですね。
このことを踏まえた上で、プロデュースに大切な2つの柱をお伝えします。
それは『インパクトギャップ』、『オープンマインド』の2つです。
自分をプロデュースしようと思った時、たいていの人が「なんとかして、自分を活かそう!」と思っていますが、これらに対する意識がないと全然自分を活かせない方法をとってしまいます。
したがって、自己プロデュースを行う時には、最初にこの2つを実現することを心がけてみると良いでしょう。
それでは、『インパクトギャップ』そして『オープンマインド』が何かを解説していきます。
■インパクトギャップで人の目に止まる人になる
例えば、あるセミナーにあなたが行ったとして、
・紺のブレザーに、白いシャツ、赤いネクタイの男性
・花柄の派手なジャケットを着用した、ロングヘアの男性
……セミナーが終わった時、どちらのほうが印象に残っているでしょうか?
おそらく、花柄ジャケット男のほうが、少なくとも印象には残る。
違うでしょうか。
紺のブレザーの男性なんか、セミナーには何人もいますから、どれがどれだかわからない! が本音です。
花柄ジャケットの長髪の男なら、後から「ほら、あの花柄の人いたじゃん?」なんて言われても、すぐに「ああ! いたいた!」と思い出せますよね。
そこで重要になるのが、今回の主題の1つ、インパクトギャップです。
■まずはインパクトで目立つべし
インパクトギャップの第一段階は『インパクト』です。
まず自分にある程度ビジュアル的なインパクトを持たせることで、相手に自分を印象づける役割を果たします。
セミナー会場での『紺のブレザーに白いシャツ』など、きれいにまとまっているものを、人はなぜかスルーするようにできています。
きれいにまとまった、隙の無い、均整の取れた、クリアな状態。
それは正しい状態なのかもしれませんが、不思議と何の印象ももたらしません。
自分をプロデュースするということは、積極的に目立つ、ということです。
インパクトが必要なんです。
あなたの他にも目立っていこうという人はいるわけですから、その中で「あ、何かこの人、他とは違うな!」と、目に止まらなければいけません。
印象に残らないと意味がない。
例えば、女性ファッション誌の表紙を飾っているモデルさんにも、目立つ人と、「あれ、こんな人いたっけ……」という人がいます。
しかしプロデュースしているからには、目立っていかなければいけません。
プロデュースしているのに、中途半端で「あの人、名前なんだっけ……」となってしまう、これはまずいことです。
プロデュースの成果が出ていない、ということですからね!
ですからブログを作成するとき、ブログのヘッダーは、わざと「なんじゃこりゃ!」という感じの、人目をひく写真を使ったりします。
誰がブログを訪れても、1度で印象に残る、そんな写真や絵です。
ブログを中心に集客活動をするのであれば、これは絶対におすすめの方法です。
きれいにまとまって、ブログの書き手が澄まして座っている写真なんか、ブログのヘッダーとしては何の役にも立たないでしょう。
服装も、そうです。
例えば活動をする時はいつも、黒縁のやたら大きなメガネをかけるとか、必ず紺のブレザーにピンクのシャツを着る、というような人もいます。
きれいに、しっかりとまとめるのではなくて、人目をひく統一感を持っていると、相手の意識にもひっかかるし、覚えてもらいやすくなります。
ただしインパクトギャップは、見ようによって必ず「なんだあいつ」「気持ち悪い!」「絶対嫌だ……」そんな批判が出るようになります。
一定数の人には嫌われること、間違いなし!
でも結局、最初に触れたように、インパクトが強いからといって「嫌だ」と言う人と同じくらい、インパクトがなくても「気に食わない」という人はいるわけです。
だから「人に攻撃されたら嫌だな」という考えは捨てて、自分をプロデュースしていこうと思うなら、目立つこと、インパクトを与えることを第一に考えるべきでしょう。
■ギャップがあれば、インパクトだけで終わらない!
ここで誰しも見たことがあるのが『インパクトだけ』の人です。
『インパクトだけ』のものには、映画館でよく出会います。
この夏はこれだ! Coming Soon! ダダーアン! といって、大々的に人の興味をひくような予告をするわけですね。
そして「おお、これは見なければ」と思って実際に見に行ってみたら超ショボい、と。
しかしインパクトだけで終わるのは、プロデュースとしては非常にマズイやり方です。
インパクトでもって知名度を上げて、結果がショボければ「あいつは、たいしたことないぞ!」ということが大々的に広まってしまう。
全くもって目的にかなっていない、逆効果のプロモーションになってしまいます。
目立つからには、何か「これはすごいぞ!」「信頼できるぞ!」というものごとを、うまく前面に出さなくてはいけない。
そこで『インパクト』に続いて必要になるのが『ギャップ』です。
ギャップ=人が興味を示すポイント
人は、ギャップのあるものに目が行く、興味を示すようにできている生き物です。
さきほどの整った服装の話ではないですが、何もギャップがないと、予定調和どおりで全く面白くない、と感じられてしまいます。
ですから自己プロデュースをしていくにあたっては、インパクトに加えて、必ずギャップを作っていくこと。
これが大切です。
花柄ジャケットの話をしましたが、見た目は必ずしも、派手に目立つ必要はありません。
飛び抜けて清楚でおとなしそうとか、きれいにまとまっているけどインパクトがあるとか、どこかしら印象に残る形であれば、派手でなくても効果を発揮します。
例えば、アクセサリー作家の人であるならば、セミナーの会場にわざとカツラを付けていったりします。
そして、会場でわざとカツラを脱いだら、これはもう否が応でも目立ちますね。
ところが、脱いだカツラの下から、精巧ですごくきれいなアクセサリーが出てきたら、どうでしょうか?
これはもう、「目立ってるだけじゃなかったー!」「このカツラの人、すごいじゃないかッ!」となる。
ブログであれば、さきほど触れたように「なんじゃこりゃ!」というヘッダー画像を付けておいて、人目をひきます。
ところが、サイドバーには真面目な写真を置くことで「あれ、この人、得体が知れないだけの人じゃないな……」と感じさせることができる。
あるいは記事の内容で、一人ボケ突っ込みを繰り返すことによって、ブログ全体の構成が、ブログを訪れてくれた人を安心させる構成になります。
これは、ネット上の印象と、実際に会った時の印象とが「違いますね!」なんて言われる時にも、良いギャップとして働くものです。
ネットで見た時はちょっと得体の知れないところもあったが、実際に会ってみたら、なんだとても付き合いやすくて安心できる人じゃないか、となる。
ですから、ネットプロモーションを活用するにあたって、ネットの中の自分と、リアルの自分との間に意図的にギャップを作っていく、というようなことも、インパクトギャップの1つです。
単純に目立てばいい、奇をてらったことをすればいいのではありません。
またさらに、インパクトがないとスルーされてしまう、インパクトだけではただの下品で終わってしまうことも加味して、上手にギャップを作って見せることを意識してみましょう。
■ギャップの作り方のヒント
プロデュースに際して必要なギャップは、『いいものと、悪いもの』との対比で作ってはいけないものです。
「うわぁ、不潔そうに見えたけど実は清潔だね!」
……というようなギャップは論外ですね。
そうではなくて、欲しいのは、
「本当に正確で、緻密で、責任感があってプロの仕事をやってくれる、真面目な人なんだ……と思っていたけど、何? そんなギャグ言って人を笑わせることもできるんだ、すごいコミュニケーション能力じゃん!」
というようなギャップです。
私たちは俳優、女優ではないので、自分が持っていないものをギャップとして演出しようとしても無理で、必ずボロが出てしまいます。
ですから、ギャップをわざと作ったり、演じたりしても、意味がありません。
それよりも、自分の全人格をじっくり分析してみて、ここは際立っているな、ここも際立っている、そして「これとこれはモノが違うな……」というものを見つけてみてください。
自分の持っているものの中で、際立って違うものを前面に打ち出せば、自然にギャップが生まれてきます。
その中でもとりわけ派手なほうを、インパクトとして使うと良いでしょう。
必ずしも派手でなくてはならない、ということではありません。
あなたにとって素晴らしいギャップは何なのかを人に知ってもらうことで、「この人のことを知りたい、気になってしょうがない!」という要素を作り上げていく。
人の目に止まり、さらに自分のことを知ってもらう、そのための工夫がインパクトギャップなのです。
■オープンマインドな判断で可能性を広げよう
話を花柄ジャケットに戻しますと、セミナー会場へ花柄のジャケットなんかを着ていくと
「なんだあいつ! きも!」
なんて言われたりします。
「ナルシストなんじゃないのか……」
などと言う人もいるでしょう、要するに批判の声が上がるわけです。
このような時、プロデュースをする人は『オープンマインド』によって判断をしなくてはいけません。
つまり、「しめしめ……広まってるぞ!」と思わなくてはいけない。
どうもこれは批判されている、まずいぞ……という判断は、オープンじゃないんです。
例えば、友達5人くらいの間で、聞いてよ、これこれ、こういう風にやっていこうと思っているんだよねー……なんて話をしたら、友達に「いいじゃん!頑張ろう」なんて言われたりして、確かに、批判の声は起こりませんよね。
より多くの人に広まれば広まるほど、自分が求めていない声が上がるようになる。
広まっていかなければ、批判の声は出てこないわけです。
奇妙キテレツなブログのヘッダーを見た人が「なんかこの人怖いわ、この人のセミナー大丈夫かしら、他の人のセミナー行こう!」と言い出すかも知れない、それでもいいんです。
なぜなら、それが『広まっている』ということだから。
プロモーションとは、広まっていくことです。
批判が出ないような方法を探すのではなくて、広まるやり方を選び、どんなことでも受け入れる。
その意識が『オープンマインド』です。
■自己のこだわりを捨て違うことを受け入れる!
仮に例えば、あなたがセミナーを売りにして、こだわりの内容を提供することに誇りを持っている人だとしましょう。
そこへ、他の人から企画が持ち込まれます。
「あなた、外見上だけ見せたら売れやすいんで、外見で売りましょうよ」
と、セミナーの内容とは何の関係もない売り方を提案されたとして、あなただったらどうしますか?
「でもぼくは、セミナーを作る人間で、セミナーの内容にこだわりを持ってやってるんです。それなのに外見を売ってどうするんですか、ダメダメそんな企画はできない」
……と返答してしまうなら、それはもうオープンマインドじゃない。
大切なのは、こんなケースであっても「わかりました、ありがとう、そうしましょう!」と言うことなんです。
こだわりのある商品やサービスを提供している人ほど、「あなたにはこういう売り方がありますよ」とか、「こういう風にやったらうまくいくんじゃない?」というような斬新な提案が出てきた時に、抵抗を示す傾向にあります。
なぜかというと、その人が今までにやって来たやり方ではないからですね。
それまでは、専門分野を深めたり、お客さんに喜んでもらう、あるいは信頼性が増すように活動をしてきたりしたために、例えばいきなり見た目を売るなんて言われたらびっくり仰天してしまう。
こうした方法は、あなたの専門分野がうまくいく方法かもしれませんが、プロデュースがうまくいく方法ではありません。
反対に、プロデュースがうまくいくやり方、方法論というのは、あなたの専門職、専門分野がうまくいくやり方ではないわけですね。
プロデュースにはプロデュースの専門分野がありますので、あなたが今までやってきた方法や考え方、経験とは、違うことが出てきます。
それをしっかりと受け入れていくことがオープンマインドです。
■プロデュースには「YES!」か「OK!」
誰しも、自分が専門分野だと思っていることに対しては、自分の考えに合ったものを選ぼうとしますよね。
でも、あなたが専門分野にしていることと、プロデュースとは、専門分野が全く別。
自分の知名度をガッツリと上げて、個人ブランドを作っていこうと思っているのであれば、誰かが何かプロデュースを提案してくれた時に、答える言葉は2つしかありません。
「YES!」か「OK!」か、どちらかです。
ここは、ハートをオープンにしてやっていかないと、なかなかちょっと難しい部分もあります。
セルフプロデュースセミナーはこの後何記事かにわたりシリーズで掲載していきますが、ぜひ心を開いて、オープンなマインドで受け入れるようにしてみてください。