5つの要素を駆使して自分の人生をプロデュースする~セルフプロデュース セミナー⑤
プロデュースを成功させるために第三者の力が必要になる……ということは、『第三者効果』として既にこのブログでもご紹介しました。
◆前回までの記事はこちら
①セルフプロデュースに必須なW概念
②開業直後でも使えるセルフプロデュース5つのポイント
③プロデュースに絶対に必要な実績と「第三者効果」
④絶対に知っておきたい!プロモーションを広めるテクニック
このとき、あなたはプロデュースされる側となり、第三者はプロデューサーとなります。
あなたが上手にプロデュースされるためには、あなた自身がプロデュースされやすい人でなくてはなりません。
そしてもっと深く掘り下げると、それは『あなたは自分の人生をプロデュースできているか?』ということにつながっていきます。
今回は、プロデュースされやすい人の条件、そして自分の人生をプロデュースする方法についてお話しましょう。
■第三者からプロデュースされやすい人の条件4つ
先日のブログでもご紹介した『第三者効果』について少しおさらいをします。
第三者効果とは、あなた自身ではなくあなたの周囲にいる誰かがあなたに注目し、あなたを宣伝し広めてくれる。そのことによって信憑性のあるプロデュースを展開できる……という、第三者による効果のことを言います。
これはつまり、あなたのことを支持応援してくれる人……という意味ですが、自分で自分を宣伝するのに比べて、他人が宣伝してくれることは格段に信憑性が高く効果を上げやすいため、プロデュース上、支持応援してくれる第三者の力は必要不可欠です。
その『第三者』の立場に立ってプロデュースというものを考えると、その人から見て売りやすい人と売りにくい人、広めやすい人と広めにくい人がいます。
売りやすい人、広めやすい人の条件を知っておくと、実際に第三者が「あなたをもっと積極的に売りたいんです!」と言ってくれた時に非常に広まりやすくプロデュース効果が上がりやすくなりますので、ぜひ参考にしてください。
【1】客観的に自分がプロデュースされやすいポイントを知っている
あなたのサービスについて、最もよく知っているのは、もちろんあなた自身だと思います。
しかしそのサービスの中には、あなたが「ここがポイントなんだ!」と思っている部分と、お客さんから見て「そこがいいんだよね……」と思われる部分があります。
2つのポイントに相違がある場合、いくらあなたが「ここがポイント!」と思っている部分を売り込んでも、プロデュースが成功しないケースがよくあります。
それよりも、ここはみんなに受けが良い! というポイントを、あなた自身が客観的に知っておく必要があるのです。
客観的に自分のサービスを見ることで、どこをプロデュースするべきかがわかり、プロデュースしてくれようという人が現れた時に、広まりやすいプロデュースをその人に托すことができます。
【2】プロデューサーにプロデュースを委ねることができる
プロデューサーという存在は、プロデュースのプロ……つまり、商品やサービスを『広めること』のプロです。
何をどうやったら広まるのか? あるいは、売れるのか? ということをプロとして知っているわけですね。
ところが、サービスや商品を提供する側はその商品を広めるのではなく、深めようとしていることが多いものです。
広めるやり方と深めるやり方とは違うため、プロデューサーが『広める畑』のやり方に則って何かをプロデュースしようとした時に、『深める畑』の人は「作法が違う!」と言って怒り出してしまったりすることがあります。
しかし、その世界にはその世界のやり方がある……プロデュースの世界にはプロデュースのやり方というものがあります。
ですから、波に揺られるように、プロデュースのプロが言うとおり「そのままやります」と言わなくてはならないでしょう。
プロの技術を駆使して「広めよう!」ということになった時に、「OK! やってください!」と言える人はプロにとって扱いやすい人。
「何をやってるんですか、私が今までやってきたことと違うじゃないですか!」という人は扱いにくい人です。
プロデュースを委ねることができる人こそ、プロにとっては『広めやすい人』ということになるでしょう。
【3】お客さんが何を求めているかを中心とする
お客さんが何を求めているか? というのはマーケティングの分野です。
つまり、マーケティングができている人は、プロデューサーにとってもプロデュースしやすい人であると言えます。
そもそもサービスや商品を作るときから、お客さんを中心に据えることがわかっている人、みんなが求めていることを求めているように提供する人は好印象を持たれやすく、口コミも広がりやすいものです。
プロデューサーとしても、このようなやり方でサービスや商品を提供している人は「売りやすい!」と判断できます。
【4】求められるわかりやすい商品を作る
プロデュースされるためには、広まりやすいものから扱うのが鉄則です。
売れやすく口コミされやすい商品から扱っていくのが正解で、こだわりの強い商品から扱うのは、プロデュースされない誤った方法であると言えます。
一度あなたのことが広まってしまえば、あとで何でも売ることができる。
例えば10万人の名簿があれば何でも売れますが、とにかくあなたのことが広まらなければその名簿も手に入りません。
ですから、人から求められている、口コミされやすい、わかりやすい商品から作っていくようにしましょう。
唯一、例外があるとすれば「わかりにくいけれど、圧倒的な成果を出せる商品」「よくわからないうちに、あれはすごい! と実感することができる」といった種類の商品で、こういうものはわかりやすくなくても、口コミされやすい、リピートされやすい。
ですから、例外として、わかりにくくてもOK、ということになります。
■あなたは自分の人生をプロデュースできていますか?
ここまでは『プロデュースされやすい人』ということでお話してきました。
突き詰めれば、プロデューサーの立場に立って、プロデューサーはこう考える、だからうまくいくんですよ……ということを頭の片隅に置いておける人が、広まりやすい人でありプロデュースが成功しやすい人である、と言うことができます。
しかしそれでも、うまくいく人と、うまくいかない人がいます。
上の条件に合っているからといってプロデューサーが躍起になって広めようとしても、うまくいかないことがある。
逆に、合っていないように見えてもプロデュースがうまくいく人もいます。
何が違うのか?
それは『自分の人生のプロデュースに成功しているのか、いないのか?』ということに他なりません。
自分の持ち味や素質を把握し、活かしている人は成功します。
自分の人生のプロデュースに失敗している人をプロデューサーがどのようにプロデュースしようとしても、あるいは本人がいかに自己プロデュースを頑張っても、成功するのは難しいでしょう。
その人がどんなに素晴らしく、強烈なものを持っていたとしても、自分の持っているものを嫌い、否定して、これはダメ、もっと○○にする! と夢物語を描いてしまうタイプは、どれだけプロデュースしても成功させることができません。
■人生は毎日の積み重ね
では、人生をうまくいかせるものとうまくいかせないものの境目は何なのでしょうか?
それは「毎日の積み重ねが今日を作っている」ということを、知っているかどうかの違いです。
例えば10年という月日には、10年×365日、合計3,650回の積み重ねがあるわけですね。
それを10年間、ここぞという時にサボって生きてきた人は、今日も「どうごまかして今日を生きていこうかな?」という人に決まっていると思いませんか?
3,650回の積み重ねがある時、3,651回目はきっとうまくいきます、プロデュースのテクニックやスキルを知って、気合いを入れて絶対にこれをやります! と言われたところで、残念ながら信頼性はゼロです。
でも、3,650回、毎日毎日、一生懸命に自分らしく過ごしてきた人なら話は別です。
毎日毎日、自分のできることや自分としてのありようを考え、メンタルブロックがあっても間違った方向に走っても、たとえ曲がっていたとしても、『自分らしく過ごす』ことを積み重ねてきた人であれば、それは『人生をプロデュースしている』と言える。
今日をどうやってごまかしてやろうか、いかに賢く立ち回って、努力せずに、しんどい思いをしないで、うまくいったらそれでいいや、という生き方をしている人間とは、明らかに違うんです。
同じ遺伝子を持って同じような環境に生活をしていたとしても、生き方の違いというものはそうやって決まっていきます。
1日、1日の積み重ねによって、人生のプロデュースが成功しているか、失敗しているかが決まってくる。
毎日毎日、自分らしく、自分を活かして、自分ができることを……例えそれが、本来自分がやろうとしていることではないと思ったとしても、今日、目の前のことを一生懸命にやろうという人間はプロデュースを成功させやすいのです。
少なくとも、それをやっていない人が運よく波に乗れたラッキーだけで「プロデュース成功しましたー!」というのは「有り得ない!!」のです。
■自分の人生をプロデュースするための5つのポイント
人生のプロデュースに失敗している人は、何をやっても無駄。
もしもあなたが自分の人生をしっかりプロデュースできている自信がないのなら、まずは人生のプロデュースということについて考えてみるのもいいと思います。
今回のシリーズ『セルフプロデュースセミナー』の最後に、人生のプロデュースをしていく上で、自分らしく生きるために必要なことを5つお伝えしておきます。
【1】真摯さ
真摯さというのは、『真実を基準にする+誠実さを重視する』という二本柱から成り立っています。
真実というのは、本当のこと、嘘がないことですね。
すごく大切なことですが、しかし真実だけを基準にしてしまうと、ウザい、重い、ただそれだけで融通がきかない、ということになります。
一方で誠実さだけになってしまうと、あやふやです。
あの人がこう言ったらあの人に誠実、この人がそう言うならこの人に誠実。
となると、自分の軸がなくなってフワフワするばかりですね。
なので、真実+誠実を両方掛け合わせた『真摯さ』という基準のもとに自分の行動を考えていくことが求められます。
実際には、プロデュースに成功している人の中には真摯でない人もたくさんいると思います。
いい加減な人とか、いわゆる悪い人も、いっぱいいるでしょう。
しかし「自分の軸を持ち人生をプロデュースしていく」という目的意識を持っているのなら、真摯さという概念はあくまでも希望として、大切にしていただきたいと思います。
【2】正しい質問をする
人生には、「やっても、やっても、うまくいかない、なんで!?」ということがあります。
2D(泥沼、努力)とも言えるこの現象は、質問が間違っているがために起こる現象かもしれません。
人は、答えを頼りにして物事を起こそうとする生き物です。
例えば、「私は何をやったらうまくいくんだろう?」という質問を考え、「こういうことが得意なのだから、じゃあ、これをしたらうまくいくのか!」と答えを出し、それに従って行動を起こします。
これで、やってもやってもうまくいかなかった時、「おかしい、そんなはずはない、頑張りが足りないのかな。もっとやろう、もっと努力しよう」ということになるわけです。
しかし、そもそもの質問が間違っていた場合、当然答えも間違っていますから人生はスムーズに進みません。
つまり、「私は何をやったらうまくいくんだろう?」という質問自体が的外れだという可能性があるわけです。
私は現時点で、既にうまくいっているんですか? うまくいっていないんですか? というところから考えなくてはならないことも多いものです。
実はうまくいっているのなら、既に幸せなのだからそのまま幸せに過ごせばいい。
そこから新しく何かをしなくてはいけないとは限りません。
「何をやったらうまくいくんだろう?」というよりも、「何かをするべきなのだろうか?」ということから考え直さなくてはいけないでしょう。
1つのヒントとして、「やってもやってもうまくいかない!」ということにぶち当たってしまったら、どうも質問が間違っているのでは……? と考え、自分の思考を遡って、自分が行っている『質問』について考えてみてほしいと思います。
【3】素直であること
素直である、ということは、100%他人の言うことを聞いてしまう……ということではありません。
自分の考えや思い、感情のことを100%考えるのと同じように、100%他人の考えや感情のことも考える。
それが『素直な状態』です。
なぜなら、自分も他人と同じく一人の人間であり、自分も他人も同じように自分自身の考えや感情をもとに「こうだ!」という答えを導いている生き物だから。
ですから、自分の導いたものと他人の導いたもの、両方がいっぺんに自分の心に存在している、心に留められている、という状態を『素直な状態である』と言います。
自分を否定しないことはもちろんですが、他人のことも否定しない、尊重する。
その結果何を選択するかということは、素直な状態からあらためて考えるべきこと。
『決断』や『選択』は、素直であるということとは別の問題です。
【4】視野を狭くしない(知覚を広げる)
視野が狭いということは、どうしてもその分野、そのジャンルの中だけでうまくやろうとしてしまう……ということでもあります。
専門的な分野やジャンルほど狭いですから、それが問題になっている側面もあるでしょう。
ものの見方が狭くなるときというのは頑なに反抗している時だと思われがちですが、実はそうではありません。
自分の感覚的な経験に基づいて成功体験を積み重ねることで、視野が狭くなっていくのです。
こういう物事がこうやったらうまくいって、次に同じような物事が起こったからもう1回同じようにやったら、うまくいった。
3,000回あったら、3,000回同じようにやって、うまくいった。
ということは、こういう物事はこうなんだ! と決めてしまう。
決めた瞬間に、視野が狭くなります。
つまり、成功体験が自分の視野を狭くさせてしまうわけです。
成功の枠を超えた新しいことにチャレンジしたり、むしろ「これは失敗するんじゃないかな……」という手段で何かをやってみたり。
別の方法にトライしてみるということは、自分の人生をプロデュースする上で、結構大事なことではないかと思います。
【5】自分でなくてはならないことを考える
今、あなたは色々なことをやっていると思いますが、「今自分がやっているコレは自分じゃないとダメなのかな、それとも他の人でもいいのかな?」と考える習慣を持つと良いでしょう。
この質問をした時に「いや、別に自分じゃなくてもいいんじゃないのかな?」という答えがもし出るのであれば、それは本気で自分の仕事ではなく、自分の役割ではない、自分のやることではない! ということです。
あなたがしていることの1つ1つに対して、「自分じゃないとダメなのか?」という質問を打ち立てていったほうがいい。
自分じゃなくてもいいこと、自分じゃなくてもできることは、他の人がやればいいのです。
自分は、自分じゃないとできないことをやっていけばいい。
なぜなら、それは他の人にはできないからです。
ある種、強みを活かすということでもあると思います。
もう1つは、根本的に自分じゃないといけないことなのかどうか……ということの他に、「今日、自分じゃなくてはいけないのか?」ということも、自分に質問するといいでしょう。
根本的に自分じゃなくてもいい(他の人でもできる)=じゃあ、やめるわ! というのは、無責任です。
人生には、今日1日1日を自分の責任の範疇においてやっていかなくてはならない、という一面もあります。ストレスが溜まる仕事を抱えていて他にもっと上手にできる人がいるのを知っていたとしても、電話してその全てを「明日からやってね」と言って任せるわけにはいきません。
今日は自分でやろう、明日も自分でやろう。
でも相手と相談して、折り合いをつけてやっていこうとすることが大切ですよね。
根本的に自分の仕事ではない、自分のものではない……と思っても、自分でやる必要があるのなら、自分で責任をもって最後までやる!
ということも、自分の人生をプロデュースする大切な要素の1つとなります。
■セルフプロデュースを成功させるには、人生のプロデュースに成功すること
ここまで様々なセルフプロデュースのテクニックやポイントについてお話してきましたが、同じようにテクニックを知っていても、セルフプロデュースが成功しやすい人とそうでない人がいます。
人生のプロデュースに成功している人は、どの分野であったとしても、割と成功しやすいと言えるでしょう。
反対に、人生のプロデュースに滑ってしまっている人というのは、どんな分野においてもプロデュースをするのは難しくなると思います。
したがって、セルフプロデュースを行おうとする時には、自分が人生をプロデュースできているかどうか、ということも合わせて考えながら前進していくようにしてくださいね。