見出し画像

相性はいいよね単独「エビヤムクン」に行きました

行った。

キングオブコント2024の準々決勝を全通した影響で相性はいいよねに出会い、準決勝進出を機に2本目を求めてライブに通い始めおよそ半年が経ちました。
これまで過去に芸人の単独ライブには何度か足を運んでいます。賞レースファイナリストになっているような方もいるし、西の芸人でも配信をちょくちょく買っていました。その上で私は今回の単独を、決してそれらに見劣りしないものであると確信していますし、非常にこれからの変化が楽しみな、良い単独であったとここで言い切っておきます。

ラジオで冬頃に単独をやりたいと何度か仰っていたのでライブに行った際に「単独されるんですか?」と直接聞いたのが去年の10月でした。そこからおよそ1カ月後のライブのEDで突如「2月4日にユーロライブで単独をやります」と宣言され(ハシゴしてわりと急遽めに行ったライブだったので、もし行っていなかったらと思うと寒気すら覚える)、12月には正式発表がありチケットが発売され、Zepp YokohamaやR-1トップオチを駆け抜けて早数ヶ月。
キングオブコントで受けた衝撃を確かめるべく、追い求めるべくしてライブに足を運んだこの数ヶ月間。ここまで急転直下に何かにのめり込むのはかなり久しぶりでした。 動機がなんであれここまで誰かを見に行きたいと思わされたことは初めてでした。そうして迎えた初単独は今まで見てきた色々な芸人のライブよりも、かなり特別なものに見えていたと思います。勝手な個人の気の持ちようではありますが。

後日配信があったらいけないので内容自体は深く言及しません。今回単独を通して感じたことは人間の内側の面白さ。相性はいいよねのネタはみんながうっすら抱いている偏見とか固定観念、そういった少し面と向かって突っ込みづらいことに対してあけすけに言ってくれる(スタミナバクダングリルとか、かなりそうだと思う)。矢田さんは人間の感情と悪意を描写するのがかなり上手いと思う。そこにシリアスからコミカルまで演じきれる幅を持ったエビさんが乗っかるからコントがうまく展開されていく。だからこそOPコントのネタは痺れた。ちょっとした悪意と、幅があった。そういう意味で、私からしてみればあのネタは自己紹介に相応しいと思ってる。ユーロライブという劇場だからこそ舞台を広く使った動きもあって、とても、いやかなり良い幕開けになったと思う。あれは。
今まで見たネタって大概9割がたエビさんが可哀想な目に遭ってるから、1本目の東京のお父さんはそういう意味で新鮮味があって良かった。1回だけライブで見たことあるけど、その時から変わってるし言葉遣いもより横暴になってた。率直に言うとネタを叩く芸人が好きだ。お笑いが生物だと言われる所以だと思う。既存の成果で満足せずに上を目指す貪欲な姿勢が好きだ。それで実際マジで面白くなってるから好きだ。いや絶対こんなこと考えて作ってないと思うけど。裏切りって結局おもしろいから、展開すごく好きなんだけど、何も言わないことで察させる時間があるところが好き。余白の美学みたいな。各々が気付いてニヤつく時間が好き。
ここ最近見たネタはわりと題材がリアリティに寄っていたので、お祓いと星の見える丘ではかなりにやにやきてしまった。単独があのオチで終わったの最悪で最高すぎる。かなり気分が良かったです。エビさんってもっと声褒められていいと思います。めちゃくちゃコント向きだと思うので。

単独、楽しかったです。面白かったです。
挙げるならOP、東京のお父さん、星の見える丘で
幕間はたまろうが本当に最悪で良かったです。密着も好きです。悪意しかなくて……
物販全部買ってるんですけどTシャツ完売ですってどうしましょう。「各種買って余ってたら白もう1枚買ってサイン入れてもらおうかな」とか考えてました。Tシャツの在庫を抱えて手売りしている芸人死ぬほど見るので。本当に集客も心配されてただろうし、告知もフライヤーが擦り切れるほど見たので埋まってて良かった。行って良かったと成功して良かったが交互に来ています。余韻のままダラダラと起き続けこのnoteを4時半に書き上げました。こういうのは鮮度が大事だと信じています。あの日キングオブコントで受けた衝撃は確かに間違っていませんでした。本当にお疲れさまでした。

いいなと思ったら応援しよう!