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手ぶらで3分!投票は働く大人にやさしい。でも…

#投票
#選挙にいこう

期日前投票というかたちで、
選挙権を行使しました。

その過程でいろいろ調べて
モヤっとすることが
いくつかあったので、
言葉に残しておこうと思います。

わが家はいつもなら、
朝イチ(7時台)投票
→家族でモーニング
という流れがあって、
選挙はちょっとお祭り感があって
楽しみにしていたのですが…

今回は投票期日に朝早くから県外で予定があり、
そのルーティンはまた次回にお預け。
たまたま仕事が休みだった今日、投票に行くことにしました。

手ぶらで簡単、忙しい社会人に期日前投票ノススメ


子どもを園に送ったあとに、
期日前投票所の場所と時間をにらめっこ。
どこも主要駅や会館の近くで、朝から夜8時まで投票できる。
通知書を忘れても、現地で「宣誓書」を書いて個人証明を出せば投票できる。

残業ありきの仕事ならまだしも、
昨今の働き方改革で
むしろ若い世代は投票しやすくなったのではないでしょうか。

子育てを期に定時退勤をデフォルトにしたわが家はむしろ、
「夜8時に寝る」がスタンダード。
自宅で朝起きてから夜寝るまで、どこかの投票所が空いているのは、なんだか不思議な気分です。
ありがたい…

わたしが今回行った朝の投票所は、
エレベーターで同乗した人は行き3人、帰り2人。
投票所は平日にも関わらず、絶えることなく人が出入りしていましたが、
並ばずにスムーズに入ることができました。
結果、数分とたたずに投票終了。

今回は、
衆議院議員選挙(小選挙区/比例代表)最高裁判所裁判官の国民審査
3枚の投票用紙。

わたしが行った投票所では
比例代表と
裁判官国民審査の投票用紙を
同時に渡されたので、
投票箱を間違えないかヒヤヒヤしました。
それぞれで紙が色分けされていて助かった。考えた人は天才だと思う。

投票が思いの外早く終わったので、
お昼は投票所の近くで働いている友人に連絡をとって
天気のいいベンチで一緒にお昼を食べ、ゆったり過ごしました。

鹿によって美しく刈りとられ(食べられ)た芝生を前に。スタバでチョコレートラテが出てた!

投票、どうする?1票をムダなく使うために調べ直したこと

わたしが初めて選挙権を得て
はや10年以上経ちますが、
まだ自分がちゃんと意味ある1票を使えているのかどうかは、自信がありません。

だけれど、それも
よりよい市民になるにはきっと通らなきゃいけない道。
そんなわたしが抱いた疑問は、
きっと日本のどこかで誰かが
同じように
「?」と思っているはず。

以下に書くのは、
そんなあなたのための、
わたしの現在地の記録です。

踏みこみづらい話題としての「政治」

政治の話は、
ビジネスにおける3大タブー話題
とも言われます。
(あとの2つは、宗教・スポーツ)

踏み込んだ話をすると、意見の対立が避けられずに、人間関係まで悪くなるリスクがあるからだそう。

そのせいなのだろうか、
身近な人にも、あるいは家族にすら、
政治のことはあまり話さないのでは。

わたしの実家も例に漏れず、
政治の話はあまりしない文化でした。

両親に選挙のたびに「どこに投票するの?」と聞くのですが、
専業主婦の母はニコニコ笑うだけ、
サラリーマンの父は口を閉ざして決して答えてくれませんでした。

ただひとつだけ、父から
「勤め先が応援している党がある」
という話はぽつりと、聞いたことがあります。
いわゆる「組織票」です。

当時の我が家の収入は、
その勤め先でフルタイムで働く「大黒柱」父に完全に依存していました。
父がその「組織票」に従って投票したとしても、他の党に投票したとしても、
その情報が家族の外に漏れるわけにはいかなかったのだろうと、今ならわかります。

好きなところにしれっと入れよう。投票用紙は無記名だから!

ただ、実際に投票するとき、
投票用紙に名前は書きません。
どのような状況でも、
わたしも、あなたも、あの時の父も、しれっと、好きな党に入れてよかったのです。

地域に推し議員がいるなら、小選挙区でその議員の名前を書けばいいし、
主義主張が合っていたり、信頼する党があれば比例代表はその党の名前を。
そもそも今の政治に全く不満がないのなら、今の与党とその公認議員に1票投じたらいい。

よくわからないなら、
検索窓に「ボートマッチ」と入れて
複数のサイトで党の意見と自分の意見を比べたらいい。

最悪なのは「投票行かない」と「白票」

ただ、今のご時世、
政治に全く不満がないなんて人、
いないと思うのです。

「日本の政治家何やってんねん💢」って怒る場面が、あなたに一度でもあったのだとしたら。
そして、ボートマッチをやっても100%一致の党がないとしたら。

その怒りの矛先を表すのに、
「選挙にいかない」ことや
「投票用紙に何も書かない(白票)」
は、最悪の一手です。

仮に、30人のクラスで学級委員長を選ぶとします。
そのうち20人が選ぶ当日に学校を休んで、「誰も選びません」と言ったら。
残る10人からもっとも多く票を獲得した人が委員長になります。

委員長候補がAさん、Bさん、Cさんといたとして、それぞれ4人、3人、3人ずつ票を得たとしたら。
Aさんは、30人クラスでたった4人からしか票を得ていないのに委員長になれるのです。

Aさんには選挙前にその状況が見えているので、
部活が同じだったその4人にだけは「あとでアイス奢るから絶対投票してよ」といっていた。組織票ですね。
なのに選挙後に「クラスの信を得た」とか言っちゃったりして。

極端な例だと思いますか?
いいえ、この例えは、現状を反映した割合にしたつもりです。

前回の衆議院選挙の投票率、20代が36.5%、30代も4割ほど。
若者の半数以上が選挙に行っていないのです。
現在の与党である自由民主党の得票率は、投票数のうち4割
そう遠くない数字だと思います。

ただでさえ母数が少ない若者。
選挙にすらいかなかったら、そりゃあ若者が得する政治なんて、誰がしてくれるでしょうか。

また、同じクラスで、当日学校にいたのに
「入れたい人がいない」と白票にしたり、
Bさんに入れたかったのに間違ってbさんと書いてしまった人が1人ずついたら。
それらは「無効票」となります。

その2人がBさん、またはCさんに有効票を入れることができていたら、
Aさんと同数で決選投票できたかもしれないのに!

選挙に行かない人が増えたら、投票率が下がります。
白票が増えたら、投票率はそのままだけど「無効票」が増えます。
有効投票率が下がれば、「組織票」を持っている党が当選し続けることになります。

だって今の選挙の仕組みは、
「有権者の中で最も支持される党」ではなく
「有効投票数の中で1番多く得票した党」が政権を握ることになるから。

現在の日本で大企業の組織票を握っているのは「与党」自民党です。
現状が不満なら、ちゃんと有効票を投票しに行きましょう。

選挙に行けない?解決策はある!でも「ひきこもり」は…

選挙は、住民票がある場所の投票所で行うのが一般的です。

では、期日前投票の期間も出張が入っていたら?
留学で海外に住んでいたら?
病院に入院していたら?
介助が必要な人は?
重い身体障害で家から出られなかったら?

実はそれぞれ、
「不在者投票」
「在外選挙」
「郵便/代理投票」
という制度があり、
事前に申し出ることで投票が可能になります。

(事前にやりとりをしなきゃいけない、というのも、ハードルの一つにはなり得ます。面倒になったり、期日に間に合わなかったり…)

介助人が同行しての投票も可能です。

ただ、最後の例。
重い「身体障害」の人は、と書きました。

実は、現在、精神障害の人は、
郵便投票や代理投票の対象になっていません。

身体に障害はないけれど、
何らかの事情で家にひきこもるしかできない状態にある人、
家から出れても慣れない投票所に入れない人は、
投票できないのです。

現在議論されているインターネット投票が可能になれば、
状況が変わるかもしれません。

わたしは、本当はこのような方々にこそ、心からの1票を入れて欲しいと思うのですが。

あなたは、これを「仕方がない」と思いますか?

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