色鉛筆勝手に使い勝手検証!!第3回
MITSUBISHI UNI/三菱鉛筆 (日本)ユニカラー
HOLBEIN(日本)アーチスト色鉛筆
*MITSUBISHI UNI ユニカラー
昔の色鉛筆の感じです。芯は固め、太い。折れにくい。
水に溶けず重ね描きはできないけど安定した品質です。
ただ色設計が個性的でないので、ちょっと変わった色が欲しいひとは別会社の物も併用するといいとおもいます。
全体の色味がやや暗い方向に傾いています。
ということはグラデーションも暗いところから始められるので幅がでます。そのかわり明るい方向のところで色味が消えてく
やや黒ずんで行く感じがする、ふわっとしたあわい色鉛筆画的な表現より
パステルなどとも併用してしっかり描く方に向いていると思います。
僕はユニの黒をよく使っていました。
*HOLBEIN(日本)アーチスト色鉛筆
ホルベインの昔からある色鉛筆です。
しかし最近品質ががらりと変わったようです。
スムースさは群を抜いて素晴らしい。芯も丈夫です。重ね描きも可能です。紙面へののりぐあいも素晴らしい。描きやすい。
ただ色味は前とほとんどおなじです。色設計に個性的な感じがしない。
三菱のユニと同じように色味が暗い方向に傾いていますから淡淡とふわーとした表現よりも描き込む方向に向いています。
あまり他ではない油性!なので水には溶けない。
そして油性の性質上その上に別の色鉛筆では描きにくい。逆は大丈夫。
最後の締めみたいな感じで、ぐんぐん塗り込むときに向いてます。
いつも思うのですが日本の画材製品の色設計はやはり日本人の感性に合わせているのだろうかと思います。
なんというかどことなく湿気があるような色味です。
ただ色味にはいいとかわるいとかの価値判断はありません。
どの色にも意味がある。
隣に来る色との相性や全体の色味の調和とかが無限の可能性で展開されるだけです。
そういえば今売っているかどうか知りませんが 和の色、日本の古い名前の色をセットにした色鉛筆製品がありました。
なんかよさそうだったので買ってみましたが肝心の芯が固いばかりで顔料が少なくて色にならない、絵には使えませんでした。
軸のデザインとかは良かったんだけど。
日本のメーカーさん!再度いいものを発売して下さい!
高橋常政