2024年度の買ってよかったもの
今年の総括の1つとして、買って良かったもの、買い続けているものを共有します。奥に行くほど人を選びます。
たべもの
パスタキューブ うま辛ペペロンチーノ
パスタ用のコンソメキューブみたいなもので、てきとうな具材を焼いてそのまま水足してパスタ入れて水を飛ばせば出来上がります。
野菜を食べないといけない気持ちと自炊をしなきゃという気持ちと面倒くさい気持ちを同時に満たせて便利です。昔からワンパンレシピとかワンポット合成のような、洗い物が少ない調合行為が好きでした。
私のレシピは大体、①冷凍野菜で玉ねぎ・椎茸・ブロッコリーなどあり合わせの野菜を入れ、②もし手元に肉があればコンミートやひき肉・ベーコンなどから選んで入れて炒め、③パスタと茹でつつ若干の唐辛子と出汁用の削り節を突っ込んで完成させます(出汁殻もそのまま食べます)。
削り節をタンパク源だと思っているので、肉が無かったら削り節を多めに入れます。家から一切出たくない時でも作れますが、こう見ると結構手間かかってるのか……?
元のレシピイメージは、すぱじろうの8月限定メニューだった『ゴーヤとベーコンと玉子のペペロンチーノ』だったんですが、保存の利く食品で全てを代替していった結果ペペロンチーノしか要素が残らなくなりました。
勿論ゴーヤを入れて作っても美味しいです。卵はカルボナーラソース化出来れば美味しいですけど、失敗した時にパスタの卵とじが出来上がるリスクを負うので、苦手です。
HARIO スイッチドリッパー
コーヒーを挽いて飲むようになってから、抽出道具はこれで落ち着きました。抽出テクニックとかあまり考えずに済み、味が安定しつつ、なんとなく丁寧な感じはあってテンションが上がるもの。当初はエアロプレスGOを常用していました。今のエアロプレス高すぎる。円安か?
エアロプレスもコーヒー滓を捨てやすく、考えることも少なく抽出できますが、結局ドリッパー型の方がフィルターを摘まんで捨てるだけなので楽でした。蒸らしだけしてから一投してます。
生活用品
アイリスオーヤマ パネルヒーター
家に置ける暖房が石油ストーブしか無く、冬は常に二酸化炭素濃度が高くて眠い部屋で過ごしていました。ただ、どうせPCデスクの前から動かないので凍えない程度の時はパネルヒーターに変えてみました。
単体だと大して変わらず寒いんですが、ひざ掛けを合わせて使うとほぼ炬燵になります。メーカーは絶対に推奨しない使い方のため、長時間使用で勝手にスイッチが切れるのがありがたいです。
ワッフル織りのバスタオル
マイクロファイバーでふわふわ系のバスタオルを使っていたんですが、ごわごわ系質感の方が好きなことに気付いてバスタオルを増やしました。
デカいキッチンタオルとしか言いようが無く、柔らかいけどごわごわです。嬉しいね。
これはもう感覚の問題なので、使い古したタオルの方が心地良いな……と思うような人ならおススメ。
ちっちゃくて丸いシェーバー
ブラウンの真っ当なシェーバーが壊れたのを機に、推しが推していたものを買ってみました。稼働する面積も狭いし仕上がりが良いとも思えないんですが、やたらと手触りが良く綺麗に手に収まり、駆動音が小さいので剃る行為が気持ち良いです。効率より質感。
デバイス
Anker Soundcore Space Q45
セールで安いときに買いました。ヘッドフォンもノイキャンも初めてだったのですが、家で使う分には良いですね、これ。
ノイキャン効果か、集中できているときに集中力を維持しやすい気がしています。在宅勤務の期間が長く寝ホンをすることすらあったため、イヤホンの付けすぎで耳内を悪くしそうな雰囲気があり、耳の負担を減らす意味もありました。
もっぱら外ではGoogle Pixel Buds A-Series、家の中ではこのヘッドフォンを使っています。椅子のヘッドレストと干渉するのだけは困っています。椅子の方を変えるべきか。
エレコム 人差し指トラックボールマウス
人差し指トラックボールマウスがかなり肌に合ったので、去年から私用と仕事用の全てのPCで使うために幾つか買いました。今年買ったのはこれで3台目。人差し指タイプで多分最安のデバイスです。
親指で動かすトラックボールは意味分からなかった一方、人差し指タイプはタッチパッドを使う感覚で操作できたため、使い始めたときも左クリックボタンの位置だけ慣れればマウスポインタの操作に戸惑うことは一切無かったです。
細かい操作の操作感はおそらく慣れれば変わらないと思うのですけど、マルチモニターでマウスを大きく動かす機会が多いなら人差し指タイプの方が動かしやすいのではなかろうかと思います。
QOLを上げるもの
プラチナ万年筆 プレジール
フォロワーが万年筆の書き味を絶賛していたので、試しに安めのものの中で見た目でテンションが上がるやつを買いました。
確かに筆記感が嬉しい。試してみてアウトプット行動にバフがかかるようならもうちょいデザイン選ぼうかなと思っていたんですけど、これで十分満足かも。今年の半分は虚無の引きこもりになっていたので、1000円で思考が前向きになるなら激安ですね。
まだ使い始めてすぐのため、慣れたら私のテンションのバフは掛からなくなる気もします。プラチナの万年筆は気密を重視していて、放置しておいてもインクが固まってしまうことが少ないらしいので、あまり自分に期待しすぎない意味でもこれを選んでます。
クロナガアリのコロニー
ペットなので良かったモノ扱いするのは、ちょっとどうかと思いますけど……
アリが好きなのに女王から立ち上げたコロニーの飼育をしたことがなかったので、最も飼育ハードルの低いだろうクロナガアリをお迎えしました。クロナガアリはアリの中で珍しく草食寄りで、種を食べて育ちます。一応去年から結婚飛行の時期にはずっと気候を気にして足元を探しながら歩いていたのですが、見つけられずに諦めてAntroomから購入しました。
群れを作る生き物は眺めていて一切飽きませんね。特にクロナガアリは与えた種を脱穀するために巣内で頑張る姿が見えるので、愛らしいです。もっと早くお迎えすればよかった……。
積極的な狩りはしないものの肉餌も食べるので、乾燥赤虫と、たまに家の中に虫が侵入したり涌いたりしたときは捕獲して与えています。家に虫が出て嫌だなという気持ちが生き餌捕獲ボーナスゲームタイムに変わるので、精神的にも助かります。侵入者をペットの餌にするのはやっていることがほぼオバロと同じだと言われたことがあります。そうかな。そうかも。
生き餌が必須でないのがポイントで、あげてもあげなくても問題ないからこそボーナスゲームタイムにポジティブに向き合えます。殺虫剤撒いたりは一切できなくなりますが、昆虫を飼育している時点でどのみち撒けないので変わりませんね。
クロナガアリは完全に種だけで飼育している方もいるようなのですが、飼育下で与えたときに種より優先して食べてくれるため、タンパク源として肉食もしっかり行う、かなり雑食寄りの穀物食なのだろうと思っています。
とはいえ秋の収穫期以外は巣外で活動せず貯め込んだ種で食っていくアリということなので、自然状態で巣内に侵入する虫がいなかったらタンパク源が足らないのでは……?
考えてみれば、草食動物はその栄養源を補うために共生微生物を保有することが多く、草食性のアリには窒素固定能のある腸内細菌がいることもあるだろうと思い簡単に調べてみると、蜜食に特化したアリでは窒素固定能も示唆されているようです。
https://www.pnas.org/doi/full/10.1073/pnas.0907926106
蜜はほぼ糖質で出来ていて窒素源に乏しいため、アブラムシの甘露や蜜だけ食べるアリは、そのように補うようになっているのでしょうね。
ちなみに同じような食事だろうアリと近しいミツバチは花粉食をすることで窒素を補給できているようです。花粉なんて遺伝物質の塊でしょうし、白子みたいなものなんでしょう、たぶん。
穀物食は蜜や甘露よりタンパク質に富んでいますが、そもそも収穫アリはイメージよりも雑食しているというお話のようで、やはり本人が食べるからには多少の肉餌は与えた方がいいのかなと私は結論付けています。要らないなら食わんやろ。
なお、クロナガアリは穀物≒デンプン質を食べて糖に分解して生きている一方で、私の見ている限りは直接糖蜜を食べることはほぼ無さそうでした。濃い糖液に耐えるような身体のつくりをしていない、のかな……?
すごく脱線しましたが、とにかく手間のかからなくて眺めていて飽きないアリなので、アリ飼育に興味のある方は是非クロナガアリから始めてみてください。