リモート演劇をやってみた感想と、くものしたがこの先やっていきたい事
まず、大前提に、劇場が開かれ、美術、照明、音響(人間の息遣いとか、意図せず飛び込んできちゃった音も含めて)、役者、制作、フライヤー。そして目の前にお客様。
舞台上に帰る。これが、最終的なゴールです。
もしかしたら、10年後また同じことを言っているかもしれませんが笑
この最終的なゴールは、なるせなるきよというちっぽけな人間ひとりでは到底達成することができません。
4月公演の延期、延期後の日程、10月公演も今の感じだと、もしかしたら...
不安な気持ちは正直あります。
いやいや、でもでも。
できることが、見つかったじゃないですか。
リモート演劇です。
一度試してみて、実感できたこと。
これからそれを使って「表現活動」をどうしていくか。
まず、実感できたこと。
楽しい
これです。楽しい。し、出演くださった方も画面越しの相手の声、表情を受け取り、自分もまた画面の向こうへ情報を届ける。
劇場や、稽古場など、広場で集まって演劇できなかった俳優や演出家にとって、こんなに幸せなことはありません。
稽古も概ね、滞りなく行えました。
自分の顔を見ながら芝居をする
ビデオ通話機能は、相手の顔と一緒に自分の顔も見られるのですが、相手に自分がどう見えているのかが芝居をしながら確認できます。自分の顔ばっかり見てちゃいけないと思いますが、今までのどのジャンルの演劇でもできなかった事なのではないかと思います。
経験してくれた俳優達は新鮮だったと感想をくれましたが、こんな一面もあったからだと思います。
掛け合いの意識が高まる
画面とスピーカーが人と人の間にありますし、ラグもあったり、同じ空間にいないことは、自分の情報がちゃんと届いているか稽古場や劇場よりも不安を感じました。
だからこそ、相手が笑っている時に喋るなら、しっかり遮って注目してもらってからにしよ。とか、そういう伝える意識が高まる実感がありました。
稽古場や劇場では、聞く、見るができる役者が重宝されていますが、自分が喋れるタイミングをしっかり見る、聞く、という力が働いたのかもしれません。
再生数
ちゃんと観られているということを、公開してやっと実感しました。そのとたん、「なんだか、自分はもっとできたんじゃないかなぁ」という気分にさせてくれます。
いや、これって大切で、批判性というか、客観性というか、そういう目を自分で持つのって大切なんですけど、
僕がその批判性を感じられるのって、例えば文章だとSNSに公開したり、第一稿を関係者に見てもらったりしたあと、「あ、誤字じゃん。三回もチェックしたのに...」ということがよくあるんです!他人が観ていないと自分もその視点で観る事って難しいなって思います。
はじめましてとまた会いましょうがしやすい
演劇の顔合わせ。何十人が同じ空間に。はじめましての自己紹介なに喋ろうか。あわわわ...。ってなるの僕だけですか!?顔合わせ会場に向かう電車って体がめっちゃ重たいんですよ。「よしっ、やってやるぞ。舐められてたまるもんですか」とか、「他の役者さんたちと楽しく演劇できるだろうか」とか、そういう思考で正露丸必須です。嘘です。
まあ、人数にもよるかもしれませんし、もしかしたらその緊張と腹痛が出会うということであり、人間と人間のコミュニケーションを軸とした演劇なのかもしれませんが、スマホからLINEをひらいてURLをタップ、zoomのミーティングに参加しますか?という表記に「はい」をタップ。「あ、聞こえますかー?」
「はい、大丈夫でーす」
「よかった。よろしくおねがいしまーす」
「よろしくお願いします。」
「では揃ったので自己紹介してはじめましょうか...」
というとてもスムーズでストレスフリーにはじまっていきます。そうです!どこの席に座るのが正解か考えなくてもいいし、席順が決まっていても「え、自分どこ...あ、隣の人稽古で欠席かぁ。」ってならないんです!!
そして、本番終わり、役者のみなさんに
「稽古場や劇場でまた会いましょうね」とお声かけをさせて頂くのですが、再会の口実(もしくは本当のはじめまして)のハードルがとても低く設定できるのです。
またリモート演劇にもお声かけしたいですし、劇場で行う公演にもこの役者さんに出演お願いしたいなぁ。と考えることもできます。
短編向きかも
あんまり長いと動画の送受信が大変です。
くものしたは過去公演をYouTubeで配信したりしていますが、2日くらいアップロードが終わらなかったりします。
まあ、家のインターネット環境にもよるのかもしれません。
また思いついたら追記していきますね!!
さて、ここから
くものしたがこれからやりたいこと
最初がこれでいいのか。記事として。このままブラウザバックされてしまうのでは無いか。という不安もありますが。くものしたがこれまで公演をできていたのは、公演を行うためのお金を準備することができていたからです。
クラウドファンディングなどでご支援を頂き、借金をしないで公演をできる状況に3回の公演を重ねてやっとたどり着きました。
しかし、ここに来てコロナショック...
収入見込みが無くなり、今までの積み重ねは、金銭的には無くなってしまいました。
まずは、これを立て直します。
なるせがバイトして、生活費を工面してチマチマ立て直していく。どうぶつの森みたいにうまくいけばいいですが、それも中々難しいです。
給付金等も調べ中ですが、現状は無利子の借金がいいところで、これでは根本的な解決ではないなぁ。と。
そこで、思い立ったのが、
リモート演劇・通話劇を沢山発表して、カンパ・投げ銭を呼び掛けること!!はい太文字で!!
リモート演劇・通話劇を沢山発表する!!
短編で、なるべくコンスタントに!気軽に!!
数が増えれば、それだけ、出会える役者さんも増えるのでは無いかと、期待しています。はい、ふたつめ!!
色んな役者さんと「はじめまして」「また会いましょうね」をする!!
短編を書き下ろしたり、企画がまとまる度に出演者募集をsnsで発信!!色んな方に拡散のご協力をいただきながら、表現の場を探している役者さんの目にとまるような企画をたてていく!!!参加してくださった役者さんには、是非劇場でやる公演にも出ていただけるような面白い作品を提案する!!!スキルアップに燃えるなるせです。いや、しかし、もう一段階段をのぼり、
出演してくれた方にバックを支払う
まで行きたいのが本音です。現状は事態が落ち着いた時になるせが飯を奢る。です。
ハンバーグ会と、パスタ食べながら酒を飲む会を控えています。ウヒヒ。楽しみじゃん。
しかし!役者の方にも生活があります!!
なんとかもう少し割りのよい仕事として成立させたい気持ちはとってもあります。
しかし、カンパ・投げ銭を山分けするにも、動画を観てくださったお客様次第。
まずは、楽しんで貰えるものを...ですね。
YouTubeの収益化を本気で目指してみる。
お金を受け取るために!そして、お支払するために!!
登録者1000人、再生時間年間4000時間?でしたっけ?
今後、こういった劇場がつかえない時も、表現の広場をインターネットの中にでもひらいておきたいです。
批判もあるかもしれませんが、食えないことにははじまりませんから。
そして、もうひとつ、
グッズの在庫をオンラインで販売する
いや、しかし、配送も中々切羽詰まって大変そうだし、
感染経路が、人⇒物⇒人、という可能性があるそうだし、うーん...
現状はnoteで過去台本販売のみです。
よかったら、ご支援頂けますと幸いです。
こういったご縁を利用して、ユニットメンバーを募集したいなぁ、なんて。
この記事を見つけたフリーの俳優さん。通話劇にこそっと参加して、くものしたの雰囲気見て、ま、いいんじゃない?と思ったら是非なるせに持ちかけてください。
ちなみになるせは、リモートだとあまり演出として口出ししないのに、舞台の稽古はバカみたいに細かい。
人が成長するのがわかる稽古場だそうです。
信頼している役者がそう言ってくれました。
ここまでありがとうございます!!
最後に、応援のコメントや、ご支援お待ちしております!!
どうぞこれからのくものしたをよろしくお願いします!!!
記事はここまで!
なるせ
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