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【山梨旅行①】1日目 羅漢寺山(弥三郎岳)



【4:40】出発▶▶▶【8:40】昇仙峡天神森 市営無料駐車場

 午前4時起床。
 あまりの寒さに早くも家にこもりたい気持ち。
 気温を確認すると、-2℃。そりゃあ寒い……地面が凍結していないかがとても心配です。
 準備を再確認し、リアボックスも外れることがないか確認します。
 そうして、4時40分。ようよう出発することとなりました。
 空はまだまだ暗く、だというのに道にはまばらに人が歩いているのだから、不思議な感覚になります。みなさん一体いつ眠っておられるので……?
 やはり朝早いため、車の数は少なく、そこまでストレスなく進むことができます。しかし、山道になってから話が別でした。
 トテモクライ! コワイ!
 道はいくつも曲がりくねっているし、寒さで体は震えるし、長時間の運転だし、何より道が暗くてどれが凍結地面なのかがわからないというのが本当に怖い……!
 なので、基本的に車体を傾けることはせず、速度もださないことを常に意識しつつ進んでいきます。
 いつもならすごいゆっくりに感じる大型トラックが孤独を癒してくれる存在に感じる……

 途中コンビニに寄って朝食を購入、プラスで寒さで手がかじかみそうだったのでコーンスープも購入。
 あ、あたたけぇ……

写真.コーンスープ。温かい……

 ここからあと2時間程度。空は明るくなり始めていました。

写真.明け始めた空

 グローブは電熱式にしていて、モバイルバッテリーで動くタイプなのですが、この時点で充電が切れたので交換し、出発。
 

 朝日が出始めてくるころには山梨県に到着しました。
 ただ、その、多分朝からだったと思うのですが、ほかの人の車の運転が結構荒いというか、なんというか……
 国道で当たり前のように時速100kmだすような車もあり、それはそれで危機感ががが。
 それでも事故なく昇仙峡にいたる道路につくことができました。ですが、ここもなかなかに大変。というのも、カーブがすごいのです。安全に曲がろうとするならギア2くらいの速度じゃないと曲がれないくらい。
 そうして8時40分、どうにか昇仙峡天神森 市営無料駐車場に到着。

写真.昇仙峡天神森 市営無料駐車場

 やーっとついた……
 ひとまず近くにお手洗いがあったので、済ませて一息つきます。

写真.トイレ きれいです

【8:55】駐車場▶▶▶【9:05】登山口▶▶▶【10:20】太刀の抜き石

 朝食も食べ、準備を整え、よし、と。
 登山を始めることにしました。
 長瀞橋に行く途中、神社を発見しました。

写真.御岳天神社①
写真.御岳天神社②
写真.御岳天神社③

 菅原道真公を祀る神社のようですね。
 せっかくなので無事に登山ができるように祈願してから行くことにします。
 冬に山、となると雪が降ってなくても、低山であっても危険はありますからね。
 お参りを終えたら長瀞橋を渡ります。

写真.長瀞橋

 ここを渡ると、奥に建物があるのがわかると思いますが、その隣に入口があります。

写真.羅漢寺山入口①
写真.羅漢寺山入口②

 さてさてと。久々の登山なので、緊張があります。
 滑落しないように登っていくと……靴が、靴擦れがッ!
 今回登山用に靴を新調したのですが、履きならしをする時間がなく今回が本格運用だったのですよね。おかげ様でとても痛い! 歩きづらい!
 でも、石を踏んでも痛くないというのはとてもありがたいです。でこぼこした地面って思った以上に痛いですし。以前まではバイクシューズで登っていたんですけど、やっぱりそこまで厚底タイプじゃなかったので登山、特に降りが痛くて痛くて。それと比べると、かかとは靴擦れこそあるものの、足の裏の疲れは全然ありませんでした。

写真.登り始めて数分。早速斜面がッ!

 地面をみると結構白い岩が散見されるのですが、これってこの山の特徴なのでしょうか。
 少しの間、山を登ると、一度車道にでました。
 この山の特徴で、一度車道を通る必要があるのですよね。

写真.一旦車道にでる
写真.標識 ここから次の登山道まで500m

 道中はなだらかな道になっているので、そこまで負担はありません。

写真.道中

 途中、色とりどりの岩に囲まれるようにして小さな祠がありました。
 とはいえ、近づくことができないので、あれが何なのかはわからない……

写真.奥に小さな祠がみえる
写真.道祖神だったりするのでしょうか

 そのようにうろうろ歩いて、続きの登山道にたどり着きました。
 残り3.7km。と、遠い……

写真.標識

 それにしても、天神森というのがあるらしいのですが、どこにあるのかわからなかったのですよね。
 どこにあるんでしょう? 調べてみても森というか、バス停が出てくる感じで。天神社に書いてあるようにただの地名なのでしょうか。
 まぁ、みつけられないのは仕方なし。先に進むことにします。

写真.入り口

 ここから道もいよいよ本格的になってきます。靴擦れもひどくなってきた……
 時折、道がわかりづらいところもありましたが、ピンクのリボンを頼りに進んでいきます。

写真.道しるべのリボン

 途中リスが木を登っているのも見えましたが、遠くにいて写真をとれませんでした。
 それにしても、やはり冬というのもあって景色は閑散としていますね。
 緑が少ないのはちょっと寂しい。

写真.道中 冬の景色ですね

 そうして歩いてしばらく歩いていたら、なんというか犬っぽい切り株をみつけました。
 こう、ハイジのおじいさんが飼ってる犬みたいな……伝われ。

写真.犬に見える切り株 岩と思いきや木っぽいのですよね

 このあたりは倒木も当然とばかりにあります。

写真.倒木 とはいえ、かわいいものですが

 さらに歩いていくと分岐につきました。
 結構開けたところです。ここにテント貼りたい……だめ……?

写真.分岐点
写真.標識

 向かうはパノラマ台方面。そちらに歩いていきます。
 少し歩くと、見つけました観光スポットその1。といっても、ただの岩なのですが。何故かここには歌川広重も同じ景色を見たのだという案内があります。

写真.道中の岩

 見ての通り、QRコードもあるのですが、そもそもここってネットつながるんか? と、思ったのですが、案外つながるんですよね。というより、全体的にこの山ではネットがつながりやすいんですよね(楽天回線5G込みでの通信環境)。
 おかげさまであれ? と思った時にはすぐにネットで検索できるのは安心しました。

写真.いくつかこうしてしゃがむところもあります

 靴擦れで痛む足を引きずりつつも歩いてしばらく、虫食い岩なるところにつきました。これも歌川広重絡みのものであるのだとかなんとか。
 ぼこぼこと不自然に穴が開いたような見た目をしています。これが自然の中で自然と形成されるというのはなんだか不思議な感覚になりますね。

写真.虫食い岩

 そして振り返ると、虫食い岩の案内板をみつけました。そのついでなのか、謎の仏様の頭だけもありました。
 これは……なんぞ……?
 しかも、後ろの枝が微妙に角のようにみえるものですから、すごく何とも言えない気持ちでした。これは本当に何なんでしょうね……?

写真.虫食い岩の案内標識

 ま、まぁ、それはさておき!
 さらに斜面があがる道を進んでいきます。
 しばらくもしないうちに、また分岐点にさしかかりました。
 その片方は太刀の抜き石。これは事前に調べていた観光スポットのひとつで行ってみたいと思っていたところ。
 距離もさほどなので喜び勇んで寄り道していきます。

写真.標識

 えっちらおっちらと歩いて3分もしないうちに目的地にたどり着きました。
 目の前には、ネットで見た太刀の抜き石がありました。特徴的に突き出た見た目は確かに固有の名前をつけたくなるもの。奥までは行けそうではありましたが、戻るのが面倒そうというか、行きはよいよい帰りは怖いになりそうだったのでやめておきました。

写真.太刀の抜き石①
写真.太刀の抜き石②

 立ってる地点は木の密集からも離れ、少し開けたところになりました。やや丸みを帯びているので足を滑らせないようにあたりの景色を眺め。
 その光景は――いやはや、最高。

写真.太刀の抜き石からの景色①
写真.太刀の抜き石からの景色②
写真.太刀の抜き石からの景色③

 やはり天気は曇天という感じですっきりした感じではなかったものの、それでも十二分に美しい光景でした。むしろ、だからこそ今、この景色を独り占めできているというわけでもありますし。
 ひととおりあたりをくるくると周ったら、ここらで一度休憩をとることにしました。
 先ほどの通り、ここは開けているので荷物を置くのもそれほど不便ではありません。(人が沢山いる場合は難しいけども……。あとは夏は熱くなりそう)

写真.ゆっくりできそうなスペース

 すぐそばには松の小さな木が生えています。かわええ。

写真.松の木

 せっかくなので、この木のそばに座ります。
 人がこないことがわかっているので、すごく落ち着いて休むことができる……

写真. 休憩中 チルりたくて……

 それにしても、今回1000m前後の山に登るということで思い切ってベースレイヤーとミドルレイヤーも買ってみたのですが、なるほど、これは快適。何よりベースレイヤーの速乾性には脱帽です。普通に夏服に使ってもよいレベルでございますよ。
 低山であればミドルレイヤーまででも十二分に暖かさは維持できそうです。
 そんなありがたさを嚙み締めつつ休憩終了。


【10:30】太刀の抜き石▶▶▶【10:45】白山展望台

 痛む足に顔をしかめながらも来た道を戻って、正規ルートに向かいます。
 そこからはまたしばらく歩きであったのですが、ややもすると遠くに白い何かが見えてきました。
 もしやその姿は我が観光スポットの2、白山ではあるまいか?

写真.遠くからみ見える白い何か

 木々に隠れてみえないのですが、もう少し歩くと分岐点につきました。ついでに案内板も。

写真.分岐点

 案内板にはこの地質のことが説明されているようでした。
 どうやら今までみてきていた白い色合いは花崗岩のようで、白砂などはそれらが風化してできたもののようです。……という理解で合ってますかね?

写真.案内板

 さて、ここまできたらいかいでか。
 白山を見に登っていきます。
 そしてつきました、景色は。

写真.白山展望台①
写真.白山展望台②

 いやー……すごい。
 この開けた景色は本当に素晴らしい。あたりは自然一色、と思いきや転々と集落がみえるのだから人間の生命力って怖いと思わされます。
 当時の私はここが白砂山というところだと思っていたのですが、正確には白砂山はもうちょっと先にある山でここは白山展望台というところのようです。

写真.標識

 転倒防止の柵もなく、目の前にはただ白砂の斜面があるのみ。
 怖い気持ちがありながらも少し降りてみると、以前来た方々も同じ気持ちだったのか、ほんのりと足跡が点在していました。

写真.白砂の足跡
写真.少し下から撮った展望台

 というかですね、これ、登った瞬間に見える景色が何よりの感動なのですよ!
 動画を撮ってみたのですけど、どうですかね……?

 やっぱり自然を見に行きたい、となると山になっちゃいますよねぇ。
 これまで山というのはあくまで観光のひとつという感じではあったのですけど、こういうのをみると山を登るのを目的に動きたくなってしまいそうです。

$${\bold{\underline{白山展望台}}}$$
・標高900m
・砂は花崗岩の風化によって形成されている
・砂によって滑りやすいので注意


【10:55】白山展望台▶▶▶【11:25】白砂山山頂

 少し時間も経ってきたので、次の目的地へと。
 道中はそれほど変化はなく、道なりに進んでいきます。

写真.道中①
写真.道中②

 ただ、その途中で何か白い半透明なものが地面から露出していたので気になってしゃがんでみたのですが、なんと、それは氷でした。

写真.氷

 流石に雪は降らずとも氷くらいは生成され始めているのですね。特別滑るというわけではありませんが、一応注意は必要そうです。
 そこからどれくらいでしょうか。10分は経ってなかったとは思うのですが。次の分岐点に到着しました。

 ここで私は先ほどの白山展望台と白砂山が別物であることに気づきました。
 そうだよね! だってネットで調べたような道が展望台なかったし! どこか隠しルートでもあるのかと思った!
 そんなんでほえーっと標識を確認していたら遠くから話し声がふときこえてきました。さっと振り返るとどうやらパノラマ台方面からのお客さんのようです。カップルかご夫婦か、いずれにしても羨ましいこの上なし……
 と、思いっきりひとりでいた私にとっていきなりの人間はびっくりして、そそくさに白砂山を登り始めるのでした。多分向こうからすると変な人にみえたんじゃないかな……

写真.道中

 この白砂山。何ポイントかビューポイントのように景色を奇麗にみれる場所があり、そこからの景色を満喫させてもらいました。
 なにより特徴的なのが、この丸い岩肌と何か建物のようなものが見える山。
 調べてもでてこなかったんですけど、もしかしてあの謎の岩が鞍かけ岩だったりするのでしょうか?
 あとは、位置的にあの山が羅漢寺山山頂っぽいです。

写真.景色

 そのまま山頂目指して進んでいきます。
 やはり白砂山というだけあって、全体的に白いですね。

写真.道中①
写真.道中②
写真.道中③

 白砂山方面に登り始めて15分ほど。
 それほど時間をかけずに登頂しました。

写真.標識

 ここからも街並みが一望できました。やっぱり若干霧がかってみえちゃうのが残念……

写真.景色

 このあたりで飲み物が切れたので新しいものに切り替え、ついでにチョコもぱくりと口にします。
 後ろからはほかの方も登ってきているのはわかるのですが、道もせまいし来たら戻るかと思っていたのですが、なかなかこず。と思いきや、「やっほー!」と中々定番なことをしているようでした。
 ……うむ、多分これは向こうも私と鉢合わせるのは恥ずかしくなるな?
 そう思って別の道から戻ろうとしたのですが、結局道がなく同じ道から戻ることに。そして同タイミングでお二人とすれ違い、避けるように向こうに行かれました。悲しみ……いや、まぁ、そりゃあそうですね、私だってそーする。

$${\bold{\underline{白砂山}}}$$
・標高986m
・地表は岩がむき出しであることが多く、滑りにくいが転倒時の怪我には注意


【11:35】白砂山山頂▶▶▶【12:00】パノラマ台

 そのまま道を戻っていざあとはゴールまで。
 ここからは大体1kmくらいとのこと。うーん、長いようなそうでもないような……

写真.標識

 途中、ヨクワカラナイ岩があったり、このあたりは羅漢寺山の萬霊塔があったのではないかなど、歴史がありそうなエリアでした。

写真.ヨクワカラナイ岩
写真.萬霊塔の標識

 そこを過ぎるとラストスパートとばかりに道が続きます。
 いや、斜面……ッ! 斜面がきついんだって!

写真.斜面

 そうやって5分ほどひいこら歩いて、ようやくたどり着きました、人工物のある場所へ!
 なんか途中から謎のCMが聞こえてきたりと自然観は粉々ではありましたが、ひとまずパノラマ台に到着です。
 まず見えてきたのは富士山遥拝所。そうはいっても本日は曇りなものですから、みたいものもみえませんでしたが……でも記念にぱしゃり。

写真。富士山遥拝所

 あたりを見渡すと、うぐいす谷だったり、約束の丘だったり合格岩だったりと突然案内が沢山あるのにきづきます。
 まずは約束の丘へ。
 その近くには先に龍の松というものがありました。

写真.龍の松

 なんでも龍の腹めがけてコインをなげると幸運が舞い降りるとか。
 その、幸運から外れた方々の残骸が……
 こほん、それはさておき、私もなげようかと思ったのですが、小銭がそれほどないためやむなく断念。
 続いて福を呼ぶ鐘をみます。
 なぜか案内板だけ写真を撮っていますが、よく要所要所にあるあの鐘ですね。せっかくなので鳴らして幸せを祈ります。いや、ほんとに幸せにしておくれ……

写真.案内板

 すぐそばにはベンチもあり、カップルが座るには良さそうな場所です。

写真.ベンチ

 このあたりには願掛け鈴というのが特徴なのか、いろんなところにこういったものがありました。集金したい気持ちをありありと感じる……

写真.願掛け鈴結び所

 続いて合格岩へ。
 おそらく落ちそうで落ちなさそうな岩ということから試験に落ちないという願掛けがあるのでしょうね。

写真.合格岩
写真.案内板

 続きますはうぐいす谷。
 とはいえ、ここはここまで山登りをしていると、うむ、というくらいに感じてしまいますが、十分奇麗な景色です。

写真.うぐいす谷からの景色

 ひととおり回ることができたので続いてチラチラと見えていた神社に向かいます。なんか神社あったっけ、と思ったのですが、どうやらここには八雲神社があるようですね。御祭神は素盞嗚尊(須佐之男)と櫛稲田姫命の夫婦神。

写真.裏門
写真.鳥居
写真.案内板
写真.恐らく御神体の石棒があるのでしょうか?

 折角なのでお参りもさせてもらったのですが、すぐ傍のパノラマ台駅からひたすらに育毛剤のCMが流れてきていて、神秘も何もあったもんじゃねぇ……となりました。神様、育毛剤、いります……?


 お参りが済んだら近くに別の富士山遥拝所がありました。とーぜん、富士山は見えませんでした……

写真.富士山遥拝所

 羅漢寺山山頂に向かう傍ら、この山の伝説を見つけました。
 要約するとこんな感じ。

$${\bold{\underline{福仙人のお話}}}$$
・昔、パノラマ台には沢山の梟が住んでおり、その中で長老は村人の守り神であった。
・ある日、仙人になり恩に報いたいと男の村人が2人の子供を連れてやってきた。
・ある日村に疫病が流行った。
・長老曰く、山のどこかにある黄金のぶどうがあれば人々を救えるとのこと。
・男がぶどうを見つけ、食べさせるとたちまち病気は治った。
・ある日、男は仙人として認められ長老の後継として梟となった。男は自らを福仙人と名乗った。
・仲間の梟は男の子供を可愛がり、男の子を「ふく」、女の子を「ゆめ」と名付けた。

パノラマ台と福仙人より要約
写真.パノラマ台と福仙人

 だからこの駅にはあちこち梟の姿がありました。でも、逆に言うと、ここ以外では梟の姿、全然見当たらなかったのですよね……
 折角なので神社に詣でておいていざ山頂へ。

写真.福仙人神社

 展望台までは5分ほど、山頂までは20分程とのこと。

写真.案内板

【12:25】パノラマ台▶▶▶【12:40】羅漢寺山(弥三郎岳)山頂

 道中はそれなりに整備が届いており歩きにくいということはありませんでした。ただ、展望台に行くための斜面がちょっと滑りやすいので、そこだけ注意が必要そうです。
 っと、展望台に到着しました。

写真.展望台①
写真.展望台②

 うーむ、うむ。あいも変わらず美しい光景じゃこと。このあたりはベンチもあるので、一休みにはもってこいという感じですね。

写真.ベンチ

 時間も差し迫っているので山頂へ。登山口から一本道を登っていきますが、やはり整備は良くされており、階段もあります。が、結構勾配が大きいのと、ふと体を傾けたらそのまま転がり落ちる怖さがあります。

写真.登山口
写真.道中
写真.怖い階段

 せっまい階段を登ると、丸い岩の上に着きました。そこからは景色を完全に一望できます。

写真.木がある為にものすごく狭くなってる階段
写真.山頂間近からみる景色

 ただ、怖い! めっちゃ怖い! 岩が丸いから何かの拍子に転がったら本当に死ぬかもしれないと、足が堪らず竦みます。私、実の所高所はそれほど得意じゃないんですよ……でも登っちゃう。
 ここがゴールかと思ったのですが、さらにもうちょっとあるようです。
 その僅かな道は私のリュックでぎりぎり通れるという感じ。ガチザックできていたら、多分通行は無理そうです。

写真.狭すぎる道

 そのまま逆時計回りで登って、ようやく山頂に着きました。

写真.山頂

 なんかお金が置いてあるんですけど、なんなんですかね、これ。いや、たぶんある種ここに神聖さを見出してお供えしたんだろうなと思いますが、このあたりに人間の本能というのを感じますね。こういったところに神を見出し、お供えをするという一連のサイクルは面白くも感じます。でも、これ、ええんじゃろか。
 多分結んじゃダメな気もするけど願掛け鈴も結んでありますし。

写真.一円玉の群れ
写真.山頂に結ばれた願掛け鈴

 ここもなかなか狭いところで、落ちやしないかという心配があります。景色はこんな感じ。

写真.山頂からの景色

 少し眺めたあとはそろそろ恐怖に耐えられなくなりそうだったので降りることにしました。
 降りも、降りも怖い……!
 それでもどうにか無事故でパノラマ台駅に到着することが出来ました。ちょうどロープウェイが出発してしまったので切符だけ買って待つことにします。ちなみに運転間隔は20分おきでした。値段は片道なら800円。

写真.切符

 そんなこんなでくるりと辺りを見渡したら、あるものを見つけました。
 富士山の陽の気を浴びた御神木なのだとか。

写真.和合権現
写真.御神木

 触れてその力にあやかることが出来るようで。その後は富士山を拝むのが通例のようです。にしても何だか特徴的な木ですよね。

写真.案内板

 そう思っていたら、外にこの木のことが記載されているのをみつけました。

写真.案内板

 ……うん? 男女の象徴?
 もう一度木を見る。

写真.別の角度の御神木

 ……あー、はい。納得。いや、言われるまで気付かなかったですが、確かに男女の象徴ありますね。具体的には上のでっぱっている所が男根、で下の丸いところが膣といったところでしょうか。つまるところ、両性具類的な性質を持っているということで、お国によってはこの木を天使の象徴として捉える方もでてきそうですね。

 っと、時間が経ったおかげでしょうか。遠くにほんのりと富士山が見えました! もちろん冠は被っちゃっていますが、それでも見ないことには山梨に来たって感じもありませんでしたから、良かった……

写真.ほんのりと見える富士山

 残りの時間は近くのテーブルに腰掛けて、時間を待つことにします。お腹も空いたのでおにぎりと、あとグミもパクリ。
 本当はここに食堂があったので、そこで食べようかな、と思っていたのですが、冬は休業中だったのですよね。おのれオフシーズン……

 ところで、足元みると綺麗にガラス的なものが散りばめられていたのですが、これってなんなのでしょう?

写真.足元の色とりどりなガラス片 石英とかだったりするのでしょうか

 時間になったのでロープウェイへ。車両はこんな感じの小さな感じです。

写真.ロープウェイ

 乗車中は昇仙峡を開いたの話と、梟伝説についての説明がありました。
 さほどの時間もかけず下界に到着。
 下はお土産さんになっていました。信玄餅を買うことも考えたのですが、こんなに量は要らないなと思い買わず。代わりにミニきゅうりの浅漬けを買いました。
 ずっと前からこういうところに売ってる漬物が気になっていたのですよね。はたしてどんな味がするのか……

$${\bold{\underline{パノラマ台}}}$$
・運転間隔は20分おき
・冬期は食堂は休業中
・展望台までは徒歩5分、山頂までは徒歩20分

写真.仙娥滝駅駐車場

 さて、これにて羅漢寺山はコンプリートといって差し支えないでしょう!
 いや、疲れた……というか、これから昇仙峡を歩いて1時間半先の駐車場に戻るの、控えめに言って馬鹿ですよ……それを考えた馬鹿は私なんですけどね、はっはー。
 なお、どこかお昼でもと考えていたのですが、どこもほうとうを推してるし、時間もないしで泣く泣く諦めました。ほうとうは明日の研修で食べることが決まってるので、食べられない……!

 と、いうことでございまして。
 これにて羅漢寺山編はこれにて終了、次は昇仙峡編と相成ります。

$${\bold{\underline{振り返り}}}$$
・羅漢寺山から色々観光スポットを回って下山するには凡そ 時間がかかる
・観光スポットは太刀の抜き石、白山展望台、白砂山、八雲神社、約束の丘など
・山は全体的にネットが繋がりやすい(筆者の場合楽天回線にて確認)
・砂が多いので滑落に注意
・願掛けとお参りを全力でしたい場合は小銭の準備を忘れず(いや、まぁ、紙幣でも良いけど……)
・山は時折勾配が見られる以外は難しくない。迷いそうになったらピンクのリボンを目印にすること

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