改めましての自己紹介~滋野~

「雲に名前」というユニットは、私―滋野有紀子と、金子TKOによるツインボーカルユニットです。

同じ形態のユニットは少ないような気がするので、こういう形態をズバリなんというかいまだに分からないのですが、曲によってどちらかがメインボーカルを、どちらかがコーラス(ハモり)を、曲によってギターを交換しながらどちらかがアコースティックギター(バッキング※)を、どちらかがエレキギター(リードギター※)を弾くというユニットです。

※バッキング・・・主にリズムに沿ってコード進行を弾く担当

※リードギター・・・主にメロディのあるフレーズや、ギターソロを弾く担当(…だと思います。私の解釈)

つまり

【滋野】ボーカル、コーラス、アコギ、エレキ

【金子】ボーカル、コーラス、アコギ、エレキ

という訳です。

このような形態になった経緯は簡単で、もともとは「ノニウス」というバンドで私はボーカル&バッキングを、金子はボーカル&リードギターを担当していたのですが、色々あってバンドが分裂することになり、私と金子はツインボーカル&ギターユニットとして活動することになりました。ユニットで演奏していくにあたり私がリードギターを弾いてみたくなったので、今のようなギターを曲によってチェンジする形態となりました。(アコギはリードギターを弾くのにあまり適していない)

金子のリードギターはピカイチで、なぜわざわざ(リードギター初心者の)私がリードギターを弾くのか?と疑問を呈されることもなくはないですが、単純に私が弾けるようになりたかったのと、同じ楽器を別の人が弾くと別物のような音が出るので(もちろんアコギも)、ギターを交換して弾くということは2人組だけど2人以上の演奏の幅と可能性があるように思うのです。

現在の「雲に名前」はそういう経緯や理由で誕生しました。この形態での活動はまだ9ヶ月ほどですが、どんどんしっくり、ますます面白くなっていって私はとても今の活動や演奏を気に入っています。

せっかく「自己紹介」ですが自分の身の上話をはじめると本一冊くらい書けそうなので、これまでのことについてはホームページの自己紹介を見ていただければ簡潔にまとまっていてよいと思います。

バンドの時からそうですが、雲に名前でも事務的な作業を主に担当しています。このnoteの管理や、新しく作ったホームページ、イベントのフライヤー(チラシ)を作ったりしているのは私です。子どもの時からこういうパソコン作業が好きだったので、それをまさか音楽活動に活かすことになるとは夢にも思っていませんでしたが、趣味を活かせるのは楽しいです。

いわゆるポップス音楽に深く興味を持ったのは高校生の時で、アコースティックギターを始めたのは19歳の頃です。それから今まで約7年経ちましたが、音楽と自分の関わり方はどんどん変化していきました。特に大きな変化だったのは、バンド「ノニウス」での活動~雲に名前を再始動させたここ2~3年で、歌を歌うこと、演奏をするということが自分の衝動や欲望ではなく、自分の終着点、生きている日々の「結果」のようなものに変わっていったことだと思います。

負の感情、抱えきれない感情を押し出すように演奏していた弾き語り時代(2015年ごろまで)は、今よりもたくさんの曲を書いたし、燃えるような情熱でゴリゴリバリバリと道を切り開いて活動していたように思います。若い衝動が消え失せたのかはわかりませんが、ちゃんと現実的に生きていくことと向き合えるようになった今は、演奏することは自分が生きて感じていること、勉強していること、吸収している情報や手ざわりのすべてを唯一のアウトプットとして還元するものだと思っています。またの機会に書かせてもらうかもしれませんが、私は大学に通って歴史を勉強していたり、漫画を読むのも好きだし、ポケモンも好きで1日4時間くらいゲームをやっていることもあるし、アルバイトもエンジョイしながらやったりしてはいますが、今のところは演奏以外に全精神をかけて集中できるようなものはありません。なので、自分のことは学校や仕事との”掛け持ち”ミュージシャンだと思っていなくて、純粋にミュージシャンなんだと思うようにしています。3~4年前までは他のことをやったら音楽への情熱が減ってしまうのではと勘違いして、本にも漫画にもゲームにも全く手を出さなかったのですが(アルバイトも心の底から嫌々やっていた)、今はいろいろ喜んでやっていて、それは自分のアウトプットを「演奏」だと決めればいいんだと思うようになったからです。演奏以外は全部インプット。私は何か別の仕事で出世したり、歴史の勉強で何らかの大きな成果をあげることはたぶんないと思うのですが、自分の生きた「結果」は常に演奏で出したいと思っているのでそれでいいのだと思います。

そういうふうに思えるようになったのは、やはり金子TKOに音楽や演奏について色々教わってきたからだと思います。金子は自分よりも10年くらいは先輩で、知識や技術においては師匠的存在でもあります。演奏することそのものの面白さを知ったのはノニウスに入ってからで、リズムのこと、音作りのこと、音楽を聴く力はノニウスと雲に名前で学びました。もっと上手になりたいと常に思いながらも、今の力で勝負ができると思えるようになったのもその頃です。ようやく土俵に上がれたなと思いますが、土俵に上がったのだからもう一生勝負し続けられる、嫌になるまで土俵にいられると、そういう風に思います。

なんだか自己紹介になったのか分かりませんが、今の雲に名前の活動に至るまでの経緯と自分の気持ちについて書きました。「自信満々だね」と時々言われるし自分でもそう思うのですが、私の文章もすごく自信満々に見えるかもしれません。自分は人とのコミュニケーションには自信がなく、不安を感じていて、人との接触を避けて生きている部分があると思うのですが、心の扉をもう少し開放的にしていたほうがいいんじゃないかと最近は思うようになって、こういう雲に名前日記をはじめてみました。金子さんは私より文章を書くのが好きだと思うので、もっと長い文を書いてくるかもしれません(次は金子の番、多分)。もちろん楽曲制作も順調に進んでいますので、今後とも雲に名前をよろしくお願いいたします。

~滋野~

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?