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「伊勢崎市×あらゐけいいち『日常』コラボ」ルポ:お買い物ラリー編+α

上の記事に引き続き、「伊勢崎市×日常コラボ」イベントに参加するべく群馬県を訪れた際の記録になります(2024/09/21-22,24,10/2-3)。


今回は、各種イベントのうち「お買い物ラリー」「ポップアップショップ」関連を中心にまとめました。
※店内の写真は事前に撮影許可をいただいておりますが、問題があればご連絡ください。速やかに対処いたします。

イベント公式サイト



お買い物ラリー

協力店舗で条件を満たす買い物や食事をした人に、店舗別のノベルティカードをプレゼントしています。(注意)ノベルティカードは、全8種類あります。

お買い物ラリー対象店舗+華蔵寺遊園地で入手できるノベルティカード8種+1種。

知名度の高そうな一コマが引用されている一方で、何でこのコマを選んだんだ?と虚を突かれるイラストもあります。
もっとも、どの場面を切り抜いてもなんとなくしっくり来てしまう、そうした絵力が『日常』という作品の魅力の一つだな、と改めて思いました。


赤石屋

伊勢崎の土地が戦国時代頃まで「赤石」と呼ばれていたことに由来する屋号の和菓子屋。
今回は、「赤石最中」「まゆ姿」を購入。「まゆ姿」は養蚕の繭を模した形の薄皮で餡を包んだ面白い一品。餡を売りにしているだけあり、滑らかな食べ心地が胃もたれしなくて美味しかったです。

店内の写真。

入手できるノベルティカードは、「なのの真似をしてネジ回しを背中につけるはかせ」(単行本7巻「日常の113」)。背景は『日常』単行本7巻に挟まっていた、『少年エース』2011年12月号チラシです。ちょうどアニメの本放映をやっていた時ですね。



いせさき明治館

スタンプラリーでも足を運ぶことになる重要文化財。日本家屋に西洋趣味が入り混じった大正モダンな空間を追体験できたり、絹織物「伊勢崎銘仙」が展示されていたり。
銘仙を用いた小物や銘仙柄のグッズも販売されています。

施設内の様子。
※『日常』ポスター関連の写真は「スタンプラリー編」の記事でも取り上げたので割愛。

入手できるノベルティカードの絵柄は、財布を落としたゆっこ(単行本4巻「日常の71」)。購入した雑貨と一緒にこの虚無顔を受け取る状況を思い返してみると、じわじわ来ますね。



OCHAVA茂木園本店

日本茶専門店の老舗。一方で「OCHAVA TEA STAND」コーナーは明るい雰囲気の休憩スペースとして開かれており、年代問わず入りやすい雰囲気でした。
『日常』コラボイベントの初日は、ここの休憩スペースで抹茶ミルクの写真をSNSであげている人が多かった印象です。その分、イベント初週(9/23)はノベルティカードが品切れになっていたのですが、再訪時(10/2)には在庫が復活していました。

店頭の様子。

抹茶ミルクを購入。ミルクの甘さとコクの深い抹茶が、歩き疲れた身体に染み渡りました。
入手できるノベルティカードの絵柄は、ねじが取れたことを喜ぶなの(単行本3巻「日常の63」)。

店のテーブルには「大福くん」のコスプレ活動をしている方の同人誌が置かれていました。大福くんの中の人が来店した際に置いていかれたとのこと。



親玉商店

伊勢崎駅のすぐ近くに店舗を構えた饅頭屋。はばかりながらも、『日常』的なネーミングの屋号だなと思いました。
今回は「くわまるまんじゅう」を購入。くわまるの焼印が押されているのが、伊勢崎名物感ありますね。桑粉を生地に混ぜたその味は抹茶風味で、こし餡の程よい甘さとともに楽しめました。

店内の様子。飾られている『日常』フィギュアは、2012年発売の「エクストラフィギュア」シリーズ。店員さんの私物であるようです。

隣にはコーヒースペース「花」も併設されており、常連と思しきお客さんが「アニメの影響で伊勢崎に来る人増えたでしょう」「県外から来る人もいるんですって」「うちの娘も好きって言っていて〜」とちょうど『日常』の話をされていたのがタイムリーでした。

入手できるノベルティカードの絵柄は、「焼きそばだよ!!!」と叫ぶみお(単行本3巻「日常の46」)。『日常』のなかでも一二を争う有名な回ですね。しかし「饅頭屋で焼きそばと叫ぶみおのカードがもらえる」状況、冷静に考えるとワケが分からなくて面白い。
背景はかつて発刊されていた『なのエース』の販促チラシ。



島田もんじやき店

伊勢崎名物・いせさきもんじゃ(もんじやき)を扱う店舗。あまりの安さに目を疑いましたが、180円の通常のもんじゃであっても、しっかり一人前を提供していただけました。
いせさきもんじゃを代表する「あま」が、いちごシロップを使用しているのもあって、駄菓子の延長線上として価格が安いのかなとも思ったのですがどうなんでしょう。

もんじゃ焼きを食べた経験がほぼなかったことに注文してから気づき、慌てて食べ方を検索。
汁が鉄板の上に広がらないよう具材で土手を作るのが作法だと情報を仕入れたので、物知り顔でコテを動かしていると、伊勢崎のもんじやきは土手を作らないんですよと耳打ちされました。
恥ずかしかったですが勉強になりました。

もらえるノベルティカードは、分かりにくいボケを披露する麻衣(単行本2巻「日常の28」)。
「島田もんじやき店」は焼きそばも販売しているので、焼きそばと叫ぶみおのコマの方が店舗と合っている気がしますが、まあ深く気にしてはいけないのでしょう。
背景は単行本に挟まっていた2007年当時の『少年エース』チラシ。



松露庵

明治33年(1900年)創業の和菓子屋。

今回購入したのは、べっこう飴の「赤城しぐれ」。昭和天皇に献上したこともあるという由緒のある逸品です。旅行の移動中はずっと舐めていましたし、帰宅してからも、何ならこの記事を書いている今まさに舐めています。

入手できるノベルティカードは、引きずられる阪本(単行本5巻「日常の84」)。伊勢崎コラボのうち、阪本イラストは描き下ろしを除くとこれだけなのが不憫…。
背景は『少年エース』2012年11月号付録のポストカード。



大甘堂

伊勢崎名物の焼きまんじゅうを取り扱っている店舗。注文に合わせて一つずつ具材を焼いて作る関係で、他の和菓子屋よりは注文に時間を要するかも。

筆者は寡聞にして、焼きまんじゅうという食べ物があることすら知りませんでした。だからこそ、今回出会えてよかったです。蒸しパンと団子の中間のような食感に、砂糖醤油の甘塩っぱさがプラスされて美味しかった。

新鮮なうちに食べた方がいい(冷めると固くなってしまう)ことを考えると、店内の食事スペースで食べるのがおすすめ。そういえば、ダイヤル式の黒電話が店先に置かれていたのが印象的でした。

入手できるノベルティカードは、シャケの切り身を手に取ったゆっこ(単行本1巻「日常の1」)。『少年エース』系列の雑誌のプレゼントキャンペーンチラシ。

『日常』を代表するエピソードの一つなのでここから選ばれるのは納得。ですが、さっきから協力先の飲食店にまつわらない食べ物のコマが選ばれているのが、味わい深いです。



舟定屋

固い雰囲気の和菓子屋…かと思いきや、店主の趣味なのか和菓子の隣でエアガンが売られているギャップが面白かったです。店内には『日常』単行本も飾られていました。
反物に見立てた容れ物が特徴的な本練り羊羹「絹のながれ」が銘菓として有名だったのですが、今回は甘味が続いているので小さめの芋羊羹を購入。

入手できるノベルティカードは、未来の麻衣・ゆっこ・なの・はかせ(単行本10巻「日常の192」)。『日常』の幕引きとなったエピソード、時を経ても友人関係は変わらずに続いていくことを示す重要な場面ですが、最終回の感傷に浸るにはゆっこの出で立ちがインドすぎる名シーンでもあります。この絵単体を見た漫画未読勢はどんな感想を抱くんだろう。




POP UP SHOP in スマーク伊勢崎

オリジナルグッズ販売

伊勢崎市×日常 POP UP SHOP in スマーク伊勢崎 開催決定!
伊勢崎市誕生20周年を記念し、伊勢崎商業高等学校出身の人気漫画家あらゐけいいち氏の作品『日常』と伊勢崎市とのコラボイベントが開催されます。
スマーク伊勢崎では複製原画の展示が行われ、さらに、本イベントのために描き下ろされたコラボイラストを使用したオリジナルグッズを販売します。

開催二日(9/19-20)でほとんど全商品が品切れになっていたので心配しながら現地に向かったのですが、到着した際(9/21)にはほとんどの商品が入荷されていました。おかげで無事入手することができました。

とりあえず入手できるグッズは一式購入しました。
この時点で在庫切れになっていたのは、豆皿(はかせ・阪本)と、マチつきポーチ。マスコット的な人気が高いからなのか、人間キャラよりも先に阪本の商品が売り切れているのが興味深いですね。

華蔵寺遊園地の売店にて再販を開始した際(9/30)、マチつきポーチが売られていたので購入しました。
豆皿の残りは筆者の群馬滞在期間には復活しなかったので入手できず…。

スマーク伊勢崎のバス降り場近くの入口に置かれていた案内ポスター。伊勢崎駅からバスで向かう際、「本日はイベントの関係で大変混雑しており〜」と車内アナウンスされていたことからも、イベントの盛況ぶりが窺えました。

グッズ売り場の様子。混雑を避けて訪れたので、来場者は疎ら。ただレジカウンターは途切れなく購入者が並んでいました。


販売コーナー周囲のポスター。


複製原画パネル


今回撮影禁止のため写していませんが、複製原画パネルが隣に設置していました。
展示内容は、

・『日常』単行本1巻〜10巻(オリジナル版/新装版比較)、11巻表紙イラスト

ほか単行本より

・1巻P17(「日常の1.5」、なのの腕がゆっこにぶつかりそうになる)
・1巻P69(「日常の7」、校長がシカに突撃される)
・1巻P146(「日常の15」、命を燃やせ)
・2巻P146(「日常の34」、フェイ王国の夢?から目覚めるゆっこ)
・3巻P28(「日常の37」、みおのドラゴンスクリュー)
・3巻P156(「日常の51」、カレーをこぼすゆっこ)
・4巻P52(「日常の59」、棒高跳びの練習をするみお)

・4巻P158(「日常の71」、財布を落としたゆっこの最後)
・5巻P83(「日常の81」、ヒヤシンスとツッコむみお)
・5巻P126(「日常の84」、犬に噛まれて叫ぶゆっこ)
・10巻P8(「日常の174」、尻にタケノコが刺さるみお)
・10巻P129(「日常の189」、ドッキリをかけられてフルボルでツッコむみお)

初期の躍動的な名シーンが並ぶなか、「タケノコが尻に突き刺さるみお」の絵が飾られているのを見て笑いました。
このページは『あらゐけいいち展』の原画コーナーでも飾られていたので、やはりあらゐ先生もお気に入りなのかもしれません。

「あらゐけいいち空想と妄想と想像と創造展」の原画コーナーより。


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