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2020.4.5.SUN オールを漕ぐ感触
パーマかけました。くるくる。
明日から息子の学校が始まる。(高校2年になれた)
学校までの道忘れてないかな。
母は弁当デイズが始まる。6時に起きられるかな。
実家に晩御飯をよばれにいく。
父が亡くなって母ひとり。ひとりのご飯なのにちゃんと作って食べている。
わたしは家族に食べさせないといけない義務感だけでなんとか日々作っている。そんなに料理が好きでも得意でもない。うまいものは好きだけど。
もし自分ひとりになったら、三度の飯はずいぶんいい加減になるだろう。
母は「作らんとボケる。買ったおかずはうもうない」といって作る。
たまに息子といただきにいくと、はりきって作る。
高校生ががっばーと大きな口で食べるのを見るのが楽しい、
ご飯はやっぱり誰かと食べたほうが楽しい。
今日はハンバーグとアスパラの肉巻きでした。
アスパラがほんとに柔らかくうまみ強く、春を食べてるようだった。
広島菜の漬物の葉っぱの部分で、ごはんをくるっと巻いて食べる。
「小さい頃よう食べよったよねぇ。いくらでも口開けよった」
保育園のころ、散々実家に息子をパスして飛び回っていたからな・・・
大変お世話になりました。こんなにでっかくなりました。
食後に甘い柑橘(名前忘れた)を食べた。
「お父さんは上手に剥きよったよねぇ」
いつも、なにか、昔を思い出している。
駅のスーパーに食材を買いに行くのが唯一の運動と娯楽なので、
人混みをさけろ気をつけろと言うのもストレスになるだろう。
なにより、今まで自宅引きこもりだった息子だが、学校三密に突入する。
そんなのを高齢の母宅に今後連れてきていいものだろうか?
大丈夫よねぇ・・・
わからんけどねぇ・・・
先のことは誰も何にもわからない。今しかわからない。
帰宅して夜のスポーツニュースをだらだら見ていた。
メダリストたちの今の「狭くてもトレーニングできる!」を紹介していた。
その中で、カヌーの選手が
「水を掻く感覚を忘れないようにしています」
と、ユニットバスの湯船の水をオールで漕いでいた。
ユニットバスの水を力強く掻く
その姿は異様だけどなんかとんでもないものを見たような気がした。
スポーツマンは自分の種目の感覚を磨き
音楽作る人は音楽作り
料理する人は料理を作り
木工職人は木を削り
そうやって誰のせいでもない世界で自分と対話してる。
胃が弱ってるせいもあってお茶淹れてなかったな。
お茶淹れよう。もっと湯と葉と道具と話そう。