見出し画像

柔らかな 散文


ぐにゃりと歪んだ心の芯は
もうなにも誰も寄せ付けない
他人と他人の中で作り出される
偽りの笑顔と共感は
かえって好都合だと思わせる
そよそよと吹く風には
遠くまで飛ばしてしまう力はない
おぼつかない足元でも
手をつなぎ歩いた道は
振り返っても見えない
手に残る柔らかな感触を残して

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?