25年の軌跡 ~ポルノグラフィティと私~ その1
どうも、銀尾です。
早速ですが、推しのポルノグラフィティのことについて書いていこうと思います。
よろしくお願いしまぁあす!
いやいや、「その1」とか銘うっちゃって大丈夫かよ、お前…。
続くのかよ…。ちゃんと書けんの?
大丈夫です、長くなるから(保証すな)
なお、書き連ねていく内容は回顧録で、
「この歳になって(25年過ごして)当時を思い出すと、こうだったかな」
的な感じです。
当時はSNSとかなかったし、日記とかも残ってないので。正確さには欠けるかもだけど、思い出話の一端として。
青春時代の話から始まるので、かなり「こじらせ」と言うか、クロレキシ的な痛々しい内容になるシーンもあろうかと思うんですけど、いちファンの回顧録だから、ってことで大目に見てくださると幸いです。
思い出は美化されるものだからさ……(どうした)
もしダメだったら引き返してくださいね。
そいでは行ってみましょう。
episode1 「アポロ」との遭遇
もはや「何年の何月」ってことはハッキリ覚えていない。確かなのは「深夜の音楽番組」ってことだけ。CDTVだったのか、何か他の番組だったのかすらわからない。ゴールデンタイムではなく、本当に十数分しかやらないような、それ。
当時、中学生だった私は、夜更かしに興じてテンションが高かったんだと思う。大体、平成時代の小中学生は22時にはオフトゥンに入っていたからね。部活や塾で忙しかったし、しっかり寝てた。23時以降のテレビタイムなんか許されなかったわけ(※諸説あります)
そんな、イケナイ深夜。親も寝ていてテレビ独り占め。自分的ゴールデンタイム。流行りのヒットソングに胸を躍らせた。
次は何の曲だろう。
テレビの前に座る私の前に颯爽と現れたのは、卑猥なバンド名を名乗る、金髪ギラギラのヤンキーみたいな「いかにもガラが悪そう」な、恐いにーちゃん三人組だった。
まず、「!?」である。
「ポルノ? は? え!? ポ、ポルノって!?」である。
何それバンド名なの? 親、起きてこないよね!?
こんなもの見て怒られないよね!?(こんなもの呼ばわり)
義務教育真っただ中の女子中学生は戸惑った(笑うところ)
ヤベーもん見ちまった、が最初に過り。混乱している間に、左右のにーちゃん二人が楽器を構え、中央に立つにーちゃんが歌い始めた。
切り取られた短い「アポロ」が駆け抜けていった。
アウトロの最後、マイクを持ったにーちゃんが「これからよろしくお願いしまぁす!」みたいなことを叫んでたのは覚えている。卑猥な名前のロックバンドの生演奏をしっかりお茶の間にお送りし、番組は終わった。
呆然自失の私。
バンド名にビックリしたのは本当だけど、それ以上に「アポロ」の曲が持つ「力強さ」に痺れたんだと思う。声の強さも、歌詞の強さも、である。
アップテンポの曲で何だかよくわかんねーけど、ハッキリ聞き取れたし、すごかったなぁ、と。
PVではなくて、確かに生演奏だった。何の番組だったのかね、本当に。
お察しの通り(?)、左右のにーちゃんはギターの晴一先生&ベースのTamaちゃん。そして、ギラッギラの眼でパワーボイスを届けてくれたにーちゃんこそ、ボーカルの昭仁さんだった。
今思うと、曲中にベラベラ喋るのはデビュー当時からだったんだなと(しみじみ)
これが、私とポルノグラフィティの「邂逅」だった。
運命の出会いは時として、人を狂わせることになるのだが…(不穏)
episode2 ♪あ~なたに……
世は空前の(?)カラオケブーム。私も放課後に友人たちとカラオケを楽しんだ。
当時流行っていたのはミスチルやBz、サザン、安室ちゃん、モー娘、GLAY、ラルク……あれやこれや、いろいろ。皆が歌う曲の中に「サウダージ」があった。2000年のリリースよね、この曲は。
この頃のカラオケでポルノと言うと、サウダージとアポロ、ヒトリノ夜、ミュアワくらいのもので(もっとあったかも?)カラオケでは私の担当だった気がする。
というか、サウダージは今(令和)でこそ「歌いやすい」とか言われているけれど、今も昔も難易度高いと思うのは私だけなのかな。アポロも息継ぎのタイミングが難しく、友人たちは曲を知ってはいても歌わなかったんだよね。で、大体は私が歌ってたっていう。
めちゃくちゃ歌い込んでいるので、私世代のファンはきっとみんなサウダージもアポロも上手だよ(※これも諸説あります)
さておき。
この頃のポルノはタイアップが多くて、ちょくちょくテレビCMで曲が流れておりました。耳ざとく聞きつけ、テレビの前に駆け付けるなんて日常茶飯事。
印象的だったのは、シャンプーとタイアップした「アゲハ蝶」。今も歌い継がれている名曲なのに、フルPVが存在しないと言う逸話は有名。
CMでは「♪あ~なたに…」とワンフレーズが流れて曲が切れ、再び「♪あ~なたに逢えた…」と続いてたのを覚えている。まぁ、このときの昭仁さんがスポーティでカッコ良かったんですよ。知らんけど(知らんことあるか)
「♪あなたに逢えたそれだけで良かった」と口ずさんでたら、彼氏でも出来たのかと母に驚かれたと言う逸話つき(そういうの要らんねん)
「あぁ、ポルノの曲ね。本当にポルノが好きなのね」と母や弟に呆れられたのも確かこの頃。
ロマエゴもfoo?も、続く名盤「雲民」も、ちゃんと買いました。えぇ、買いましたとも。
なお、シングルCDは、当時隆盛期だったレンタルショップで借りていたので手元には一枚もなかった気がする。アゲハ蝶は当時買ったものが今でもありますけど。
今はサブスクで全部聞けるけど、あの頃はMDとかに録音したんだよ。今の子は知らないでしょMDって(荒ぶるな)
だからカップリング曲はMDが壊れたりして聞けなくなって、おかげで最近までうろ覚えのものも多かった。アルバム曲は全部歌えるのにカップリング曲が曖昧ってどういうことなんだろうな、我ながら(自嘲)
ともあれ。
画面を見ていなくても、耳にすればすぐわかる声と、音の運び方。
聞けば聞くほど深みを増す歌詞。
「ポルノグラフィティ」の音楽に、がっちりハマっていたんだと思う。
しかし、鈍感で多趣味な私は「ポルノ? よく聴くけど…まぁ、好きかな? でも他のアーティストも聴くもんなぁ」くらいに考えていた。アホである(罵倒)
「ポルノグラフィティの音楽が好きなんだ」とハッキリ自覚したのは、あの曲を聴いてからだった。
episode3 差し出された一輪の花に
「あなたのポルノはどの曲から?」と聞くと、一定の世代から一様に声が上がる名曲「メリッサ」。ハガレンのOPで有名ですね。
私なんてメリッサ聴くためにハガレンを観て、そこからコミック買ったタイプだからね(順番が)
相変わらず仲間たちとカラオケに行きまくっていた私は、それぞれ「担当」のアーティストの曲で採点数を競い、日夜戦っていた。ミスチル担、サザン担、Bz担……。TUBE担もいましたね、懐かしい。あー、夏休み。
私はポルノ担でした。サウダージ、アゲハ蝶は十八番。
当時を知る友人たちが
「銀尾がポルノファンじゃなかったら何なんだ」
「ポルノファンじゃないわけがない」
「いやお前どこからどう見てもポルノファンだよ。認めろ」
と口を揃える程度には、何だかんだポルノを選んで聴いていたし、歌っていた。
サッカーに興味のない私が、Mugen聴きたさにワールドカップを見たレベル。本当に好きだったんだなーと。今でも好きだよ!(わかってるよ)
仲間とカラオケの点数を競うからには、曲研究も欠かせない。何度も何度もCDを聞き返し、自分で歌って、どこで上がるか、下がるか、声の強弱、出し方、息継ぎのタイミング、歌詞の気持ちの込め方などなどを模索した。
そして唐突に気付く。
「あぁ、私、昭仁さんの声が好きなんだ……」
あれは何度も聞き返したメロディ。
耳に残る音に、心を揺さぶられた。
こう見えて
「料理が美味しければシェフがどんな人でも構わない」
タイプの人間なので(私が)、歌っている人がどんな人だとか、ギター弾いてる人がどんな人だとか、さほど興味はなかったんです。テレビでトークしている姿は欠かさず見ても、それ以上を知りたいと思わなかった。
はーん、広島弁を喋るんですね、島出身なんですね、くらいで。
いい曲さえ聴ければ、CDさえ買えればそれでよくて、ポルノグラフィティがどんなに「ガラの悪いヤンキー」でも気にしてなかった(※ヤンキーではなかった)
逆に言えば、それだけ「ポルノの音楽が好きだった」ってことの証左かもしれませんけどね。
(※なお、「CDさえ買えればいい」はこの後も続く)
で。
別に声フェチでも何でもないけど、昭仁さんをモノスゴク意識してしまった。憧れの存在だと思い知ってしまった。
めっちゃ好きなんじゃん、と気付いてしまったんだと思うんだ、あのとき。この歳になって思い返してみるとね。
憧れのアーティストを前にして、歌う方に行くかギター弾く方に行くかは人それぞれだと思う。私は歌うのが好きだったから、昭仁さんだった。
折しもテレビでメリッサのCMが流れた。
「ギラギラ金髪ヤンキーにいちゃん」から「しっとり黒髪のイッケメェエン」に進化した昭仁さんが道化師に扮し、ニッコリ微笑んで白いバラの花を差し出してくる。
えっ、この人、Mugenのとき荒ぶるオカメインコみたいに首振ってオラついてた人と同一人物?(やめろ)
恋と言うならば、アポロのときに既に落ちていたんだろう。
恥ずかしい恥ずかしい、許して欲しいよ(許さない恋心)
運命とは残酷である。
芸能人への「恋心(らしきもの)」を自覚してしまった私。ここから、壮絶な「こじらせヲタク人生」が始まった。
なんと「スキ」を自覚した結果、「昭仁さんを直視できなくなる」と言う深刻な症状を抱えるに至ったのである。
アホである(深く頷く絵文字)
テレビ越しなら平気だったんだけどねぇ。静止画はダメだったねぇ。一番高いところで置き去りにされた……ってか(濡れ衣)
でも、言い訳に聞こえるかも知れないけど
「結婚したいな」「逢いたいな」
ではなかったと思う。
多感な時期だったし、異性だからそういう甘酸っぱい気持ちも確かにあっただろうけど、主成分は そうじゃなくて。
どちらかと言うと歌い手として
「心から尊敬していて、恐れ多くて平伏してしまう。目も合わせられない」
「私のようなド平民が、大貴族である昭仁公と同じ空間に!? 無理です!」
って感じだった。
何を言っているのかわからないよ!
「イケイケドンドンなラテン系獅子座女」の私が、意識しすぎるあまり子猫ちゃんになるという。とんだ茶番。ただの喜劇。
二十年越しに因島でこの話をしたところ、数多のポルノファンを見てきただろう島民から
「あんた、珍しいタイプのファンじゃのぅ」
って遠巻きに心配されたのは本当(笑うところ)
そりゃまぁ、素直に「カッコイイ昭仁さんに一目惚れしたんです!」の方が話は簡単だからな。わかってんだ、わかってんだ…。
「世間一般に、それは恋って言うんだよ」って言われるかもですね。それならそれでいいよ、好きなのは確かだから。はは。
そんなこんなで(?)、ねじれまくって、こじらせまくった恋心。
ごめんなさいごめんなさい、忘れて欲しいよ(爆笑)←
あ、今は克服してますので安心してくださいね(克服とは)
この深刻な症状のせいで、長らく「サボテン」のシングルCDが買えなかった…ということを記し、次回へ続く!!!
こじらせヲタクの運命やいかに。
銀尾でした。
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